持分の概念と今日の会計における位置づけの変化
これは建設業経理士1級 財務諸表 第38回(2026年3月8日(日)実施) 第1問 問1(配点 10点)の問題です。論点は「純資産・持分・株主資本等変動計算書」(重要度A・解答の形は記述(各問 200〜300 字以内、原稿用紙形式))。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
会計上の「持分」に関する次の問に解答しなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問1 会計上の「持分」の概念を説明しなさい。また、その他の包括利益(あるいは評価・換算差額等)なども純資産の部に計上されるようになった今日の会計において、「持分」概念の会計的位置づけに変化が見られるかどうかあなたの考えを理由と共に述べなさい。(300 字以内)
解答欄
正解
会計上の持分とは、企業に資金や財・用役を提供した者が、その企業の資産に対してもつ一般的かつ抽象的な請求権であり、債権者持分(負債)と株主持分(資本)の双方を含む統一的な概念として捉えられてきた。ところが今日の会計では、純資産の部に、株主の請求権であることが明らかな株主資本のほか、その他の包括利益(評価・換算差額等)や新株予約権など、請求権者を特定し難い項目も計上される。そのため純資産は資産と負債の差額として消極的に定義されるにとどまり、株主持分と一致しない。この意味で持分概念の位置づけには変化が見られ、持分のうち負債、すなわち債権者持分を明確に定義することがより重要になったと考える。
295 字解き方
- 前半で持分を定義し、債権者持分(負債)と株主持分(資本)を包含する統一的概念であることを書く。
- 後半で、純資産の部にその他の包括利益や新株予約権など請求権者を特定し難い項目が計上され、純資産が資産と負債の差額としてしか定義できず株主持分と一致しない事実を理由として示す。
- 自分の立場(変化が見られる)と、負債=債権者持分の定義がより重要になったという位置づけの変化を結論として締める。
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第38回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務諸表 第38回(2026年3月8日(日)実施) 第1問 問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する