仮設物の設置計画(仮設ゴンドラ・場内仮設事務所・工事ゲート)
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月17日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「仮設工事」(重要度B・解答の形は記述)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の1.から3.の建築工事における仮設物の設置を計画するに当たり,留意及び検討すべき事項を2つ具体的に記述しなさい。
ただし,解答はそれぞれ異なる内容の記述とし,申請手続,届出及び運用管理に関する記述は除くものとする。また,使用資機材に不良品はないものとする。
1. 仮設ゴンドラ
2. 場内仮設事務所
3. 工事ゲート(車両出入口)
解答欄
正解
つり元の突梁やアンカーは,パラペットや屋上スラブの強度を確認した位置に設け,荷重で転倒・損傷しない固定方法とする。
57 字外壁の庇やバルコニー等の突出物とゴンドラやワイヤロープが干渉しないよう,つり元の位置と昇降範囲を計画する。
突梁の脚部の下に養生材を敷き,屋上防水層やパラペットの笠木を損傷しないように設置する計画とする。
ゴンドラの作業範囲の直下に立入禁止区画を設け,歩行者通路や車両動線,建物の出入口と重ならない配置とする。
52 字ゴンドラ用の電源は漏電遮断器付きの分電盤から屋上に専用で設け,ケーブルが外壁の角で損傷しない経路とする。
外壁の割付けとゴンドラの幅を合わせ,つり元の盛替え回数が少なくなるようにゴンドラの台数と配置を計画する。
揚重機の旋回範囲や本体工事・外構工事の支障にならず,工事終了まで移設しなくて済む位置に配置する。
48 字2階建てとする場合は地盤の支持力を確認して基礎を設け,風荷重に対して転倒しないよう緊結する計画とする。
電気・給排水・通信の引込みが容易で,作業員詰所や便所と近接した位置に配置する。
現場出入口や作業場所を見通せる位置とし,来客や発注者が工事区域を通らずに出入りできる動線とする。
48 字火災に備え,可燃物置場や溶接作業場所から離して配置し,避難のための出入口を2か所設ける。
隣地や前面道路への騒音・視線に配慮し,境界からの距離と窓の向きを考慮して配置する。
前面道路の交差点やバス停,横断歩道の付近を避け,車両の出入りが交通や歩行者の妨げにならない位置とする。
51 字扉は引戸式又は内開きとし,開閉時に扉が道路や歩道へ突出しない構造とする。
歩道を横断する部分は鉄板等で段差をなくし,歩道の舗装や縁石を損傷しない計画とする。
ゲートの有効幅・有効高さは,出入りする最大の車両の寸法と道路から進入する際の回転軌跡を考慮して決める。
51 字ゲート付近にタイヤ洗浄設備を設け,退出する車両が道路を泥で汚さない計画とする。
車両の出入りを歩行者に知らせる回転灯やブザー等の表示設備をゲートに設ける。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 設置を計画する段階で検討する事項(位置・構造・寸法・周囲との関係)を書く。申請手続・届出(ゴンドラの設置届など)と,設置後の運用管理(点検・作業中止基準・誘導員の配置など)の記述は除かれている。
- 仮設ゴンドラは,つり元(突梁・アンカー)を構造体の強度を確認した位置に固定すること,直下の危険範囲を立入禁止とし第三者や車両の動線と分けること,外壁の突出物との干渉,電源の計画などを検討する。
- 場内仮設事務所は,揚重機の旋回範囲外で工事の支障にならず移設が不要な位置,現場を見通せる位置と来客の動線,2階建ての場合の基礎と転倒防止,設備の引込みなどを検討する。
- 工事ゲートは,前面道路の交差点・バス停・横断歩道を避けた位置,最大車両の寸法と回転軌跡に合わせた有効幅・高さ,扉が道路側に突出しない構造,歩道の段差・汚れ対策などを検討する。
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令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月17日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する