レディーミクストコンクリートの受入れ検査
これは2級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度 第2回(2018年2月25日(日)実施) No.59の問題です。論点は「品質管理」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
呼び強度24N/mm²,スランプ10cm,空気量4.5%と指定してレディーミクストコンクリート(JIS A 5308)を購入し,受入れ検査を実施した。次の検査結果に関する記述のうち,誤っているものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) スランプが13cmだったため,合格と判断した。
解き方
- JIS A 5308 では、スランプ8cm以上18cm以下の許容差は±2.5cmである。指定10cmでは7.5〜12.5cmが合格範囲で、13cmは不合格となる。「合格と判断した」とする (1) が誤り。
- 空気量(普通コンクリート4.5%)の許容差は±1.5%で、2.0%は不合格である。強度は、1回の試験結果が呼び強度の強度値の85%以上、かつ3回の試験結果の平均値が呼び強度の強度値以上で合格となる。塩化物含有量は荷卸し地点で塩化物イオン量として0.30kg/m³以下(購入者の承認を受けた場合は0.60kg/m³以下)で、3.0kg/m³は不合格である。
選択肢ごとの解説
- (1)誤り。スランプ10cmの許容差は±2.5cmで、13cmは不合格である。
- (2)正しい。空気量の許容差は±1.5%で、2.0%は不合格である。
- (3)正しい。1回85%以上かつ3回の平均値が呼び強度以上で合格である。
- (4)正しい。塩化物イオン量の上限は0.30kg/m³で、3.0kg/m³は不合格である。
引っかけ:スランプの許容差はスランプの値で変わる(8cm以上18cm以下は±2.5cm)。塩化物は0.30kg/m³と3.0kg/m³の桁の違いにも注意する。
現行法令との関係:JIS A 5308 の2024年改正(2024年3月21日制定、移行期間は同年9月20日まで)で、普通コンクリートのスランプ10cmが種類から削除された(スランプ12cmの採用を促すため)。現行規格では問題文の「スランプ10cmと指定してJIS A 5308のレディーミクストコンクリートを購入」という前提が成り立たないが、スランプ8cm以上18cm以下の許容差(±2.5cm)、空気量の許容差(±1.5%)、圧縮強度の判定基準、塩化物含有量の上限(0.30kg/m³)は変わっておらず、この問題の答えは変わらない。現行規格に合わせるなら、指定スランプを12cm、(1) を「スランプが15cmだったため,合格と判断した。」とすれば同じ趣旨の問題になる。
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→平成29年度 第2回の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度 第2回(2018年2月25日(日)実施) No.59。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する