平成30年度 問題2 設問(1)(イ)論点:植栽・移植重要度 A未着手

ソメイヨシノの植栽:植え穴の大きさ・植え穴の底部の仕上げ・立込みの留意事項

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題2 設問(1)(イ)の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(1)(イ) ソメイヨシノの植栽において、下記の①〜③の項目について、留意すべき事項をそれぞれ具体的に記述しなさい。(ただし、土壌改良や施肥、移動式クレーン等の機材・作業、吊上げ時あるいは立込み後の樹木の保護養生、及び安全管理に関する内容は除く。)

【問題2】次の工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事の施工管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、関東地方にある近隣公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・地被類植栽工の施工箇所の土壌は、事前の調査により、植栽土として良好であることを確認している。

・移植するシラカシは、約2km離れた別の公園から移植するものである。

(1) 高木植栽工及び中低木植栽工に関し、以下の(イ)〜(ニ)について答えなさい。

① 植え穴掘削の際の植え穴の大きさ

② 植え穴掘削の際の植え穴の底部の仕上げ

③ 植え穴掘削後の樹木の立込み

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ソメイヨシノH(m) 3.0、C(m) 0.12、W(m) 1.0本20二脚鳥居型支柱(添え木付)
植栽工中低木植栽工ベニカナメモチH(m) 1.5、C(m) -、W(m) 0.4本60布掛け支柱
植栽工地被類植栽工コウライシバ36cm×28cm×10枚m²400べた張り、整地を含む
移植工高木移植工シラカシH(m) 5.0、C(m) 0.30、W(m) 2.0本3八ツ掛支柱(丸太三本)

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

① 植え穴掘削の際の植え穴の大きさについて留意すべき事項 模範解答

根鉢の径と深さより余裕のある大きさに掘り、根鉢の周りに埋戻し土を十分に突き入れられるようにする。

48 字
別解

根鉢がきつく入る穴にせず、根鉢を据えてから向きや高さを調整できるよう、根鉢より一回り大きく掘る。

根鉢と穴の壁の間に埋戻し土を突き入れる棒が入るすき間ができるよう、径と深さに余裕をもたせて掘る。

② 植え穴掘削の際の植え穴の底部の仕上げについて留意すべき事項 模範解答

穴底の瓦礫や不良土を取り除き、底をよく耕して軟らかくしてから、中央をやや高くした中高に敷き均す。

48 字
別解

穴底が締まったままだと根が伸びにくいので、底を十分に耕し、根鉢が安定して座るよう中高に均す。

穴底に湧水や滞水が見られたときは、そのまま仕上げずに監督職員に連絡し、指示を受けてから仕上げる。

③ 植え穴掘削後の樹木の立込みについて留意すべき事項 模範解答

根の付け根の最上端が土に隠れる程度に根鉢の高さを調整し、深植えを避けて植え穴の中心に据える。

46 字
別解

樹木の表裏を見極めて枝ぶりの良い表を園路など主な視点の方向に向け、幹が鉛直になるように立てる。

根鉢の上端が周りの地表面とほぼ同じ高さになるよう間土で調整し、深植えにならないようにする。

離れた位置から樹形と幹の傾きを確かめ、周りの樹木や景観との釣り合いを見て向きを決める。

要点(書けていたものにチェック)① 植え穴掘削の際の植え穴の大きさについて留意すべき事項② 植え穴掘削の際の植え穴の底部の仕上げについて留意すべき事項③ 植え穴掘削後の樹木の立込みについて留意すべき事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. ①:公園緑地工事共通仕様書(平成30年4月) 2-3-3 2(3) は、樹木の植付けが迅速に行えるよう、あらかじめその根に応じた余裕のある植穴を掘るとしている。2-4-1 11(2) も、植栽しようとする樹木に応じて余裕のある植穴を掘るとしている。植え穴が根鉢ぎりぎりだと、根鉢の周りに土を十分に突き入れられず、すき間が残って根の伸長が妨げられる。
  2. ②:同 2-3-3 2(4) は、植穴については生育に有害な物を取り除き、穴底をよく耕した後、中高に敷き均すとしている。2-3-1 5 も、植穴の底部は耕して植え付けるとしている。中高にすると、根鉢の底が安定し、根鉢の下に水がたまりにくい。2-3-1 8 は、植穴の掘削で湧水が認められた場合は直ちに監督職員に連絡し指示を受けるとしている。
  3. ③:同 2-4-1 11(3) は、樹木立込みは根鉢の高さを根の付け根の最上端が土に隠れる程度に間土などで調整し、深植えは避け、現場に応じて見栄えよく、樹木の表裏をよく見極めたうえで植穴の中心に植え付けるとしている。2-3-3 2(5) も、樹木の表裏を確かめたうえで修景的配慮を加えて植え込むとしている。ソメイヨシノは深植えに弱く、根元が深く埋まると根の呼吸が妨げられて衰弱しやすい。
  4. 設問は土壌改良や施肥、移動式クレーン等の機材・作業、吊上げ時あるいは立込み後の樹木の保護養生、安全管理を除いているので、「バーク堆肥を混ぜる」「玉掛けの方法」「幹巻きをする」などは答えにしない。
引っかけ:①は「大きさ」なので、根鉢より余裕のある大きさに掘ることを書く(穴底の仕上げは②で書く)。②は「耕す」と「中高に敷き均す」が中心。③は深植えを避けることと、表裏・鉛直・中心など見映えの観点。立込み後の支柱や幹巻きは除外条件に当たる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題2 設問(1)(イ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する