改訂頻度からみた標準原価の種類
これは建設業経理士1級 原価計算 第32回(2023年3月12日(日)実施) 第1問 問2(配点 10点)の問題です。論点は「標準原価計算と差異分析」(重要度B・解答の形は指定字数以内の論述(問1・問2 各10点))。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の問に解答しなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問2 標準原価の種類を改訂頻度の観点から説明しなさい。(250 字)
解答欄
正解
模範解答
標準原価は改訂の頻度により当座標準原価と基準標準原価に区別される。当座標準原価は、作業条件や価格要素の変化を織り込んで毎期見直し、必要に応じて改訂する標準原価である。現状に近い水準に保たれるため、原価管理の尺度に加え、棚卸資産の評価や売上原価の算定にも用いられる。基準標準原価は、いったん設定した後は指数のように固定して用い、経営の基本構造が変わらない限り改訂しない標準原価である。能率の趨勢を一定の水準と比較する目的に適する反面、現状と乖離しやすいため棚卸資産評価には適さない。
240 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 標準原価の分類には厳格度によるもの(理想・現実的・正常)と改訂頻度によるもの(当座・基準)がある。問われているのは後者なので、まず二分類を宣言する。
- 当座標準原価について「毎期改訂を検討する」という定義と「原価管理のほか棚卸資産評価・売上原価算定にも使える」という用途を書く。
- 基準標準原価について「指数的に固定し基本構造が変わらない限り改訂しない」という定義と「趨勢的な比較が目的」という用途を書いて対比で結ぶ。
引っかけ:厳格度による分類(理想・現実的・正常標準原価)を書いても加点にならない。二つの名称だけでなく、改訂の頻度と利用目的の両方をそろえる。
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論点ページ:標準原価計算と差異分析の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第32回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 原価計算 第32回(2023年3月12日(日)実施) 第1問 問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する