密粒度混合物を表層に用いる舗装の各種対策
これは1級舗装施工管理技術者 一般試験 令和7年度(2025年6月22日(日)実施) 問18の問題です。論点は「アスファルト・混合物の材料」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
密粒度アスファルト混合物を表層に用いる舗装における各種対策に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) 骨材粒度を当該混合物の粒度範囲の中央より大きくすることで、耐流動性は向上する。
解き方
- 骨材の粒度は、各ふるいの通過質量百分率で表す。粒度を粒度範囲の中央より「大きく」するとは、通過質量百分率を大きく、つまり細かい粒度にすることである。
- 耐流動性を高める配合では、2.36mmふるい通過質量百分率を粒度範囲の中央値から下限側に寄せて粗めにし、75μmふるい通過分も小さめにして、骨材のかみ合わせで流動に抵抗させる。粒度を中央より大きく(細かく)すると耐流動性はむしろ下がる。よって (1) が不適当である。
- アスファルト量に対する75μmふるい通過量の比率(F/A)は、積雪寒冷地のタイヤチェーンによる摩耗対策として導入された指標で、F/A を大きくとるほどすりへり抵抗性が高まる。フィラーを多くした「F」付きの混合物が耐摩耗性に優れるのはこのためで、(4) は適当である。
- フィラーの一部に消石灰を用いると剥離防止効果があり、塩化物を含む凍結抑制材を混合物に混入すると路面の凍結抑制効果が得られる(化学系の凍結抑制舗装)。
選択肢ごとの解説
- (1)不適当。粒度を中央より大きく(細かく)すると耐流動性は下がる。耐流動対策では2.36mm通過量を下限側に寄せて粗めにする。
- (2)適当。フィラーの一部に消石灰を用いると、アスファルトと骨材の付着がよくなり剥離防止効果が得られる。
- (3)適当。塩化物系の凍結抑制材を混入した混合物で、路面の凍結抑制効果が得られる。
- (4)適当。F/A を大きくするとすりへり抵抗性が高まる。積雪寒冷地のF付き混合物はこの考え方による。
引っかけ:粒度の「大きい・小さい」は通過質量百分率の大小で、粒径の大小ではない。F/A を大きくするのは耐摩耗対策として正しく、耐流動性にはむしろ不利になる点も押さえる。
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論点ページ:アスファルト・混合物の材料の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和7年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 一般試験 令和7年度(2025年6月22日(日)実施) 問18。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する