平成30年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった工事を1つ選び、その工事に関する以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)

(1) 工事名を具体的に記述しなさい。(例:○○公園整備工事など)

(2) 工事内容等

(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について具体的に記述しなさい。

① 施工場所(例:○○県△△市××町地内)

② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名

(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。

③ 工期(例:平成×年×月×日〜平成×年×月×日)

④ 工事金額又は請負代金額(1万円未満は切り捨てて記入してもよい)

⑤ 工事の概要

(ア) 工事内容

(イ) 工事数量(例:工種、種別、細別、数量、規格等)

(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(必要に応じ、関連工事の有無等当該工事の施工に影響等を与える事項、内容等を含む)

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。

(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。

(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答欄

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ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

(1) 工事名の記述例

○○市△△商店街ポケットパーク整備工事

19 字
別解

(例2・品質管理)○○市営△△団地植栽改修工事

(例3・工程管理)○○市△△消防署外構植栽工事

(2)① 施工場所の記述例

○○県△△市□□町地内

11 字
別解

(例2)○○県△△市××町地内

(例3)○○県△△市□□地内

(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名の記述例

○○市(建設部都市計画課)

13 字
別解

(例2)株式会社○○造園

(例3)○○市(消防本部総務課)

(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)の記述例

元請

2 字
別解

(例2)下請(一次下請)

(例3)元請

(2)③ 工期の記述例

平成29年1月10日〜平成29年3月24日

21 字
別解

(例2)平成28年11月14日〜平成29年3月10日

(例3)平成29年12月4日〜平成30年3月16日

(2)④ 工事金額又は請負代金額の記述例

980万円

5 字
別解

(例2)640万円

(例3)860万円

(2)⑤(ア) 工事内容の記述例

商店街の空き地約350m²に、植栽と平板舗装の休憩広場、ベンチを備えたポケットパークを新設する工事

49 字
別解

(例2)市営団地4棟の敷地内で、老木化したサクラを伐採し、高木と中低木を植え替える植栽改修工事

(例3)新築した消防署の前庭と敷地の外周に、高木・中低木を植栽し、芝を張る外構植栽工事

(2)⑤(イ) 工事数量の記述例

高木植栽工:エゴノキ(H3.0m、C0.12m、W0.8m)4本、キンモクセイ(H2.0m、W0.6m)3本、二脚鳥居型支柱。中低木植栽工:シャリンバイ(H0.5m、W0.4m)150株。地被類植栽工:コウライシバ60m²(べた張り)。園路広場整備工:平板舗装180m²。ベンチ3基

141 字
別解

(例2)伐採工:ソメイヨシノ(幹周1.0〜1.5m)8本。高木植栽工:ナツツバキ(H3.0m、C0.12m、W0.8m)10本、二脚鳥居型支柱。中低木植栽工:ヒラドツツジ(H0.5m、W0.5m)320株。植栽基盤工:客土20m³

(例3)高木植栽工:アラカシ(H3.0m、C0.12m、W0.8m)9本、トウカエデ(H3.0m、C0.12m、W1.0m)5本、二脚鳥居型支柱。中低木植栽工:トベラ(H0.5m、W0.4m)240株。地被類植栽工:ノシバ250m²(べた張り)。客土60m³

(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況の記述例

アーケードのある商店街の中ほどにあり、三方を営業中の店舗に囲まれている。前面道路は幅約6mで、10時から19時までは歩行者専用となり車両が入れない。敷地は旧店舗の解体跡地である。

89 字
別解

(例2)居住者が生活している団地で、植栽地は各棟の間の通路や駐輪場に接している。樹木は約40km離れた生産者の圃場から仕入れ、トラックで1日1回搬入した。

(例3)署は24時間業務を行っており、前庭は消防車両の出動経路と訓練場に接している。出動の妨げにならないよう、工事車両の駐車位置と資材置場は敷地の北側に限られた。

(3) 施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人

5 字
別解

(例2)主任技術者

(例3)現場代理人兼主任技術者

(4) 課題があった管理項目名の記述例

工程管理

4 字
別解

(例2)品質管理

(例3)工程管理

(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)の記述例

床掘りで旧店舗の基礎コンクリートとがらが地中から見つかり、撤去と処分に約10日を要した。エゴノキは落葉樹で、萌芽前の3月中旬までに植え付けないと活着が悪くなる。また、商店街の春の売出しに合わせて3月24日までに完成させる必要があったため、遅れを取り戻して植栽を適期内に終えることが課題となった。

147 字
別解

(例2)初回に搬入したナツツバキ4本のうち2本は、枝張が最長と最短の平均で約0.65mしかなく規格の0.8mに足りず、別の1本は根巻きが緩んで根鉢の一部が崩れていた。このまま植えると樹形の見劣りや活着不良につながるため、残りの樹木も含めて規格と品質を満たす材料を確保することが課題となった。

