株立物のコナラのH・Cの寸法規格の合否(記号を全て選ぶ)
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題4 設問(1)(ロ)の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。
(ロ) 下表に示すア〜オのコナラについて、本工事に使用するものとして、「H」及び「C」の寸法規格基準を満たしているものの記号をすべて解答欄に記入しなさい。
【問題4】次の工事数量表に基づく造園工事の品質管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・表土保全工は、良質な表土を今後の工事の植栽用土として活用するため、表土を掘削し、現場に近接する場所に運搬して、仮置きして保全するものである。
(1) 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」の寸法規格に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。
ただし、表中「C」のそれぞれの数値は、「H」の数値の順序と同じ幹に対するものである。
〔工事数量表〕
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 敷地造成工 | 表土保全工 | 表土掘削 | ― | m³ | 1,000 | 運搬・仮置きを含む |
| 植栽工 | 高木植栽工 | コナラ | H(m) 3.0、C(m) 0.14、W(m) ―、株立(B.N) 3本立以上 | 本 | 30 | 支柱取付け |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | タマリュウ | 5芽立 | 株 | 900 | コンテナ径7.5cm |
| 移植工 | 高木移植工 | ヤマモモ | H(m) 4.0、C(m) 0.40、W(m) 3.0、株立(B.N) ― | 本 | 1 | 支柱取付け、溝掘り式根回し実施済 |
コナラ(ア〜オ)の各幹の寸法
| 記号 | H(m) | C(m) | 株立数(本) |
|---|---|---|---|
| ア | 2.8、3.6、2.9 | 0.09、0.11、0.10 | 3 |
| イ | 3.7、2.5、3.5 | 0.07、0.05、0.06 | 3 |
| ウ | 2.6、3.2、3.0 | 0.06、0.07、0.07 | 3 |
| エ | 2.0、3.3、3.0、2.8 | 0.05、0.08、0.06、0.05 | 4 |
| オ | 3.1、2.1、3.2、2.7 | 0.08、0.06、0.09、0.07 | 4 |
解答欄
正解
| H及びCの寸法規格基準を満たしているコナラの記号(すべて) | ウ・オ(オ・ウ も正解) |
|---|
解き方
- 公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)(第5次改訂) の定義では、株立数が3本立以上のときは、指定株立数について過半数は所要の樹高に達しており、他は所要の樹高の70%以上に達していることとされる。株立物の幹周は、各幹の周長の総和の70%とする。所要樹高の70%に満たない幹は、株立数にも幹周の総和にも数えない。
- 工事数量表のコナラはH3.0m、C0.14m、3本立以上。所要樹高の70%は3.0×0.7=2.1m。指定株立数3本の過半数は2本なので、3.0m以上の幹が2本以上あり、残りの幹が2.1m以上であればHを満たす。Cは幹周の総和×0.7≧0.14m、つまり総和0.20m以上が必要。
- ア:3.0m以上の幹は3.6mの1本だけで、過半数(2本)に届かないのでHを満たさない(幹周は(0.09+0.11+0.10)×0.7=0.21mで満たす)。
- イ:3.7m・3.5mの2本が3.0m以上、2.5mは2.1m以上でHは満たす。幹周(0.07+0.05+0.06)×0.7=0.18×0.7=0.126m<0.14mでCを満たさない。
- ウ:3.2m・3.0mの2本が3.0m以上、2.6mは2.1m以上でHを満たす。幹周(0.06+0.07+0.07)×0.7=0.20×0.7=0.14m≧0.14mでCも満たす。
- エ:2.0mの幹は2.1m未満で数えない。残る3.3m・3.0mの2本が3.0m以上、2.8mは2.1m以上でHは満たす。幹周は2.0mの幹を除いて(0.08+0.06+0.05)×0.7=0.19×0.7=0.133m<0.14mでCを満たさない。
- オ:3.1m・3.2mの2本が3.0m以上、2.7m・2.1mは2.1m以上(ちょうど70%)でHを満たす。幹周(0.08+0.06+0.09+0.07)×0.7=0.30×0.7=0.21m≧0.14mでCも満たす。よって満たすものはウ・オ。
引っかけ:エは2.0mの幹も数えると(0.05+0.08+0.06+0.05)×0.7=0.168mで合格に見えるが、所要樹高の70%(2.1m)に届かない幹は数えない。ウのようにちょうど0.14m、オの2.1mのようにちょうど70%は、規格の最低値以上なので満たす。アは幹周は足りるが、所要樹高に達した幹が1本しかない。
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論点ページ:樹木の規格・植栽基盤の調査の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成28年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題4 設問(1)(ロ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する