軟弱地盤の対策工法
これは1級舗装施工管理技術者 一般試験 令和3年度(2021年6月27日(日)実施) 問1の問題です。論点は「土工・排水・土質」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
軟弱地盤の対策工法に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) サンドコンパクションパイル工法は、地盤中にドレーン柱を鉛直に打設することにより、間隙水圧の水平排水距離を短くし、粘性土層中の圧密沈下の促進や地盤の強度増加を図る工法である。
解き方
- サンドコンパクションパイル工法は、地盤中に振動や衝撃で締め固めた砂杭をつくり、砂地盤では密度を高めて液状化を防ぎ、粘性土地盤では砂杭と周辺地盤の複合地盤として支持力を高める締固め工法である(道路土工 軟弱地盤対策工指針)。
- ドレーン柱を鉛直に打設して水平排水距離を短くし圧密を促進する、という説明はサンドドレーン工法・ペーパードレーン工法などのバーチカルドレーン工法のものである。よって (2) が不適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。表層混合処理工法は、表層の軟弱土にセメント系・石灰系の添加材を混合してせん断強度を高め、施工機械のトラフィカビリティも確保する。
- (2)不適当。説明はバーチカルドレーン工法のものである。サンドコンパクションパイル工法は締め固めた砂杭で地盤を締め固め、強度を高める工法である。
- (3)適当。押え盛土工法は盛土側方に小盛土を設け、すべりに抵抗するモーメントを増して安定を図る。
- (4)適当。薬液注入工法は砂地盤の間隙に薬液を注入・固結させ、強度増加、止水、液状化防止を図る。
引っかけ:「圧密促進(排水)」と「締固め」の工法の取り違えである。名称に「サンド」が付く点が同じでも、ドレーンとコンパクションで目的が異なる。
同じ論点の過去問
令和8年度 問1盛土・切土部の排水系統の考え方
令和8年度 問6孔内載荷試験
令和7年度 問1ボックスカルバート周辺の裏込め
令和6年度 問1道路土工における土量の変化率
令和6年度 問8地質・土質調査の目的
論点ページ:土工・排水・土質の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 一般試験 令和3年度(2021年6月27日(日)実施) 問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する