令和5年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(安全管理又は工程管理)

これは2級土木施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年10月22日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した土木工事の現場において,工夫した安全管理又は工夫した工程管理のうちから1つ選び,次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。

〔注意〕あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。

〔設問1〕あなたが経験した土木工事に関し,次の事項について解答欄に明確に記述しなさい。

〔注意〕「経験した土木工事」は,あなたが工事請負者の技術者の場合は,あなたの所属会社が受注した工事内容について記述してください。従って,あなたの所属会社が二次下請業者の場合は,発注者名は一次下請業者名となります。

なお,あなたの所属が発注機関の場合の発注者名は,所属機関名となります。

(1) 工事名

(2) 工事の内容

① 発注者名

② 工事場所

③ 工期

④ 主な工種

⑤ 施工量

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場

〔設問2〕上記工事で実施した「現場で工夫した安全管理」又は「現場で工夫した工程管理」のいずれかを選び,次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。

ただし,安全管理については,交通誘導員の配置のみに関する記述は除く。

(1) 特に留意した技術的課題

(2) 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

(3) 上記検討の結果,現場で実施した対応処置とその評価

解答欄

0 / 40 字
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ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

工事名の記述例

令和4年度 一級河川○○川△△地区護岸工事

21 字
別解

○○川河川改修工事(その3)

令和4年度 ○○地区用水路改修工事

発注者名の記述例

○○県△△土木事務所

10 字
別解

国土交通省○○河川事務所

○○市農林水産部農村整備課

株式会社○○建設(所属会社が二次下請の場合の一次下請業者名)

工事場所の記述例

○○県○○市△△町地内

11 字
別解

○○県○○郡△△町大字□□地内(○○川左岸)

工期の記述例

令和4年10月11日~令和5年3月20日

20 字
別解

令和4年11月1日~令和5年3月24日

主な工種の記述例

護岸工(ブロック積),根固め工,仮締切り工,河川土工

26 字
別解

水路工(プレキャストU型水路),土留め工,床掘り工,埋戻し工

水路工(現場打ちコンクリート水路),床掘り工,基礎工,埋戻し工

施工量の記述例

ブロック積護岸 A=620m²,基礎コンクリート L=150m,根固めブロック(2t型)120個,大型土のう仮締切り L=160m

65 字
別解

U型水路(B600×H600)L=240m,床掘り V=680m³,軽量鋼矢板土留め L=120m,埋戻し V=420m³

現場打ちコンクリート水路(B800×H700)L=240m,コンクリート V=190m³,床掘り V=750m³

工事現場における施工管理上のあなたの立場の記述例

主任技術者

5 字
別解

現場代理人

工事主任(施工管理担当)

発注者側の監督員

設問2 選んだ管理(現場で工夫した安全管理又は工程管理)の記述例

現場で工夫した安全管理

11 字
別解

現場で工夫した工程管理

設問2 (1) 特に留意した技術的課題の記述例

本工事は○○川左岸に延長150mのブロック積護岸を築造するもので,河道内に大型土のうで仮締切りを設け,その内側で掘削と基礎工を行った。上流の山間部に雨が降ると2~3時間後に水位が上がる河川で,過去には1時間に0.8m上昇した記録もあった。このため,仮締切り内の作業員が急な増水に巻き込まれないよう,増水を早く察知して確実に退避させることが安全管理上の技術的課題であった。

185 字
別解

(別の例:水路工事の安全管理)市道に接して延長240mのU型水路(B600×H600)を布設する工事で,床掘りの深さは最大2.2mであった。土質は緩い砂質土で地下水位が高く,掘削面が崩れやすかった。市道側に余裕がなく掘削面の勾配を緩くできないため,床掘り内で据付けを行う作業員が土砂の崩壊に巻き込まれないようにすることが安全管理上の技術的課題であった。

(別の例:工程管理)農業用水路(現場打ちコンクリート水路)L=240mを改修する工事で,かんがい期の通水開始(4月1日)までに完成させる必要があった。関係者との協議で着手が1か月遅れ,施工期間は12月から3月の約3.5か月となった。冬期は寒中コンクリートとして養生日数が増えるため,限られた期間内に水路を完成させる工程の確保が技術的課題であった。

