日商簿記3級 試験当日の持ち物と注意点
ネット試験の当日に持っていくものは、顔写真付きの身分証明書と電卓の2つです。計算用紙(A4の紙2枚)とボールペンは会場が配り、自分の筆記用具やノートは持ち込めません。身分証明書が無いと受験できず、受験料も返ってこないので、前日に2つをそろえておきます。統一試験(ペーパー)では、鉛筆・シャープペン・消しゴムも自分で用意します。
持ち物チェックリスト(ネット試験)
日本商工会議所のネット試験の案内では、受験当日に持参するものは「身分証明書」と「電卓(計算機能のみのもの)」で、筆記具は会場でボールペンを貸すとされています。
- 身分証明書:氏名・生年月日・顔写真のいずれも確認できるもの(運転免許証、旅券(パスポート)、社員証、学生証など)。本人確認証が無いと受験できず、受験できなかった場合も受験料は返されません。
- 電卓:計算機能(四則演算)だけのもの。使えない機能は次の節にまとめています。
- 予約の内容:インターネット申込方式では受験票は発行されず、試験日程・会場・注意事項はマイページと予約完了メールで案内されます。会場問い合わせ方式で申し込んだ人は、申し込んだ会場の案内を確かめます。
持ち込めないもの・使えないもの
- 自分の筆記用具とノート類。計算・メモには会場が配るA4の紙2枚とボールペンを使います。
- そろばん。ネット試験では持ち込めません(統一試験では使えます)。
- パソコンの計算機能、携帯電話・スマートフォン・タブレットの電卓機能。
- 試験中の携帯電話や腕時計型の情報端末など、外部と通信できる機器。試験中の飲食・喫煙もできません。
電卓のきまり:使えるもの・使えないもの
電卓は「計算機能(四則演算)のみのもの」に限られます。日本商工会議所が持ち込めない例として挙げているのは、次の機能がある電卓です。
- 印刷(出力)機能
- メロディー(音の出る)機能
- プログラム機能(関数電卓などの多機能な電卓、売価計算・原価計算などの公式を記憶する機能がある電卓)
- 辞書機能(文字入力を含む)
一方で、日数計算・時間計算・換算・税計算・検算の機能は、プログラム機能に当たらないものとして使ってよいとされています(音の出ないものに限ります)。税計算キーは、使ってよい機能に含まれています。メモリーキー(M+・M−・MR など)は、上の4つの機能には当たりません。
本番の前にしておくこと
- 本番で使う電卓で練習しておく。第3問の決算整理では、メモリーキーで合計を出すと計算用紙に書く量が減ります。
- キーの配置(0と00、+と−、C と AC)に慣れておく。押し間違えたときに全部をやり直さないで済みます。
- 電池や太陽電池の具合を前日に確かめる。会場で電卓は借りられないものとして準備します。
当サイトの仕訳ドリルと模擬試験には画面の電卓がありますが、本番のネット試験では画面の電卓は使えません。仕上げの練習では、模擬試験の画面の電卓を使わない設定にして、持参する電卓と紙で解いておきます。
会場に着いてから試験が始まるまで
ネット試験は、受験者が一斉に始める試験ではなく、予約した時間ごとに一人ひとり試験が始まります。集合時刻は会場や予約によって違うので、マイページや予約完了メール、会場の案内で確かめます。日本商工会議所は、試験会場への来場は時間厳守としています。
- 受付で身分証明書を出して本人確認を受けます。試験中にも、試験委員が本人確認などのために声をかけることがあると案内されています。
- 指定されたパソコンの席に着きます。計算用紙(A4の紙2枚)とボールペンが配られます。
- 試験開始前のパソコン画面に、解答にあたっての注意事項が表示されます。金額は数字だけを入力する、1つの設問の中で同じ勘定科目は借方・貸方それぞれ1回まで、などのきまりです(くわしくは出題方法と答え方)。
- 試験が始まると、画面の下に「第1問」「第2問」「第3問」のボタンが出て、どの大問からでも解けます。
試験中に困ったとき
- パソコンの操作で困ったときは、試験委員に声をかけます(試験の内容についての質問には答えてもらえません)。
- 機器のトラブルや気分が悪くなったときは、手を挙げて試験委員に知らせます。
- トイレは、手を挙げて試験官に確認したうえで行けます。ただし、席を立っていた時間の分、試験時間は延長されません。
60分の時間配分と解く順番
試験時間は60分、出題は3題以内です。配点は受験する日で変わります。
| 大問 | 2027年3月31日までの受験 | 2027年4月1日以降の受験 |
|---|---|---|
| 第1問(仕訳) | 45点 | 45点 |
| 第2問(帳簿の記入など) | 20点 | 25点 |
| 第3問(決算) | 35点 | 30点 |
| 合計・合格基準 | 100点・70点以上 | 100点・70点以上 |
2027年3月31日までの配点は、日本商工会議所が各問の点数を公表していないため運営調べです。2027年4月1日以降の配点は日本商工会議所が2026年9月25日に公表しました。範囲の変わり方は2027年度の改定にまとめています。
当サイトがすすめる順番と時間の目安
| 順番 | 大問 | 時間の目安 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 1 | 第1問(仕訳15題) | 約20分 | 迷う題は計算用紙に番号を控えて飛ばし、全題に一度目を通す |
| 2 | 第3問(決算) | 約20分 | 決算整理を1つずつ計算用紙に仕訳してから表に入れる |
| 3 | 第2問(帳簿など) | 約15分 | 形がつかめた小問から入力する |
| 4 | 見直し | 約5分 | 飛ばした仕訳、入力漏れ、桁の打ち間違い |
この時間は当サイトの目安で、日本商工会議所が示しているものではありません。第2問は帳簿・伝票・語群選択など形がいくつもあり、慣れない形に当たると時間が延びやすいので、配点の大きい第1問と第3問を先に固める順番にしています。第2問が得意な人は、第2問を2番目にしてもかまいません。
計算用紙2枚の使い方
計算用紙はA4の紙2枚です。1枚目の表を第1問と第2問の計算に、2枚目を第3問の決算整理(整理仕訳の下書き)に使う、と決めておくと、第3問の途中で書く場所がなくなることを防げます。紙は試験後に回収されるので、きれいに書く必要はありません。
