令和4年度 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)論点:工程管理重要度 A未着手

ネットワーク式工程表(クリティカルパス・最遅結合点時刻・トータルフロート・日数の変更と短縮)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 8 手順・引っかけの指摘が読めます。

(イ)で完成させたネットワーク式工程表について、次の(ロ)〜(ヘ)に答えなさい。

【問題3】工程管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

(1) 下図に示す造園工事の未完成のネットワーク式工程表に関し、以下の(イ)〜(ヘ)について答えなさい。

(イ) 下記の条件に従い、解答用紙の未完成のネットワーク式工程表を完成させなさい。(なお、作業名は記号で図示すること)

〔条件〕

・AとBは同時に着手できる。

・CはAの後続作業であり、Bが終わらないと着手できない。

・DとHはBの後続作業である。

・EとFはCの後続作業である。

・GはDの後続作業であり、Cが終わらないと着手できない。

・IはFとGの後続作業である。

・JはEの後続作業であり、Iが終わらないと着手できない。

・KはIの後続作業である。

・LはJの後続作業である。

・MはKとHの後続作業であり、Jが終わらないと着手できない。

・NはMとLの後続作業である。

(ロ) (イ)の場合において、工程の各作業の所要日数が下表のとき、以下の1)及び2)について答えなさい。

1)クリティカルパスの作業名を例により記述しなさい。(例:A→B→C)

2)1)の場合の全所要日数は何日か。

(ハ) (ロ)の場合において、イベント⑤の最遅結合点時刻は何日か。

(ニ) (ロ)の場合において、作業Fを最も早く開始することができ、かつ、クリティカルパスにおける全所要日数を延ばすことができないとき、作業Fを延ばすことができる最大日数(トータルフロート)は何日か。

(ホ) 施工箇所の条件から所要日数を再検討したところ、作業B、F、H、Lがそれぞれ2日ずつ、作業Nが1日多くかかることが判明した。この場合のクリティカルパスの全所要日数は何日か。

(ヘ) (ホ)の場合の全所要日数を、(ロ)の場合の全所要日数にするためには、どの作業を何日短縮する必要があるか。各作業における短縮日数の合計が最も少なくなる日数を記述しなさい。

ただし、B、F、H、L、Nは短縮できない。また、各作業とも作業日数が0日となる短縮はできない。

未完成のネットワーク式工程表。結合点①〜⑫が置かれ、描かれている矢線は②→④(C)、①→③(B)、③→⑤(D)、⑩→⑪(M)、⑪→⑫(N)の5本だけである。結合点⑥・⑦・⑧・⑨には矢線がない。配置は、上段に左から②・④・⑦・⑨、下段に左から①・③・⑤・⑥・⑧・⑩・⑪・⑫。②は③の真上、④は⑤の真上、⑦は⑧の真上、⑨は⑩の真上にある。
各作業の所要日数
作業ABCDEFGHIJKLMN
所要日数21129437332341

解答欄

日
日
日
日

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

(ロ)1)クリティカルパスの作業名A→C→E→J→M→N(A→C→E→J→M→N・A→C→E→J→ダミー→M→N・①→②→④→⑦→⑨→⑩→⑪→⑫ も正解)
(ロ)2)全所要日数20 日
(ハ) イベント⑤の最遅結合点時刻6 日
(ニ) 作業Fのトータルフロート2 日
(ホ) クリティカルパスの全所要日数23 日
(ヘ) 短縮する作業と日数作業Eを1日、作業Iを1日、作業Jを2日(Eを1日、Iを1日、Jを2日・E1日、I1日、J2日・E:1日、I:1日、J:2日・作業E1日、作業I1日、作業J2日・E1日・I1日・J2日・Eを1日、Iを1日、Jを2日短縮 も正解)

解き方

  1. (イ)の工程表(①→②A、①→③B、③⇢②、②→④C、③→⑤D、③→⑩H、④⇢⑤、④→⑥F、④→⑦E、⑤→⑥G、⑥→⑧I、⑧⇢⑦、⑦→⑨J、⑧→⑩K、⑨⇢⑩、⑨→⑪L、⑩→⑪M、⑪→⑫N)で、各結合点の最早開始時刻を求める。
  2. ①0、③0+1(B)=1、②max(0+2(A), ③1)=2、④2+1(C)=3、⑤max(1+2(D), ④3)=3、⑥max(3+4(F), 3+3(G))=7、⑧7+3(I)=10、⑦max(3+9(E), ⑧10)=12、⑨12+3(J)=15、⑩max(1+7(H), 10+2(K), ⑨15)=15、⑪max(15+3(L), 15+4(M))=19、⑫19+1(N)=20。
  3. 経路の日数:A→C→E→J→M→N=2+1+9+3+4+1=20日(最長)、A→C→E→J→L→N=19日、B→C→E→J→M→N=19日、A→C→F→I→J→M→N=18日、B→D→G→I→J→M→N=17日、B→H→M→N=13日など。クリティカルパスはA→C→E→J→M→N、全所要日数は20日((ロ))。
  4. (ハ) 最遅結合点時刻を⑫から逆算する。⑫20、⑪20−1=19、⑩19−4(M)=15、⑨min(19−3(L), ⑩15)=15、⑦15−3(J)=12、⑧min(⑦12, 15−2(K))=12、⑥12−3(I)=9、⑤9−3(G)=6。イベント⑤の最遅結合点時刻は6日。
  5. (ニ) 作業Fの最早開始時刻は④の3日、最遅完了時刻は⑥の9日。トータルフロート=9−(3+4)=2日。
  6. (ホ) B=3、F=6、H=9、L=5、N=2として計算し直す。③3、②max(2, 3)=3、④4、⑤max(3+2, 4)=5、⑥max(4+6, 5+3)=10、⑧13、⑦max(4+9, 13)=13、⑨16、⑩max(3+9, 13+2, 16)=16、⑪max(16+5, 16+4)=21、⑫21+2=23。全所要日数は23日(クリティカルパスはB→C→F→I→J→L→NとB→C→E→J→L→Nの2本、どちらも23日)。
  7. (ヘ) 23日を20日にするには、23日・22日・21日の経路をすべて20日以下にする。23日の2本に共通で短縮できる作業はJ(3日→最短1日、2日まで)とC(1日なので短縮できない)。Jを2日短縮すると2本とも21日になり、残り1日を、B→C→F→I→J→L→NではI(FとLとBは短縮できない)、B→C→E→J→L→NではEで短縮する。
  8. 作業Eを1日、作業Iを1日、作業Jを2日短縮(合計4日)すると、B→C→F→I→J→L→N=3+1+6+2+1+5+2=20日、B→C→E→J→L→N=3+1+8+1+5+2=20日、ほかの経路は19日以下になり、全所要日数は20日になる。合計4日より少ない短縮の組合せはなく、合計4日で20日に戻せるのもこの1通りだけである。
引っかけ:(ハ)は最遅結合点時刻で、⑤から出る作業Gの最遅開始時刻(6日)に当たる。最早結合点時刻(3日)と取り違えない。(ヘ)は短縮できない作業(B・F・H・L・N)と、所要日数1日のC(0日にはできない)を除いて考える。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する