設問2 (2) 検討した項目と検討理由及び検討内容の記述例

①水位の把握方法:現場での目視だけでは増水に気付くのが遅れるため,上流の水位観測所の情報と現場の水位計を併用して監視する方法を検討した。②退避の基準:作業中止や退避の判断が人によって違うと逃げ遅れが生じるため,水位の数値で作業中止と退避の基準を定めることを検討した。③退避の方法:仮締切り内から堤防上までは高低差が約3mあり退避に時間がかかるため,昇降設備の配置と全員への一斉連絡の方法を検討した。

199 字
別解

(左の別例の続き)①土留めの工法:用地の制約で掘削面の勾配を緩くできないため,矢板の種類と支保工の配置を検討した。②地下水の処理:湧水で掘削底面が緩むと崩壊の原因になるため,排水の方法を検討した。③点検の方法:土留めの変状を早く見つけて対処するため,点検の時期と項目,点検する者を検討した。

(左の別例の続き)①養生日数の短縮:寒中コンクリートでは脱型までの日数が延びるため,セメントの種類と養生の方法を検討した。②施工の順序と体制:1区間ずつ順に施工すると型枠や養生の待ちが生じるため,工区の分け方と班の編成を検討した。③進捗の管理:遅れを早く見つけて手を打つため,予定と実績を比べる方法と頻度を検討した。

設問2 (3) 現場で実施した対応処置とその評価の記述例

上流3kmの水位観測所の水位を現場事務所で10分ごとに確認し,仮締切りの上流端に水位計と量水標を設置した。平常水位から+0.5mで作業を中止して資機材を片付け,+0.8mで全員を堤防上へ退避させる基準を定めて朝礼で周知した。仮締切り内の2か所に幅1.0mの階段式昇降設備を設け,回転灯とサイレンで一斉に知らせるようにした。月1回の退避訓練で全員が5分以内に退避できることを確認した。工期中の2回の増水でも全員が安全に退避でき,無事故で完成したので,この工夫は有効であった。

236 字
別解

(左の別例の続き)長さ3.0mの軽量鋼矢板を建て込み,腹起しと切ばりを高さ方向1.0m・水平方向1.5m間隔で設ける土留めとした。掘削底の片側に釜場を設け,水中ポンプで常時排水した。地山の掘削作業主任者と土止め支保工作業主任者を選任して作業を直接指揮させ,毎日の作業開始前と降雨の後に矢板のはらみや切ばりの緩みを点検させた。その結果,掘削面の崩壊はなく無事故で完成でき,土留めと点検の工夫は有効であった。

(左の別例の続き)早強ポルトランドセメントを用い,シート囲いと給熱で養生して脱型までを5日から3日に短縮した。全延長を80mずつ3工区に分け,床掘り・基礎,型枠・打設,埋戻しの3班が工区を順に移る流れ作業とし,型枠は2工区分を用意して転用した。毎週バーチャートで予定と実績を比べ,遅れた工種には翌週に人員を追加した。その結果,3月22日に完成して通水開始に間に合い,工夫は有効であった。

要点(書けていたものにチェック)工事名発注者名工事場所工期主な工種施工量工事現場における施工管理上のあなたの立場設問2 選んだ管理(現場で工夫した安全管理又は工程管理)設問2 (1) 特に留意した技術的課題設問2 (2) 検討した項目と検討理由及び検討内容設問2 (3) 現場で実施した対応処置とその評価
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 設問1の工事概要は,実際に携わった土木工事について契約上の工事名・発注者・場所・工期・工種・施工量と自分の立場を書き漏れなく書く。設問2で使う工種・数量・時期を工事概要に入れて内容を一致させる。
  2. 設問2は安全管理か工程管理のどちらかを選んで明記し,(1)現場の条件(数値)→技術的課題,(2)検討した項目→その理由→検討内容,(3)検討に対応した処置(数値)→結果と評価,の順に書く。
  3. 安全管理は労働安全衛生規則などの規定と矛盾しない処置にし,交通誘導員の配置だけの内容にしない。この記述例は当サイトが作成した架空の河川護岸工事である。
引っかけ:設問1に書き漏れがあると問題2以降が採点されない。設問2は「検討理由」と「評価」を書き落としやすい。安全管理で交通誘導員の配置のみを書くと設問の条件に反する。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年10月22日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する