ネットワーク式工程表(クリティカルパス・最遅結合点時刻・日数の変更・トータルフロート・途中からの短縮)
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 9 手順・引っかけの指摘が読めます。
(イ)で完成させたネットワーク式工程表について、次の(ロ)〜(ヘ)に答えなさい。
【問題3】工程管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。
(1) 下図に示す造園工事の未完成のネットワーク式工程表に関し、以下の(イ)〜(ヘ)について答えなさい。
(イ) 下記の条件に従い、解答用紙の未完成のネットワーク式工程表を完成させなさい。(作業名は記号で図示)
[条件]
・CとDとEはAの後続作業である。
・FはBの後続作業である。
・GはDの後続作業であり、Cが終了しないと着手できない。
・IとJはEの後続作業であり、どちらもFとGが終了しないと着手できない。
・LはKの後続作業であり、Jが終了しないと着手できない。
・MはHとLの後続作業である。
(ロ) (イ)の場合において、工程の各作業の所要日数が下表のとき、以下の1)、2)について答えなさい。
1)クリティカルパスの作業名を例により記述しなさい。(例:A→B→C)
2)1)の場合の全所要日数は何日か。
(ハ) (ロ)の場合において、イベント⑤の最遅結合点時刻は何日か。
(ニ) 施工箇所の条件が変更されたことから、所要日数を再検討したところ、作業Cが3日、作業Iが3日、それぞれ多くかかることが判明した。この場合のクリティカルパスにおける全所要日数は何日か。
(ホ) (ニ)の場合において、作業Fを最も早く開始することができ、かつ、クリティカルパスにおける全所要日数を延ばすことができないとき、作業Fを延ばすことのできる最大日数(トータルフロート)は何日か。
(ヘ) (ニ)の場合の計画に沿って7日目まで工事を進めたが、地域住民の要請により(ロ)の2)で求めた全所要日数で完了させなければならなくなった。
これを実現させるためには、8日目以降どの作業を何日短縮する必要があるか。各作業における短縮日数の合計が最も少なくなる答えを記述しなさい。
なお、7日目の時点で作業中の作業、及び作業I・作業L・作業Mは、短縮できない。
また、作業日数が0日となる短縮はできない。

| 作業 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 所要日数 | 3 | 3 | 3 | 2 | 5 | 4 | 2 | 5 | 1 | 6 | 4 | 2 | 3 |
解答欄
正解
| (ロ)1) クリティカルパスの作業名 | A→B→F→J→L→M(A→B→F→J→ダミー→L→M・①→②→③→⑦→⑨→⑩→⑪→⑫ も正解) |
|---|---|
| (ロ)2) 全所要日数 | 21 日 |
| (ハ) イベント⑤の最遅結合点時刻 | 8 日 |
| (ニ) クリティカルパスにおける全所要日数 | 24 日 |
| (ホ) 作業Fのトータルフロート | 1 日 |
| (ヘ) 短縮する作業と日数 | 作業Gを1日、作業Kを2日短縮する(G1日、K2日・作業G1日・作業K2日・Gを1日、Kを2日短縮・作業Gを1日、作業Kを2日・K2日、G1日・Gを1日・Kを2日・G:1日、K:2日・Kを2日、Gを1日短縮 も正解) |
解き方
- (イ)の工程表(①→②A、②→③B、②→④C、②→⑤D、④⇢⑤、⑤→⑥G、②→⑦E、③→⑦F、⑥⇢⑦、⑥→⑪H、⑦→⑧I、⑦→⑨J、⑧→⑩K、⑨⇢⑩、⑩→⑪L、⑪→⑫M)で最早結合点時刻を求める。
- ①0、②3(A3)、③3+3=6(B)、④3+3=6(C)、⑤max(3+2(D), ④6)=6、⑥6+2=8(G)、⑦max(3+5(E), 6+4(F), ⑥8)=10、⑧10+1=11(I)、⑨10+6=16(J)、⑩max(11+4(K), ⑨16)=16、⑪max(8+5(H), 16+2(L))=18、⑫18+3=21(M)。全所要日数は21日((ロ)2))。
- 経路の日数:A→B→F→J→L→M=3+3+4+6+2+3=21日、A→B→F→I→K→L→M=20日、A→E→J→L→M=19日、A→C→G→J→L→M=19日、A→C→G→H→M=13日。最も長いA→B→F→J→L→Mがクリティカルパス((ロ)1))。
- (ハ) 最遅結合点時刻を⑫から逆算する。⑫21、⑪21−3=18、⑩18−2=16、⑨16、⑧16−4=12、⑦min(⑧12−1, ⑨16−6)=10、⑥min(⑪18−5, ⑦10)=10、⑤⑥10−2(G)=8。イベント⑤の最遅結合点時刻は8日。
- (ニ) Cを3+3=6日、Iを1+3=4日として計算し直す。④3+6=9、⑤9、⑥11、⑦max(8, 10, 11)=11、⑧11+4=15、⑨17、⑩max(15+4, 17)=19、⑪max(11+5, 19+2)=21、⑫24。全所要日数は24日(クリティカルパスはA→C→G→I→K→L→M=3+6+2+4+4+2+3=24)。
- (ホ) (ニ)の場合の最遅結合点時刻は⑦=min(⑧15−4, ⑨19−6)=11。作業Fの最早開始時刻は③の6日なので、トータルフロート=11−(6+4)=1日。
- (ヘ) 24日を21日にするには3日の短縮が必要。(ニ)の計画で各作業を最も早く始めると、7日目の終わりの時点でA(0〜3日)・B(3〜6日)・D(3〜5日)は完了、C(3〜9日)・E(3〜8日)・F(6〜10日)は作業中で短縮できない。I・L・Mも短縮できないので、短縮できるのはG(2日)・H(5日)・J(6日)・K(4日)だけ。
- 22日を超える経路は、A→C→G→I→K→L→M=24日、A→B→F→I→K→L→M=23日、A→C→G→J→L→M=22日。24日の経路で短縮できるのはGとKで、Gは2日→1日の1日まで(0日にはできない)。23日の経路で短縮できるのはKだけなので、Kは2日以上縮める必要がある。
- Gを1日、Kを2日縮めると、24日の経路は21日、23日の経路は21日、22日の経路(Gを含む)は21日になり、21日を超える経路はない。短縮日数の合計3日は24日→21日に必要な最小の日数で、ほかに合計3日で済む組合せはない(Kを3日にするとA→C→G→J→L→Mが22日のまま残る。G・H・J・Kの短縮の組合せを全て調べても、合計3日で済むのはこの組合せだけである)。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する