施工経験記述

重要度 A問題6で出題過去問 8問

施工経験記述は、1級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち8回で出題された論点です(収録101問中8問・重要度A)。出題されるのは問題6です。

要点:自分が経験した管工事について、工事の概要と、工程・品質・安全などの管理項目ごとに、特に留意した事項とその対策を書く。

覚える要点

  • 設問1は工事名・工事場所・設備工事概要・現場での施工管理上の立場を書く。工事名は契約上の名称で管工事と分かるもの、場所は都道府県から市区町村まで、立場は現場代理人・主任技術者・監理技術者・工事主任などとし「作業員」のような書き方をしない
  • 設備工事概要は工事種目(空調・給排水衛生など)、新築・改修の別、主要機器の種類・能力・台数、配管の材質・延長を数値で書き、設問2・設問3で取り上げる機器や作業を必ず含めて本文と食い違わないようにする
  • 管理項目の設問は「現場の具体的な状況(場所・数量・期限)→特に重要と考えた事項」と「その事項に対応した措置・対策(方法・数値・結果)」を対にして書く。「注意した」「徹底した」で終わらせず、何をどうしたかまで書く
  • 指定された管理項目以外の内容は答えにならない。工程管理に品質・安全の話を、安全管理に工程短縮の話を書かない。工程管理は工程表の見直し、早期発注、プレハブ化、作業の並行化・増員、工程会議での調整などの手段で書く
  • 安全管理は防ぐ災害(墜落・転落、飛来・落下、第三者災害、火災、酸素欠乏など)を特定し、作業床・手すり、立入禁止の区画、合図、資格者の配置、点検、危険予知活動を書く。器具は「要求性能墜落制止用器具」など現行の名称で、酸素濃度18%以上など法令の数値を使う
  • 総合的な試運転調整は単体の試運転の後に設備全体を連動させ、流量・温度・風量・室内温湿度を測って調整・記録するもの、完成に伴う自主検査は引渡し前に吐水量・水圧・水質・漏水・外観などを確かめるもので、どちらを選んだか明記する
  • 材料・機器の現場受入検査は、搬入品を設計図書・承諾図と照合し(型番・能力・電源・規格・寸法・数量)、損傷・変形・ぬれ・異物の有無を確かめた内容を書く。水圧試験や試運転など据付け後の試験は受入検査の答えにならない
  • 解答欄の字数は示されないので、当サイトの記述例は工事概要120字、特に重要と考えた事項100字、措置150字程度を目安にしている。令和6・7年度は出題がなかったが、出題の形は年度で変わるので問題用紙の指示に合わせて書く

勉強のしかた:令和5年度まで毎年必須の問題6で、工事概要と本文の食い違いや、指定された管理項目以外の記述は設問に答えていないことになる。安全・工程と試運転調整・受入検査の各テーマについて自分の工事で記述をあらかじめ作り、工事概要の機器・数量と本文をそろえておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、施工経験記述で間違えやすい点を集めました。

  • 令和5年度 問題6:設問2は「安全管理」、設問3は「材料・機器の現場受入検査」で、テーマが違う。設問3に施工中の品質管理(試験・検査)を書かない。工事概要の機器と設問の記述を一致させる。
  • 令和4年度 問題6:設問2は「工程管理」に限られるので、品質や安全の話にしない。設問3は「現場受入検査」なので、施工中の検査や試運転の話にしない。工事概要の機器・数量と設問の記述を矛盾させない。
  • 令和3年度 問題6:設問2は工程管理に限られ、品質管理や安全管理の内容を書くと設問に答えていないことになる。設問3は個別の機器の試運転(回転方向・電流値の確認など)ではなく、設備全体の総合的な試運転調整又は完成時の自主検査を書く。
  • 令和2年度 問題6:設問2は「工程管理」で、品質や安全の対策を書かない。設問3は「材料・機器の現場受入検査」で、施工後の試験(水圧試験・試運転)を書かない。工事概要の機器と設問の記述を一致させる。
  • 令和元年度 問題6:設問2は「安全管理」、設問3は「材料・機器の現場受入検査」で、テーマが違う。設問3に施工中の試験・検査(水圧試験など)を書かない。工事概要の機器と設問の記述を一致させる。
  • 平成30年度 問題6:設問2は「工程管理」で、品質・安全の内容を書かない。設問3は個々の機器の単体試運転ではなく、設備全体の総合的な試運転調整(又は完成時の自主検査)を書く。工事概要の機器と設問の記述を一致させる。

この論点の問題

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。