配電系統の高調波
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.26の問題です。論点は「電力系統」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
配電系統における高調波に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:1.高調波電流の低減対策として,配電系統の短絡容量を小さくする。
解き方
- 高調波電流が系統に流れると,系統のインピーダンスとの積で電圧ひずみが生じる。系統の短絡容量を大きくする(系統インピーダンスを小さくする)と,同じ高調波電流でも電圧ひずみは小さくなる。
- したがって,高調波の低減対策として短絡容量を小さくするとした1が不適当である。
- このほか,発生源側では多パルス化やフィルタの設置,コンデンサ側では直列リアクトルの設置が対策になる。
選択肢ごとの解説
- 1.不適当。高調波の対策は短絡容量を大きくすることである。
- 2.適当。コンデンサは周波数が高いほどリアクタンスが小さいので,高調波電流が集中して流れ,過熱・焼損することがある。直列リアクトルで防ぐ。
- 3.適当。高調波によりヒステリシス損・渦電流損が増え,変圧器などの鉄損が増大して過熱や騒音の原因になる。
- 4.適当。特定の次数に同調させた受動フィルタや,逆位相の電流を流すアクティブフィルタで高調波電流を吸収する。
引っかけ:高調波の対策は「短絡容量を大きく」。短絡電流の抑制(インピーダンスを大きく)と逆になるので,混同しない。
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論点ページ:電力系統の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.26。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する