ブルドーザの損料計算(供用日当たり損料からの基礎価格の逆算・現場配賦額・損料差異)
これは建設業経理士1級 原価計算 第36回(2025年3月9日(日)実施) 第3問(配点 14点)の問題です。論点は「機械等経費の損料計算(社内センター)」(重要度B・解答の形は金額(+記号A/B)、第30回のみ配賦表)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の<資料>は、当月の初めに購入したブルドーザに関するものである。下記の設問に解答しなさい。なお、計算の過程で端数が生じた場合は、計算途中では四捨五入せず、最終数値の円未満を四捨五入すること。
問1 ブルドーザの取得価額(基礎価格)を求めなさい。
問2 T工事現場への当月配賦額を計算しなさい。
問3 当月の損料差異を計算しなさい。なお、差異が配賦不足の場合は「A」、配賦超過の場合は「B」を解答欄に記入すること。
- 1.社内損料計算に関する資料
- (1) 取得価額(損料計算上の基礎価格) 各自計算すること
- (2) 耐用年数 10 年 償却費率 90% 減価償却方法 定額法
- (3) 修繕・管理費の率 修繕費率 25%(耐用年数期間中) 管理費率 10%(年間)
- (4) 使用の標準 年間標準運転時間 720 時間 年間標準供用日数 180 日
- (5) 計算された損料 運転 1 時間当たり損料 各自計算すること 供用 1 日当たり損料 21,460 円
- ただし、両損料額の算定にあたって、年当たり減価償却費の半額ずつをそれぞれ組み入れている。
- 2.ブルドーザは、当月、T工事現場でのみ使用された。その実績は次のとおりである。 実際運転時間 63 時間 供用日数 17 日
- 3.当月、ブルドーザに関連して発生した費用は次のとおりである。 修繕・管理費 312,000 円 減価償却費 月割経費
解答欄
正解
| 問1 ブルドーザの取得価額(基礎価格) | 26,640,000 円 |
|---|---|
| 問2 T工事現場への当月配賦額 | 527,990 円 |
| 問3 当月の損料差異 | 16,190 円 |
| 問3 記号 | B |
解き方
- 損料の構成を整理する。年当たり減価償却費 = 基礎価格 × 償却費率 90% ÷ 耐用年数 10 年 = 基礎価格 × 9%。その半額を供用日当たり損料に、残り半額を運転時間当たり損料に組み入れる。管理費(年間 10%)は供用日当たり損料へ、修繕費(耐用年数期間中 25% → 年当たり 2.5%)は運転時間当たり損料へ入れる。
- 問1:基礎価格を P とすると、供用 1 日当たり損料 = (P × 9% × 1/2 + P × 10%) ÷ 180 日 = P × 14.5% ÷ 180 = 21,460。P × 0.145 = 21,460 × 180 = 3,862,800 → P = 26,640,000。
- 運転 1 時間当たり損料 = (26,640,000 × 9% × 1/2 + 26,640,000 × 25% ÷ 10 年) ÷ 720 時間 = (1,198,800 + 666,000) ÷ 720 = 1,864,800 ÷ 720 = 2,590。
- 問2:T工事現場への当月配賦額 = 運転時間当たり損料 2,590 × 63 時間 + 供用日当たり損料 21,460 × 17 日 = 163,170 + 364,820 = 527,990。
- 問3:当月の実際発生額 = 修繕・管理費 312,000 + 減価償却費の月割額 26,640,000 × 9% ÷ 12 か月 = 312,000 + 199,800 = 511,800。損料差異 = 配賦額 527,990 - 実際発生額 511,800 = 16,190。配賦額のほうが大きいので配賦超過(B)。
引っかけ:修繕費率 25% は「耐用年数期間中」の率なので年当たりは 25% ÷ 10 年 = 2.5% にする。管理費率 10% は年間の率でそのまま使う。減価償却費は供用日当たりと運転時間当たりに半額ずつ分けるので、供用日当たり損料の式には 9% の半分 4.5% しか入らない。問3 の実際発生額には月割の減価償却費 199,800 を忘れずに加える。配賦額 > 実際発生額なら配賦超過(B)になる。
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論点ページ:機械等経費の損料計算(社内センター)の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第36回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 原価計算 第36回(2025年3月9日(日)実施) 第3問。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する