仮設工事
重要度 B問題2で出題過去問 4問
仮設工事は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち4回で出題された論点です(収録162問中4問・重要度B)。出題されるのは問題2です。
要点:遣方・墨出し、乗入れ構台・荷受け構台、仮設計画、仮設設備の計画。
覚える要点
- 仮設物の計画は、設置を計画する段階で検討する事項(位置・規模・能力・構造と支持する躯体の強度・周囲との取合い)と、その理由・留意点を書く。申請・届出と、設置後の点検・合図・強風時の中止などの運用管理は除外される
- 荷受け構台は、揚重機の作業半径と各階の取込み口の位置、最大積載荷重と揚重時の衝撃を見込んだ構造、床の大きさ、外部足場に荷重をかけない支持方法、手すり・幅木などの墜落・落下防止の設備を検討する
- 鋼板製仮囲いは、高さ(1.8m以上で、周辺の状況により3m程度とすることもある)、風荷重に対する支柱・控え・根入れ、控えが敷地外に出ない配置、下端の隙間からの土砂・雨水の流出防止、出隅部の見通しを検討する
- 工事用エレベーター・建設用リフトは、搬入経路と各階の荷取り位置、資材の最大寸法・重量と揚重量からの機種選定、基礎と壁つなぎによる躯体への固定、荷の積卸し口の遮断設備、昇降路の囲いを検討する
- 仮設ゴンドラは、突りょう(つり元)の位置と反力に対する屋上スラブ・パラペットの強度、外壁の突出物との干渉、昇降範囲の直下の立入禁止区画、ライフラインの取付け位置、電源と配線経路を検討する
- タワークレーンは、揚重物の最大質量と作業半径からの機種選定、基礎・マスト支持(建物支持ならクライミングと躯体の補強)、ジブの旋回範囲と隣地・道路・架空電線との離隔、躯体完了後の解体方法を検討する
- くさび緊結式足場は一般に建地の間隔を桁行1.85m以下・梁間1.5m以下、壁つなぎを垂直5m以下・水平5.5m以下とする。場内仮設道路は一般に一方通行で幅4m以上・相互通行で6m以上を目安に、路盤・排水・歩行者通路との分離を検討する
- 仮設事務所は揚重機の旋回範囲外で工事が終わるまで移設しない位置、工事ゲートは交差点・バス停・横断歩道を避け、最大車両の寸法と回転軌跡から有効幅・高さを決め、扉は道路側に突き出さない構造とする。同じ仮設物の2つの記述は観点を変える
勉強のしかた:問題2で令和元・3・5・7年度に出た(ほかの年度は災害の防止・設備機械の安全使用)。仮設物ごとに「位置・能力・構造・取合い」の観点で事項と留意点を2つずつ用意し、届出と運用管理を書かないように練習する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、仮設工事で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 問題2:「設置後の運用管理」(作業開始前点検,強風時の作業中止,合図者の配置など)は不可。計画の段階で決める位置・強度・能力・取合いを書く。
- 令和5年度 問題2:「点検する」「合図者を配置する」などの運用管理や,「設置届を提出する」などの届出は除外されている。6つの記述はすべて違う内容にする。
- 令和3年度 問題2:「強風時は作業を中止する」「始業前に点検する」「誘導員を配置する」などは運用管理の記述で不可。同じ仮設物の2つの解答は異なる内容にする。
- 令和元年度 問題2:設置届などの申請手続や,使用時の点検・合図・立入禁止などの運用管理は除かれている。鋼板製仮囲いではゲート・通用口について書かない。
この論点の問題
仮設物の計画(仮設ゴンドラ・起伏式タワークレーン・棚足場)令和7年度 問題2
仮設物の設置計画(くさび緊結式足場・建設用リフト・場内仮設道路)令和5年度 問題2
仮設物の設置計画(仮設ゴンドラ・場内仮設事務所・工事ゲート)令和3年度 問題2
仮設物の設置計画(荷受け構台・鋼板製仮囲い・工事用エレベーター)令和元年度 問題2
同じ問題で出る論点
問題2では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。