2級土木施工管理技士 第一次検定の頻出論点:重要度 A の 7 論点の要点と引っかけ

公開 ・執筆・編集:試験対策プロジェクトチーム(スタジオインサイト)

2級の第一次検定は 45 問中 27 問で合格です。当サイトが平成 29 年度以降の過去問を集計して重要度 A とした 7 論点は、土木一般の 3 つ(土工・コンクリートの施工・基礎工)、専門土木の道路・舗装、施工管理法の 3 つ(施工計画・安全管理・品質管理)で、合わせて毎回 20 問前後を占めます。この記事では、論点ごとに問われ方・覚える要点・典型的な引っかけをまとめます。

土木一般:土工・コンクリートの施工・基礎工(11 問から 9 問)

土木一般は 11 問が出題され 9 問に解答します。ほぼ全問を解く前提なので、この 3 論点は捨てられません。

土工

出題は、土工に用いる建設機械、盛土の施工、法面保護工、軟弱地盤対策、土質試験の 4 つの型に集約されます。建設機械は「どこを掘るか・何をするか」で覚えます。バックホウは機械の位置より低い所、ショベルは高い所を掘り、モータグレーダは敷均しと整形の機械で締固めには使いません。締固め機械は、ロードローラ(鉄輪)、タイヤローラ、振動ローラ、タンピングローラ(粘性土向き)の使い分けが問われ、ロードローラとタイヤローラの入れ替えが定番です。盛土は、1 層の仕上り厚さが路体 30cm 以下・路床 20cm 以下で、敷均し厚さ(路体 35〜45cm・路床 25〜30cm)と混同しないこと。含水比の調整は曝気や散水で行い、「粒度を調整する」と書かれていたら誤りです。法面保護工は、植生工(種子散布・張芝など)は表面の侵食防止、構造物工(吹付工・張工・枠工)は風化や侵食の防止で、すべり土塊を止めるには杭工やアンカー工を使います。

土工の過去問 →

コンクリートの施工

打込み・締固め・養生・打継ぎと、暑中・寒中コンクリート、ひび割れの原因が出ます。数字は、吐出口の高さ 1.5m 以下、1 層の打込み高さ 40〜50cm 以下、内部振動機は下層に 10cm 程度差し込み 50cm 以下の間隔で、1 か所 5〜15 秒。この「1.5m」と「40〜50cm」の入れ替えが毎回の引っかけです。コンクリートを型枠内で横移動させてはならず、目的の位置に近づけて下ろします。養生は、湿潤養生の期間が普通ポルトランドセメント 5 日(日平均気温 15℃ 以上)・7 日(10℃ 以上)、混合セメント B 種 7 日・9 日のように、気温が低いほど、混合セメントほど長くなります。暑中コンクリートは日平均気温が 25℃ を超えるときに適用します。ひび割れでは、温度ひび割れの原因はセメントの水和熱で、「アルカリシリカ反応」と入れ替えられます。

コンクリートの施工の過去問 →

基礎工・土留め

既製杭の打込み工法と埋込み工法の比較、場所打ち杭の工法、土留め工法の 3 つが毎回出ます。打込み工法(打撃)は周りの地盤を締め固めながら打ち込むので支持力が大きく、騒音・振動が大きい。埋込み工法は低騒音・低振動ですが支持力は打撃より小さい、という長所と短所のセットが問われ、「低騒音で支持力も大きい」と書かれていたら誤りです。ドロップハンマのハンマの重さは杭の重さ以上です。場所打ち杭は、孔壁を保つ方法で見分けます。オールケーシング=ケーシングチューブ、リバース=スタンドパイプと静水圧、アースドリル=安定液、深礎=山留め材です。土留めは、親杭横矢板は止水性がなく、鋼矢板は止水性があるがたわみが大きい、連続地中壁は剛性が高く止水性もあるが費用がかかる、と覚えます。

基礎工・土留めの過去問 →

専門土木:道路・舗装(20 問から 6 問の柱)

専門土木は 20 問から 6 問を選びます。道路・舗装は毎回複数問出て、路床・路盤、アスファルト舗装の施工、補修、コンクリート舗装の 4 つの型が安定しているので、6 問のうち 3〜4 問をここで確保できます。

路床の安定処理に使う安定材はセメントや石灰で、砕石などの粒状材料と混同しないこと。石灰安定処理もセメント安定処理も湿潤状態で締め固めます。路盤は下層路盤の 1 層の仕上り厚さ 20cm 以下、上層路盤 15cm 以下です。プライムコートは路盤面に散布(1〜2L/m²)して路盤を保護し混合物となじませるもの、タックコートは層と層の接着(0.3〜0.6L/m²)で、場所・目的・量が入れ替えられます。転圧は継目転圧を最初に行い、初転圧はロードローラ、二次転圧はタイヤローラまたは振動ローラ、仕上げ転圧の順です。「継目転圧は最後」「初転圧はタイヤローラ」が定番の誤りです。補修は、パッチングが穴や段差を混合物で埋める、シール材注入がひび割れに注入する、オーバーレイが既設の上に新しい層を重ねる、と材料と方法で区別します。コンクリート舗装も養生は湿潤状態を保つのが基本で、「乾燥させる」は誤りです。

道路・舗装の過去問 →

施工管理法:施工計画・安全管理・品質管理(必須 19 問の柱)