残り時間が少なくなったら
- 空欄のままでは点になりません。第1問の飛ばした題も、最後に考えられる仕訳を入力しておきます(各問の採点基準は公表されていません)。
- 第3問が精算表なら、当期純利益を書く前に、損益計算書欄の差額と貸借対照表欄の差額が一致するかで確かめます。合わないときは、修正記入のある行から見直します。
- 制限時間になると、その時点で試験は終了します。
試験の終わり方と結果の受け取り
ネット試験には途中退室という仕組みはありません。早く解き終わったら、画面右下の「試験終了」ボタンを押して試験を終えます。終えた後は自動で採点され、その場で合否が分かります。
- 「試験終了」を押すか、制限時間になると試験が終わります。
- 判定結果を記載したスコアレポートが紙で配られます。大問ごとの点数と、右上に二次元コードが載っています。
- スコアレポートを受け取ってから退室します。計算用紙は会場が回収し、持ち帰れません。
- 合格した人は、スコアレポートの二次元コードを自分のスマートフォンなどで読み取り、デジタル合格証を取得します。「印刷」ボタンでPDFとして保存できます。紙やカードの合格証は発行されません。
二次元コードが読み取れないときは、インターネット申込方式なら受験後3時間ほどでマイページからデジタル合格証を出力できます。会場問い合わせ方式なら、受験した会場に問い合わせます。
不合格だったとき
スコアレポートの大問ごとの点数で、どこで点を落としたかが分かります。ネット試験は受験者ごとに出題範囲からランダムに問題が出るので、もう一度受けても同じ問題は出ません。点の低かった大問の論点を論点別の解説で確かめてから、模擬試験で60分を通して解き直します。ネット試験には統一試験の前後などに休止期間があり、その間は受験できません(日程は試験情報)。
統一試験(ペーパー)で受ける場合
統一試験は、ネット試験と持ち物が違います。筆記用具と計算用紙の扱いに注意してください。
| ネット試験 | 統一試験 | |
|---|---|---|
| 身分証明書 | 必要(氏名・生年月日・顔写真のいずれも確認できるもの) | 必要(同じ。持っていない人は受験地の商工会議所に相談) |
| 時刻の確認 | マイページ・予約完了メールなど(インターネット申込方式は受験票なし) | 集合時刻・試験開始時刻は会場によって違うので受験票で確認 |
| 筆記用具 | 会場のボールペン(自分の筆記用具は持ち込めない) | HBかBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴム。ラインマーカー・色鉛筆・定規は使えない |
| 計算器具 | 電卓(四則演算だけのもの)。そろばんは不可 | そろばんか電卓のどちらか1つ(電卓は四則演算だけのもの) |
| 計算用紙 | 会場がA4の紙2枚を配り、試験後に回収 | 問題用紙・答案用紙・計算用紙が一体の冊子。試験後にすべて回収 |
| 合否 | 試験終了後すぐ | 後日。合格発表の期日や方法は商工会議所によって異なる |
統一試験の得点は、合格発表日から一定の期間、受験した商工会議所で本人だけが確認できると案内されています。方法と期間は受験先の商工会議所で確かめます。
2026年度の統一試験は、第175回が2027年2月28日(日)です。この回は2027年3月31日までの試験なので、2026年度の出題範囲(2022年度版の出題区分表)と従来の配点で行われます。申込の時期と場所は商工会議所によって異なります(試験情報)。
よくある質問
日商簿記3級のネット試験で関数電卓は使えますか?
使えません。関数電卓などの多機能な電卓はプログラム機能に当たり、持ち込めないとされています。日数計算・時間計算・換算・税計算・検算の機能(音の出ないもの)は使えます。
身分証明書を忘れたらどうなりますか?
ネット試験では、本人確認証が無いと受験できず、受験できなかった場合も受験料は返されないと案内されています。氏名・生年月日・顔写真のいずれも確認できるもの(運転免許証・パスポート・社員証・学生証など)を持っていきます。
ネット試験で自分のノートやペンを使えますか?
使えません。会場がA4の紙2枚とボールペンを配り、それを計算・メモに使います。紙は試験後に回収され、持ち帰れません。
ネット試験は途中で退室できますか?
途中退室という仕組みはありません。早く終わったら画面右下の「試験終了」ボタンで試験を終え、スコアレポートを受け取ってから退室します。
あわせて読む
- 日商簿記3級の試験情報(日程・休止期間・受験料・合格率)
- ネット試験の出題方法と答え方
- 模擬試験(ネット試験形式・60分)
- 2027年度の改定(配点と出題範囲)
- 重要論点 第1問(仕訳15題)の要点と引っかけ
- 重要論点 第2問・第3問の要点と解き方の順番
- 日商簿記3級の勉強法
出典・参考:ネット試験について(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、ネット試験 インターネット申込方式のQ&A(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、ネット試験 会場問い合わせ方式のQ&A(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、3級 試験科目・注意事項(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、ネット試験の受験方法(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、受験者への連絡・注意事項(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、検定試験Q&A(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)、2027年度以降の3級の配点(日本商工会議所)(2026-10-30 確認)
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