分路リアクトルの目的
これは2級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和5年度 後期(2023年11月12日(日)実施) No.9の問題です。論点は「変電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
変電所に用いる分路リアクトルに関する次の記述のうち,(ア),(イ)に当てはまる語句の組合せとして,適当なものはどれか。
「分路リアクトルは,深夜などの軽負荷時に(ア)の負荷が少なくなったとき,長距離送電線やケーブル系統などの(イ)電流による,受電端の電圧上昇を抑制するために用いる。」
解答欄
正解
正解:1.ア:誘導性 イ:進相
解き方
- 深夜などの軽負荷時は,誘導性(遅れ)の負荷が少なくなる。一方,長距離送電線やケーブル系統には静電容量があり,進相(進み)の充電電流が流れるので,これが相対的に大きくなって受電端の電圧が送電端より高くなる(フェランチ効果)。
- 分路リアクトルは系統に並列に接続して遅れの無効電力を供給し(進み無効電力を吸収し),この電圧上昇を抑える。よって ア 誘導性,イ 進相 の1が適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。誘導性の負荷が減り,進相の充電電流で電圧が上昇する。
- 2.不適当。アの誘導性は正しいが,電圧上昇の原因は遅相ではなく進相(充電)電流である。
- 3.不適当。イの進相は正しいが,軽負荷時に減るのは容量性ではなく誘導性の負荷である。
- 4.不適当。アは誘導性,イは進相で,どちらも誤りである。
引っかけ:軽負荷時の電圧上昇=フェランチ効果。対策は分路リアクトル。重負荷時の電圧低下には電力用コンデンサ。
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論点ページ:変電の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度 後期の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和5年度 後期(2023年11月12日(日)実施) No.9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する