(例3)1月下旬からの降雪と凍結で、客土と整地が約12日間できず、植栽の工程が遅れた。3月下旬に署の開署式が予定され、工期の3月16日までに植栽と張芝を終える必要があったため、天候で失った日数を取り戻して工期内に完成させることが課題となった。

(5) 現場で実施した処置又は対策の記述例

撤去の範囲を植栽地と舗装部分に分け、植栽地の撤去を先に終わらせて、エゴノキ4本の植付けと支柱の取付けを3月上旬に終えた。車両が入れる朝7時から10時までに樹木と資材を搬入できるよう、搬入の日時と順序を計画し直した。平板舗装は作業班を2班に増やして植栽と並行して進め、毎日の終業時にバーチャート工程表で予定と実績を比べて遅れた作業に人員を回し、3月22日に完成させた。

183 字
別解

(例2)残りのナツツバキ6本は、生産者の圃場に出向いて全数の樹高・幹周・枝張を測り、樹形や枝葉の密度、根の状態を確かめて合格した木に印を付けた。規格に足りない2本と鉢崩れの1本は交換させた。搬入時には全数を検収して測定値を記録し、根巻きの緩みや根鉢の乾燥がないことを確かめてから植え付けた。掘取りから植付けまでは同じ日に行い、根鉢の乾燥を防いだ。

(例3)土が凍結して土工ができない日には、支柱の丸太の加工や仕入れ先での樹木の下見を先に済ませた。天候の回復後は、客土・整地の班と植栽の班の2班に分け、整地の終わった前庭から順に植栽を追いかける形で並行させた。張芝は植栽の終わった区域から行い、訓練場の使用日を署と調整して作業日を確保し、3月14日に完成させた。

要点(書けていたものにチェック)(1) 工事名(2)① 施工場所(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)(2)③ 工期(2)④ 工事金額又は請負代金額(2)⑤(ア) 工事内容(2)⑤(イ) 工事数量(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(3) 施工管理上のあなたの立場(4) 課題があった管理項目名(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)(5) 現場で実施した処置又は対策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 設問(1)〜(3)は、実際に携わった造園工事の工事名・施工場所・発注者と契約上の立場・工期・金額・工事の概要・施工管理上の立場を書く。平成30年度の問題では、工事の概要が(ア)工事内容、(イ)工事数量、(ウ)現場の状況及び周辺の状況の3つに分かれている。(ア)はどこで何をする工事かを短くまとめ、(イ)には工種・種別・細別(樹種)・規格(H・C・W)・数量を入れて、(4)・(5)で取り上げる工種が含まれるようにする。樹木の規格は公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法の組合せ(例:エゴノキ H3.0m・C0.12m・W0.8m、キンモクセイ H2.0m・W0.6m、ナツツバキ H3.0m・C0.12m・W0.8m、アラカシ H3.0m・C0.12m・W0.8m、トウカエデ H3.0m・C0.12m・W1.0m)と合う値にする。
  2. 設問(4)は、課題があった管理項目名を「工程管理」か「品質管理」のどちらか一方で書き、課題の内容を「現場の状況(背景)→工程・品質に影響する理由→課題」の順で書く。造園工事では、植栽の適期(落葉樹は厳寒期を除く落葉後から萌芽前まで、常緑広葉樹は春の萌芽前後や梅雨期)と工期の関係、地中障害物や天候による遅れ、搬入する樹木の規格・品質(寸法規格の判定、根鉢の状態)などが書きやすい。
  3. 設問(5)は、(4)の課題に対して現場で実施した処置・対策を、工程表の組替え・作業班の増加・先行作業、樹木の事前確認・検収・交換など、具体的な方法と数量・時期で書く。
  4. 模範例は工程管理(商店街のポケットパークで、地中から出た旧店舗の基礎の撤去による遅れを取り戻して落葉樹を適期に植え付けた例)、例2は品質管理(市営団地の植栽改修で、搬入樹木の枝張の不足と根鉢の崩れに対し、圃場での全数確認と搬入時の検収で規格と品質を確保した例)、例3は工程管理の別の観点(消防署の外構で、降雪・凍結で失った日数を先行作業と2班体制で取り戻した例)である。この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
引っかけ:管理項目名は「工程管理」か「品質管理」の一方だけを書き、(4)と(5)をその管理項目でそろえる。平成30年度は工事の概要が(ア)工事内容・(イ)工事数量・(ウ)現場の状況の3つに分かれているので、それぞれの欄に合う内容を書く。工期と植栽の時期が適期と矛盾しないようにし、工事数量に書いた樹種・数量と(4)・(5)の記述を一致させる。造園工事以外の記述は採点されない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する