令和2年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(安全管理又は工程管理)

これは2級土木施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年10月25日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した土木工事の現場において,工夫した安全管理又は工夫した工程管理のうちから1つ選び,次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。

〔注意〕あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。

〔設問1〕あなたが経験した土木工事に関し,次の事項について解答欄に明確に記述しなさい。

〔注意〕「経験した土木工事」は,あなたが工事請負者の技術者の場合は,あなたの所属会社が受注した工事内容について記述してください。従って,あなたの所属会社が二次下請業者の場合は,発注者名は一次下請業者名となります。

なお,あなたの所属が発注機関の場合の発注者名は,所属機関名となります。

(1) 工事名

(2) 工事の内容

① 発注者名

② 工事場所

③ 工期

④ 主な工種

⑤ 施工量

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場

〔設問2〕上記工事で実施した「現場で工夫した安全管理」又は「現場で工夫した工程管理」のいずれかを選び,次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。

ただし,安全管理については,交通誘導員の配置に関する記述は除く。

(1) 特に留意した技術的課題

(2) 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

(3) 上記検討の結果,現場で実施した対応処置とその評価

解答欄

0 / 40 字
0 / 30 字
0 / 30 字
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0 / 210 字
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0 / 240 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

工事名の記述例

令和元年度 ○○地区宅地造成工事

16 字
別解

○○団地造成工事(その2)

令和元年度 ○○土地区画整理事業 宅地整備工事

発注者名の記述例

○○市土地開発公社

9 字
別解

株式会社○○不動産(民間の開発事業者)

株式会社○○建設(所属会社が二次下請の場合の一次下請業者名)

工事場所の記述例

○○県○○市△△町地内

11 字
別解

○○県○○郡△△町大字□□地内

工期の記述例

令和元年7月1日~令和2年2月28日

18 字
別解

平成30年9月3日~平成31年3月15日

主な工種の記述例

造成土工(切土・盛土),擁壁工(現場打ちL型擁壁),排水工,道路築造工

35 字
別解

造成土工,擁壁工(間知ブロック積擁壁),雨水排水工,調整池工

切土工,盛土工,プレキャストL型擁壁工,区画道路工

施工量の記述例

造成面積 A=1.6ha,切土 V=9,800m³,盛土 V=8,600m³,L型擁壁(H=3.0m)L=120m,U型側溝 L=460m,As舗装 A=2,100m²

84 字
別解

造成面積 A=1.2ha,切土 V=7,200m³,盛土 V=6,500m³,間知ブロック積擁壁 A=640m²,雨水管(φ300mm)L=280m

切土 V=5,400m³,盛土 V=5,000m³,プレキャストL型擁壁(H=2.0m)L=180m,区画道路 L=240m

工事現場における施工管理上のあなたの立場の記述例

工事主任

4 字
別解

現場代理人

主任技術者

現場監督(施工管理担当)

発注者側の監督員

設問2 選んだ管理(工夫した安全管理又は工夫した工程管理)の記述例

安全管理

4 字
別解

工程管理

設問2 (1) 特に留意した技術的課題の記述例

本工事は丘陵地に28区画の宅地を造成するもので,宅地の山側に延長120mの現場打ちL型擁壁(H=3.0m)を築造した。擁壁の底版を設けるため背面の切土地山を高さ約3.5mまで掘削し,掘削面と型枠の間の幅1.0mの空間で鉄筋・型枠の作業を行う計画であった。地山は風化したまさ土で,降雨の後には掘削面の小崩落が見られたため,掘削面の崩壊による作業員の被災防止が技術的課題であった。

188 字
別解

(工程管理を選んだ場合の例)本工事は分譲開始に合わせて令和2年2月末までに完成させる必要があった。しかし9月の長雨と台風で盛土材のまさ土の含水比が高くなり,締固めができずに盛土が約3週間中断した。後続の擁壁工(延長120m)と区画道路の舗装工の日数が不足し,工期内に完成しないおそれがあったため,遅れた工程の回復が技術的課題であった。

(安全管理の別の例)同じ擁壁の竪壁(H=3.0m)の型枠組立てとコンクリートの打込みでは,作業員が床掘り底から高さ約3.5mの位置で作業する。型枠の外側の作業空間は狭く,はしごや脚立に乗った不安定な姿勢での作業になりやすかったため,型枠上部での作業時の墜落災害の防止が技術的課題であった。

設問2 (2) 検討した項目と検討理由及び検討内容の記述例

①掘削面の勾配,②掘削の範囲と順序,③雨水対策と点検の方法を検討した。①は,風化したまさ土は崩れやすく,当初計画の1:0.5では安定が不十分と考えたためで,切土の標準勾配を参考に勾配を緩くすることを検討した。②は,掘削面を長い区間・長い期間開けておくと崩壊の危険が高まるためで,擁壁の打設ロットごとに掘削することを検討した。③は,雨水の浸透と湧水が崩壊の主な原因となるためで,掘削面の保護と排水,崩壊の兆候を早く見つける点検の方法を検討した。

