平成29年度 問題4 設問(3)論点:植栽・移植重要度 A未着手

シラカシの掘取り前に行う作業(目的と内容)・植付け後の幹巻きの目的と効果

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題4 設問(3)の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

(3) 高木植栽工及び高木移植工に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

【問題4】次の工事数量表に基づく造園工事の品質管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

(イ) シラカシの移植に当たり、調達先において根巻き法により掘取り作業を行うこととした。この場合、樹木の品質を確保するために掘取り前に行うべき作業の目的及び作業内容を具体的に2つ記述しなさい。

(ただし、幹巻きは除く。)

(ロ) 植付け後の養生として「幹巻き」を行うこととした。樹木の養生としてどのような目的や効果があるのか具体的に2つ記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ナツツバキH(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) ―、株立数(B.N) 3本立以上本40支柱取付け
植栽工高木植栽工ソメイヨシノH(m) 3.5、C(m) 0.18、W(m) 1.5本20支柱取付け
植栽工地被類植栽工マツバギク3芽立株150コンテナ径9.0cm
移植工高木移植工シラカシH(m) 5.0、C(m) 0.40、W(m) 1.8本5支柱取付け

解答欄

0 / 80 字
0 / 80 字
0 / 60 字
0 / 60 字

本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(イ) 掘取り前に行う作業 1(目的及び作業内容) 模範解答

掘取りや運搬で枝が折れないよう、また作業しやすいよう、上部の枝から下方へ、内側の枝から順に幹へ引き寄せて縄で結束する(枝しおり)。

65 字
別解

根を切ることで吸水が減るので、蒸散を抑えるため、枝抜き剪定や摘葉で枝葉の量を適度に減らす。

掘取り中や掘取り後の倒伏を防ぐため、樹木に仮支柱を取り付けて固定する。

根鉢の土を締めて鉢崩れを防ぐため、土が乾いているときは掘取りの前日までに十分灌水しておく。

(イ) 掘取り前に行う作業 2(目的及び作業内容) 模範解答

根を切ることで吸水が減るので、蒸散を抑えるため、枝抜き剪定や摘葉で枝葉の量を適度に減らす。

45 字
別解

掘取りや運搬で枝が折れないよう、上部の枝から下方へ、内側の枝から順に幹へ引き寄せて縄で結束する。

掘取り中や掘取り後の倒伏を防ぐため、樹木に仮支柱を取り付けて固定する。

根鉢の土を締めて鉢崩れを防ぐため、土が乾いているときは掘取りの前日までに十分灌水しておく。

(ロ) 幹巻きの目的や効果 1 模範解答

幹からの水分の蒸散を抑え、移植で根を切られて弱った樹木の乾燥を防ぐ。

34 字
別解

夏の強い日射による幹焼け(樹皮の日焼けや割れ)を防ぐ。

冬の寒風や霜による凍害・寒害から樹皮を守る。

(ロ) 幹巻きの目的や効果 2 模範解答

夏の強い日射による幹焼け(樹皮の日焼けや割れ)を防ぐ。

27 字
別解

幹からの水分の蒸散を抑え、移植で根を切られて弱った樹木の乾燥を防ぐ。

冬の寒風や霜による凍害・寒害から樹皮を守る。

要点(書けていたものにチェック)(イ) 掘取り前に行う作業 1(目的及び作業内容)(イ) 掘取り前に行う作業 2(目的及び作業内容)(ロ) 幹巻きの目的や効果 1(ロ) 幹巻きの目的や効果 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (イ) 公園緑地工事共通仕様書(平成29年4月) 第2章2-4-4 高木移植工は、樹木の掘取りに先立ち、必要に応じて仮支柱を取り付け、時期及び土質、樹種、樹木の生育の状態を考慮して枝葉を適度に切り詰め、又は枝透かし、摘葉を行うとしている。
  2. 掘取りで根が切られると吸水量が減るので、剪定・摘葉で葉の量を減らして蒸散を抑え、根と地上部の釣り合いをとる。また、枝を縄で幹に引き寄せる枝しおり(枝折り)は、梢に近い上部の枝から下方の枝へ、各段では幹に近い内側の枝から外側の枝へと順に行う。枝しおりをしておくと、掘取り・吊上げ・運搬の作業がしやすく、枝折れも防げる。乾燥した土は根鉢が崩れやすいので、必要に応じて事前に灌水する。
  3. (ロ) 幹巻きは、幹にわら・こも・緑化テープなどを巻き付ける養生である(同仕様書 第2章2-3-3 は、こも又はわらを使う場合はわら縄又はシュロ縄で巻き上げるとしている)。幹からの蒸散を抑えて乾燥を防ぐほか、夏の日射による幹焼けや冬の寒害・凍害から樹皮を守る。シラカシは移植で樹勢が落ちやすく、幹巻きの効果が大きい。
引っかけ:(イ)は幹巻きが除外されている。「掘取り前」の作業なので、根巻きや鉢の掘り下げそのもの(掘取り作業)ではなく、剪定・摘葉、枝しおり、仮支柱、灌水などを、目的と作業内容の両方を付けて書く。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題4 設問(3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する