令和3年度 問題4 設問(1)論点:樹木の規格・植栽基盤の調査重要度 A未着手

寸法規格(株立物のヤマボウシの合否・幹周と枝張の測り方)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題4 設問(1)の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 8 手順・引っかけの指摘が読めます。

(1)「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」の寸法規格に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

【問題4】次に示す工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事の品質管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用後30年を経過した総合公園の一部区域の再整備を行うものであり、上記の工事数量表に基づき施工するものである。

・高木移植工は、根回し後、適切な期間、養生されているクスノキを移植する。

(イ) 下表に示すア〜オのヤマボウシについて、本工事に使用するものとして、「H」及び「C」の寸法規格基準を満たしているものの記号を全て記入しなさい。

ただし、表中の「各幹の周長」のそれぞれの数値は、「各幹の高さ」の数値の順序と同じ幹に対するものである。

(ロ) ソメイヨシノの寸法規格に関し、「C」及び「W」の測定に関する次の記述の[①]〜[③]に当てはまる語句又は数値を記述しなさい。

・「C」は、根鉢の上端より[①]m上りの位置を測定し、この部分に枝が分岐している場合は、分岐部分の[②]を測定する。

・「W」は、四方面に伸長した枝の幅を測定し、測定方向により長短がある場合は、[③]とする。なお、一部の突出した枝は含まない。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ヤマボウシH(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立以上本10支柱取付け
植栽工高木植栽工ソメイヨシノH(m) 3.0、C(m) 0.12、W(m) 1.0、株立数 ―本5支柱取付け
植栽工地被類植栽工シバザクラ3芽立、コンテナ径9.0cm鉢2,500
植栽工地被類植栽工コクマザサ3芽立、コンテナ径10.5cm鉢1,000
移植工高木移植工クスノキH(m) 7.0、C(m) 0.80、W(m) 3.0、株立数 ―本1支柱取付け
ヤマボウシ(ア〜オ)の各幹の寸法
記号各幹の高さ(m)各幹の周長(m)株立数
ア3.6、3.6、2.60.12、0.10、0.083本立
イ3.8、3.7、2.40.13、0.11、0.073本立
ウ3.9、3.3、3.00.13、0.09、0.083本立
エ3.9、3.6、3.4、3.00.12、0.09、0.08、0.094本立
オ3.8、3.7、2.7、2.40.12、0.10、0.07、0.074本立

解答欄

m

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

(イ) H及びCの寸法規格基準を満たしているヤマボウシの記号(全て)ア・エ(アエ・ア、エ・ア,エ・ア,エ・ア エ・エ・ア・エア・エ、ア も正解)
(ロ) ①1.2 m
(ロ) ②上部(上部(分岐部分の上部)・上の部分・分岐部分の上部・その上部 も正解)
(ロ) ③最長と最短の平均値(最長と最短の平均・最長と最短の平均値とする・最長値と最短値の平均・最長と最短の値の平均値 も正解)

解き方

  1. (イ) 公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)(第5次改訂) の定義では、株立数が3本立以上のときは、指定株立数について過半数は所要の樹高に達しており、他は所要の樹高の70%以上に達していることとされる。株立物の幹周は各幹の周長の総和の70%とする。所要樹高の70%に満たない幹は、株立数にも幹周の総和にも数えない。
  2. 工事数量表のヤマボウシはH3.5m、C0.21m、3本立以上。所要樹高の70%は3.5×0.7=2.45m。指定株立数3本の過半数は2本なので、3.5m以上の幹が2本以上あり、残りの幹が2.45m以上であればHを満たす。
  3. ア:3.6m・3.6mの2本が3.5m以上、2.6mは2.45m以上でHを満たす。幹周(0.12+0.10+0.08)×0.7=0.30×0.7=0.21m≧0.21mでCも満たす。
  4. イ:3.8m・3.7mの2本は3.5m以上だが、2.4mの幹は2.45m未満なので数えない。数える幹は2本で3本立以上にならず、幹周も(0.13+0.11)×0.7=0.168m<0.21mで満たさない。
  5. ウ:3.5m以上の幹は3.9mの1本だけで、過半数(2本)に達しないのでHを満たさない(幹周は(0.13+0.09+0.08)×0.7=0.21mで足りている)。
  6. エ:3.9m・3.6mの2本が3.5m以上、3.4m・3.0mは2.45m以上でHを満たす。幹周(0.12+0.09+0.08+0.09)×0.7=0.38×0.7=0.266m≧0.21mでCも満たす。
  7. オ:3.8m・3.7mの2本が3.5m以上、2.7mは2.45m以上でHは満たすが、2.4mの幹は数えない。幹周(0.12+0.10+0.07)×0.7=0.29×0.7=0.203m<0.21mでCを満たさない。よって満たすものはア・エ。
  8. (ロ) 同基準の定義:幹周(C)は、根鉢の上端より1.2m上りの位置を測定し、この部分に枝が分岐しているときは、その上部を測定する。枝張(W)は、四方面に伸長した枝の幅で、測定方向により幅に長短がある場合は、最長と最短の平均値とする。なお、一部の突出した枝は含まない。
引っかけ:オは4本の周長の総和で計算すると(0.12+0.10+0.07+0.07)×0.7=0.252mで合格に見えるが、2.4mの幹は所要樹高の70%(2.45m)に届かず数えないので0.203mで不合格。ウは幹周は足りるが、3.5mに達する幹が1本しかない。アのようにちょうど0.21mは、規格の寸法が最低値なので合格。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題4 設問(1)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する