植栽基盤の物理性(透水性・根腐れ・団粒構造)と長谷川式簡易現場透水試験の判定
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題4 設問(2)の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
(2) 植栽基盤に関する以下の設問(イ)、(ロ)について答えなさい。
【問題4】品質管理に関する以下の設問(1)、(2)について答えなさい。
(イ) 次の記述は、植栽基盤の物理性について記したものである。次の記述の[A]〜[C]に当てはまる適当な語句を解答欄に記述しなさい。
・植栽基盤の物理的条件を満たしているかどうかを判断する方法として、主に土性、[A]、硬度の3つの調査が挙げられる。[A]が悪いと、地中に水が溜まることにより通気が抑制され酸素がなくなり、根が呼吸できなくなる。
・このように土壌中の酸素が欠乏し酸欠状態に陥っている土壌では、樹木の根に酸素がゆきわたらず、いわゆる[B]を起こしやすく、生育不良や枯損の原因となる。
・このため、植栽土壌としては、通気性、[A]、保水性といった性質を兼ね備えたような土壌は、大小さまざまな粒子で構成され、適度な土壌孔隙がある土壌、いわゆる[C]構造を有する土壌が適している。
(ロ) 長谷川式簡易現場透水試験器(下図)で、ア〜エの4つの地点で調査を行ったところ、下表に示す結果を得た。この場合、植栽基盤として、「可」または「良好(優良)」と判定することのできる試験地点の記号を全て解答欄に記入しなさい。

| ア 時刻 | ア スケールの読み | イ 時刻 | イ スケールの読み | ウ 時刻 | ウ スケールの読み | エ 時刻 | エ スケールの読み | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 予備注入 | 10:00 | 600mm | 10:05 | 600mm | 10:10 | 600mm | 10:15 | 600mm |
| 再注入 | 11:00 | 600mm | 11:05 | 600mm | 11:10 | 600mm | 11:15 | 600mm |
| 20分後 | 11:20 | 605mm | 11:25 | 615mm | 11:30 | 625mm | 11:35 | 640mm |
| 40分後 | 11:40 | 610mm | 11:45 | 630mm | 11:50 | 645mm | 11:55 | 680mm |
解答欄
正解
| (イ) A | 透水性(排水性・透水性(排水性) も正解) |
|---|---|
| (イ) B | 根腐れ(根ぐされ・根腐 も正解) |
| (イ) C | 団粒(団粒構造 も正解) |
| (ロ) 「可」または「良好(優良)」と判定できる試験地点の記号(全て) | イ・ウ・エ(イウエ・イ、ウ、エ・イ,ウ,エ・イ ウ エ も正解) |
解き方
- (イ) 植栽基盤の物理性は、主に土性(土の粒の組成)、透水性、硬度(土壌硬度)で調べる。透水性が悪いと地中に水がたまって通気が妨げられ、土壌中の酸素が欠乏して根が呼吸できなくなり、根腐れを起こす。
- 通気性・透水性・保水性を兼ね備えた土壌は、大小の粒子が集まった団粒の間に大小の孔げきがある団粒構造の土壌である。大きな孔げきが排水・通気を、小さな孔げきが保水を受け持つ。
- (ロ) 長谷川式簡易現場透水試験器では、予備注入から1時間後に再注入し、その後の一定時間ごとのスケールの読みの差(水位の低下量)から、最終的に落ち着いた減水速度(最終減水能、mm/hr)を求める。最後の20分間(20分後→40分後)の低下量を3倍して1時間あたりにする。
- ア:610−605=5mm/20分→15mm/hr。イ:630−615=15mm→45mm/hr。ウ:645−625=20mm→60mm/hr。エ:680−640=40mm→120mm/hr。
- 判定の目安は、最終減水能30mm/hr未満が不良、30〜100mm/hrが可、100mm/hr以上が良(良好)。アは15mm/hrで不良、イ(45)とウ(60)は可、エ(120)は良好。「可」または「良好」はイ・ウ・エ。
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令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題4 設問(2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する