路床・路盤の品質管理の試験方法
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題B No.15の問題です。論点は「品質管理」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
路床や路盤の品質管理に用いられる試験方法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) 修正CBR試験は,所要の締固め度における路盤材料の支持力値を知り,材料選定の指標として利用することを目的として実施する。
解き方
- 主催者の正答は(1)。この問題は、路床・路盤の各試験で「何を求め、何に使うか」の組合せを問うている。
- 修正CBR試験は、路盤材料を室内で所要の締固め度(最大乾燥密度の95%など)に締め固めた供試体でCBR(修正CBR)を求め、その材料が路盤に使えるか(上層路盤の粒度調整砕石は80%以上、下層路盤のクラッシャラン等は20%以上など)を判定する試験である。求めるのは材料の「強さ(強度特性)」で、材料選定の指標とする。施工した路床・路盤そのものの支持力は、現場CBR試験(JIS A 1222)や平板載荷試験で直接求める。(1)は「路盤材料の支持力値を知り」としている点が適当でない。
- ただし、CBR(California Bearing Ratio)はもともと「支持力比」で、修正CBRを路盤材料の支持力の指標と説明する資料もある。(1)を適当でないとするのは「材料の強さ」と「現場の支持力」の言い分けによるもので、この点は議論があるが、主催者の正答は(1)である。
- (2)〜(4)は各試験の目的のとおりである。RI計器は放射性同位元素(γ線で密度、中性子線で水分)を使い、締め固めた路床・路盤材料の密度と含水比を非破壊で迅速に測る。平板載荷試験は、載荷板に荷重を加えて荷重と沈下量の関係からK値を求め、路床・路盤の支持力を把握する(JIS A 1215 の用語は「地盤反力係数」だが、「地盤支持力係数K値」も同じK値を指す呼び名として広く使われる)。プルーフローリングは、施工時の転圧機械と同程度以上の締固め効果をもつローラやトラックを走らせ、浮き上がりや緩みを締め固める追加転圧と、たわみを観察して不良箇所を見つける検査転圧からなる。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。修正CBRは所要の締固め度での路盤材料の強さ(強度特性)を示し、材料選定に使う指標である。現場の路床・路盤の支持力を求めるのは現場CBR試験や平板載荷試験である。
- (2)適当。RI計器で、締め固めた路床・路盤材料の密度と含水比を非破壊で迅速に測る。
- (3)適当。平板載荷試験でK値(JIS A 1215の用語では地盤反力係数)を求め、路床や路盤の支持力を把握する。
- (4)適当。追加転圧で表面の浮き上がりや緩みを締め固め、検査転圧でたわみを観察して不良箇所を見つける。
引っかけ:(3)の「地盤支持力係数」をJISの「地盤反力係数」と違うとして誤りにしたくなるが、どちらも同じK値を指し、主催者も(3)を適当としている。(4)の「締め固め」も追加転圧の目的で誤りではない。修正CBR=材料の強さ(材料選定)、現場CBR・平板載荷=現場の支持力、と区別して覚える。
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→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題B No.15。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する