社内に対する建設業原価計算の目的
これは建設業経理士1級 原価計算 第34回(2024年3月10日(日)実施) 第1問 問1(配点 10点)の問題です。論点は「建設業原価計算の目的・特徴と原価の本質(記述)」(重要度A・解答の形は指定字数以内の論述(問1・問2 各10点))。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の問に解答しなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問1 社内に対する建設業原価計算の目的について説明しなさい。(300 字)
解答欄
正解
模範解答
社内に対する建設業原価計算の目的は、個別工事ごとの原価管理と全社的な利益管理の二つに整理できる。原価管理は、工事ごとに実行予算原価を編成して現場に指示し、これを基準に日常の作業を統制するとともに、事後には予算と実績の差異を分析し、その結果を各階層の経営管理者へ順次報告して、原価能率を高める措置を講ずるまでの一連の過程をいう。利益管理は、企業が安定的に成長するために、数年間を対象とする長期利益計画と、次期を対象とする短期利益計画つまり予算とを設定することをいう。利益計画の過程では設備投資などの選択的意思決定を伴うため、それに必要な特別の計画原価の算定が、原価計算制度の枠外で臨時に行われる。
297 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 対内的目的が問われているので、対外的目的には触れず、原価管理と利益管理の二つがあると宣言する。
- 原価管理は原価計算基準の原価管理の定義に沿って、標準(実行予算)の設定→日常統制→差異分析→報告→措置、の一連の過程として書く。
- 利益管理は長期・短期利益計画の設定、その過程での選択的意思決定、計画原価の算定が制度外で臨時的に行われること、の三点で締める。
引っかけ:財務諸表作成などの対外的目的を書いても加点にならない。原価管理を実行予算の作成だけで終わらせず、差異分析・報告・措置まで書く。利益管理では制度外の計画原価算定に触れる。
同じ論点の過去問
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第29回 第1問 問2建設業原価計算の特徴
論点ページ:建設業原価計算の目的・特徴と原価の本質(記述)の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第34回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 原価計算 第34回(2024年3月10日(日)実施) 第1問 問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する