221 字
別解

(工程管理を選んだ場合の例)①擁壁の施工方法,②盛土材の含水比の管理,③作業の手順と班編成を検討した。①は,現場打ち擁壁は型枠の組立てと養生の日数が工程の大半を占めていたためで,型枠の転用計画と型枠存置日数の短縮を検討した。②は,降雨のたびに盛土が止まる状態を改めるためで,盛土材の仮置きと含水比を下げる方法を検討した。③は,工種を順番に進めると待ち時間が生じるためで,工区を分けた並行作業を検討した。

(安全管理の別の例)①作業床の設け方,②墜落防止設備,③足場の点検方法を検討した。①は,はしごや脚立の上の作業は足元が不安定で墜落の危険が大きいためで,型枠の両側に足場を組んで作業床を確保することを検討した。②は,作業床の端からの墜落と物の落下を防ぐためで,手すり・中桟・幅木の設置を検討した。③は,型枠の組立てやコンクリート打込みの振動で足場の部材が緩むおそれがあるためで,点検の時期と点検者を検討した。

設問2 (3) 現場で実施した対応処置とその評価の記述例

①掘削面の勾配を1:1.0に緩め,法肩から1.0mの範囲には資材や発生土を置かないこととした。②擁壁を延長10mごとの12ロットに分け,同時に掘削するのは2ロットまでとして,掘削面の開放期間を約2週間に抑えた。③掘削面をシートで覆い,法肩に土のうを並べて雨水の流入を防いだ。点検者を指名し,作業開始前と大雨の後に浮石・き裂・湧水を点検させた。その結果,崩壊はなく無災害で擁壁を完成できた。掘削土量は約400m³増えたが盛土に流用でき,対策は有効であったと評価する。

232 字
別解

(工程管理を選んだ場合の例)①型枠を1組から2組に増やして底版と竪壁を別のロットで同時に施工し,発注者の承諾を得て早強セメントを用いて竪壁の型枠の存置日数を短縮した。②盛土材はシートで覆って仮置きし,含水比の高い土は敷き広げて乾燥させてから締め固めた。③造成範囲を東西2工区に分け,盛土班と擁壁班が工区を入れ替えて並行作業とした。その結果,遅れを取り戻して2月20日に完成でき,工程管理は有効であったと評価する。

(安全管理の別の例)①型枠の両側に幅40cm以上の作業床を持つ単管本足場を組み,昇降には階段を設けた。②作業床の端には高さ90cmの手すりと高さ40cmの中桟,高さ15cmの幅木を設けた。③点検者を指名して毎日の作業開始前に手すり等の取り外しや脱落の有無を点検させ,強風・大雨の後や足場の組立て・変更の後は足場全体を点検させて記録した。その結果,墜落災害はなく擁壁を完成でき,対策は有効であったと評価する。

要点(書けていたものにチェック)工事名発注者名工事場所工期主な工種施工量工事現場における施工管理上のあなたの立場設問2 選んだ管理(工夫した安全管理又は工夫した工程管理)設問2 (1) 特に留意した技術的課題設問2 (2) 検討した項目と検討理由及び検討内容設問2 (3) 現場で実施した対応処置とその評価
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 工事概要は,実際に携わった土木工事について工事名・発注者名・工事場所・工期・主な工種・施工量・立場をすべて書く(無記載や記入漏れがあると問題2以降が採点されない)。宅地造成は造成土工・擁壁工・排水工などの土木工事として書き,住宅の建築工事の内容は書かない。設問2で取り上げる擁壁の高さ・延長などを施工量に入れ,内容を一致させる。
  2. 設問2は,選んだ管理(安全管理か工程管理か)をはっきり示し,(1)「現場状況(数値)→技術的課題」,(2)「検討した項目→項目ごとの理由と内容」,(3)「項目ごとの対応処置(数値)→結果と評価」の順に書く。(2)の項目の番号と(3)の処置の番号をそろえると,採点者に対応が伝わりやすい。解答欄の行数は資料で確かめられなかったので,1行約30字として(1)7行・(2)9行・(3)8行程度を目安にした。
  3. 記述例の安全対策は労働安全衛生規則の明り掘削の規定(第355条 作業箇所等の調査,第358条 点検者を指名して作業開始前・大雨の後・中震以上の地震の後に点検,第359条 掘削面の高さ2m以上は地山の掘削作業主任者,第361条・第534条 地山の崩壊防止)と足場の規定(第563条 作業床・手すり等・中桟等・幅木,第567条 点検者を指名した点検)に合わせた。この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
引っかけ:安全管理を選んだ場合,交通誘導員の配置に関する記述は採点されない。設問2で選んだ管理と違う内容(安全管理を選んで工程の遅れの話など)を書くと問題2以降が採点されない。(2)は検討した項目だけでなく「検討理由」と「検討内容」まで,(3)は処置だけでなく「評価」まで書く。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年10月25日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する