令和元年度 No.6論点:電気機器重要度 B配点 1点未着手

同期発電機のベクトル図

これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.6の問題です。論点は「電気機器」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

図は,同期発電機において電機子巻線抵抗を無視したときの,負荷電流İ,誘導起電力Ė,出力電圧V̇の関係を示したベクトル図である。この図に関する記述として,最も不適当なものはどれか。

出力電圧V̇を水平に,負荷電流İをV̇よりφだけ遅れた向きに描き,V̇の先端からİに垂直な向きにベクトルV̇xを加えて誘導起電力Ėとしたベクトル図。ĖとV̇の間の角がδ。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:3.負荷電流İの位相が遅れるほど,出力電圧V̇の大きさは,誘導起電力Ėより大きくなる。

解き方

  1. 電機子巻線抵抗を無視すると,同期発電機の誘導起電力はĖ=V̇+jXsİ(Xs:同期リアクタンス)で,図のV̇xは同期リアクタンス降下jXsİである。
  2. 負荷電流が遅れるほど,jXsİは出力電圧V̇と同じ向きの成分を多くもつので,V̇はĖより小さくなる(電機子反作用の減磁作用)。進み電流では逆にV̇がĖより大きくなることがある。
  3. 遅れるほどV̇がĖより大きくなるとした3が不適当である。

選択肢ごとの解説

  1. 1.適当。ĖとV̇の位相差δは負荷角(内部相差角)である。
  2. 2.適当。V̇xはjXsİで,電流İより90°進んだ向きの同期リアクタンス降下である。
  3. 3.不適当。遅れ電流ではV̇はĖより小さくなる。
  4. 4.適当。出力はP=EVsinδ/Xsで,発電機として電力を送り出すときはĖがV̇より進む(δ>0)。
引っかけ:遅れ力率の負荷では端子電圧が下がり,進み力率では上がる(長距離線路の充電による自己励磁に注意)。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.6。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する