第29回 第2問 論点:資産の概念・分類重要度 B配点 14点未着手

建設業の棚卸資産と固定資産の分類(建設業法施行規則)

これは建設業経理士1級 財務諸表 第29回(2021年9月12日(日)実施) 第2問(配点 14点)の問題です。論点は「資産の概念・分類」(重要度B・解答の形は記号(ア〜チ/ア〜ネ)を空欄 7 個に記入)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

建設業における棚卸資産および固定資産について述べた次の文中の【 】に入れるべき最も適当な用語を下記の<用語群>から選び、その記号(ア〜チ)を解答用紙の所定の欄に記入しなさい。

 棚卸資産は、販売を目的に保有され、あるいは生産その他企業の営業活動で短期間に保有される財・用役をいい、これらは、【1】および【2】の勘定で処理されている。【1】には、工事収益を未だ認識していない工事に要した材料費、労務費、外注費、経費といった工事原価のほか、特定工事に係る【3】、材料、仮設材料などが含まれる。また、【2】には、手持の工事用原材料、仮設材料、機械部品等の消耗工具器具備品、事務用消耗品が含まれる(【1】等で処理したものを除く)。

 固定資産は、企業が営業目的を達成するために長期にわたって使用し、あるいは保有する資産である。建設業法施行規則では、固定資産を【4】、【5】および【6】の 3つに分類している。【4】には、建物・構築物、機械・運搬具、工具器具・備品、土地、建設仮勘定などが含まれる。【5】には、特許権、借地権などの法律上の権利のほか、営業権のような事実上の権利が含まれる。また【6】に属するものとしては長期利殖を目的として保有する有価証券、子会社株式・出資金、長期貸付金などのほか、長期の【7】があげられる。

  • <用語群>
  • ア 前渡金 イ 前受金 ウ 完成工事未収入金 エ 工事負担金
  • オ 減価償却累計額 カ 未成工事支出金 キ 電話加入権 ク 工事未払金
  • コ 前払費用 サ 前受収益 シ 未収収益 ス 材料貯蔵品
  • セ 有形固定資産 ソ 無形固定資産 タ 投資その他の資産 チ 繰延資産

解答欄

それぞれの空欄に当てはまるものを選んで「採点する」を押してください。

正解

空欄1カ
空欄2ス
空欄3ア
空欄4セ
空欄5ソ
空欄6タ
空欄7コ

解き方

  1. 【1】【2】建設業の棚卸資産を処理する勘定は未成工事支出金(カ)と材料貯蔵品(ス)。「工事収益を未だ認識していない工事に要した工事原価」が入る方が未成工事支出金、「手持の工事用原材料、仮設材料、消耗工具器具備品、事務用消耗品」が入る方が材料貯蔵品と、後の説明文から見分ける。
  2. 【3】未成工事支出金には、特定工事のために外注先などに前払いした前渡金(ア)も含まれる。前受金(イ)や工事未払金(ク)は負債なので入らない。
  3. 【4】〜【6】建設業法施行規則の固定資産の 3分類は有形固定資産(セ)・無形固定資産(ソ)・投資その他の資産(タ)。建物・機械・土地・建設仮勘定 → 有形固定資産、特許権・借地権・営業権 → 無形固定資産、長期利殖目的の有価証券・子会社株式・長期貸付金 → 投資その他の資産、で対応させる。
  4. 【7】投資その他の資産には長期の前払費用(コ)が含まれる。「長期の」に続く語なので、前受収益(サ)や未収収益(シ)ではない。
引っかけ:【3】は前渡金(資産)であって前受金(負債)ではない。【7】は繰延資産(チ)ではなく長期前払費用。繰延資産は固定資産とは別の区分。同じ用語が入る【1】は文中に 3回出るが、解答欄は 1つ。

同じ論点の過去問

第29回の前後の問題

建設業経理士1級 財務諸表 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務諸表 第29回(2021年9月12日(日)実施) 第2問。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する