共通工学・施工管理法の 11 問と、基礎的な能力の 8 問は必須です。安全管理と品質管理は両方で出題され、基礎的な能力の問題は「適当なもののみをすべて挙げている組合せはどれか」のように複数の記述の正誤をまとめて問う形式です。1 つ知らないだけで落とすので、数字の暗記は正確さが要ります。

施工計画

施工計画の立て方、事前調査、仮設備、施工体制台帳、建設機械の選定が出ます。施工計画は、施工技術計画(工程計画を含む)・調達計画(労務・資材・機械)・管理計画(品質・安全・環境)のどこに何が入るかを入れ替えた選択肢が定番で、「安全衛生計画は調達計画」「工程計画は調達計画」のような文は誤りです。仮設備は工事目的物ではないので、労働安全衛生規則などの法令に合わせて計画します。施工体制台帳は元請が作成して発注者に写しを提出するもので、「元請に提出」は誤りです。用語の問題では、トラフィカビリティー(建設機械の走行性、コーン指数)、リッパビリティー(リッパ作業のしやすさ)、ワーカビリティー(コンクリートの施工のしやすさ)の取り違えに注意します。

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安全管理

足場、墜落防止、掘削、移動式クレーン、車両系建設機械、安全衛生管理体制の数字と役割が中心です。足場の作業床は幅 40cm 以上、床材間の隙間 3cm 以下、床材と建地の隙間 12cm 未満、幅木 10cm 以上、手すり 85cm 以上。墜落制止用器具は、外観に損傷がなくても大きな衝撃を受けたものは交換します。車両系建設機械では、誘導者が合図を行い運転者はそれに従う、作業主任者であっても機械の作業範囲(飛来物の危険がある場所)に立ち入ってよいわけではない、という役割の区別が問われます。安全衛生管理体制は、元方事業者が広い概念で、そのうち建設業と造船業の元方事業者が特定元方事業者であり、作業場所の巡視は毎作業日に少なくとも 1 回です。

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品質管理

品質管理の手順、ヒストグラムと管理図、品質規定方式と工法規定方式、コンクリートの受入れ検査、アスファルトと盛土の試験が出ます。ヒストグラムの縦軸は度数で、「縦軸に平均値」は管理図との混同です。品質規定方式は品質(締固め度など)を規定して方法は施工者に任せる、工法規定方式は機種・回数・厚さなどの方法を規定する、と対で覚えます。コンクリートの受入れ検査は、スランプの許容差(8〜18cm で ±2.5cm、5cm と 6.5cm で ±1.5cm、2.5cm で ±1cm)、空気量 ±1.5%、圧縮強度は 1 回の結果が呼び強度の 85% 以上かつ 3 回の平均が呼び強度以上です。「1 回で 85%」「3 回平均で呼び強度」の回数と割合の組合せを変えた選択肢が定番です。試験と品質特性の対応(マーシャル安定度試験=混合物の安定度、CBR 試験=路床・路盤の支持力、針入度=アスファルトの硬さ、RI 計器=盛土の密度と含水比)も毎回問われ、RI 計器で支持力は測れません。

品質管理の過去問 →

この 7 論点から先に手をつける理由

2級の合格ラインは 45 問中 27 問です。必須の 24 問(力学 5・共通工学と施工管理法 11・基礎的な能力 8)のうち、施工計画・安全管理・品質管理で毎回 10 問前後が出ます。これに土木一般の 9 問と道路・舗装の 3〜4 問を足すと、この 7 論点だけで 20 問を超える計算になり、ここで 8 割取れれば残りの問題は半分で足ります。

各論点ページには、前期・後期ごとの過去問と、解説から集めた「間違えやすい点」が並んでいます。この記事の要点を読んだあと、論点ページで実際の選択肢を解いて、どの語句や数字が入れ替えられているかを確認してください。重要度 B の論点(力学、河川、法規の各法、工程管理、環境保全など)は過去問一覧の論点別から進めます。

よくある質問

重要度 A はどうやって決めていますか?

当サイトが平成 29 年度以降の 2級 第一次検定(種別:土木)の収録問題を論点ごとに集計し、前期・後期ともほぼ毎回出題されていて問題数も多い論点を A としています。主催者が公表している区分ではありません。

前期と後期で頻出論点は変わりますか?

変わりません。前期と後期は問題の構成が同じで、この 7 論点はどちらでも出題されています。直近の前期と後期を交互に解くと、同じ論点の数字や語句がどう入れ替えられるかが早くつかめます。

法規は重要度 A ではないのですか?

法規は 11 問から 6 問を選ぶ選択問題で、各法から 1 問ずつ出るため、個々の法律は重要度 B にしています。労働基準法・労働安全衛生法・建設業法の 3 つを優先すれば、6 問のうち半分はここで確保できます。

1級とは論点が違いますか?

論点はほぼ同じですが、1級は鋼構造物・工程管理・環境保全も重要度 A で、応用能力問題に独自の合格基準があります。1級の頻出論点は別の記事にまとめています。

あわせて読む

出典・参考:出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したもの。要点は一般財団法人 全国建設研修センターが公表した試験問題と正答、コンクリート標準示方書、道路土工指針、労働安全衛生法令をもとに当サイトがまとめた

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