寸法規格(幹周の測り方の穴埋め・株立物のヤマボウシとナツツバキの合否)
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題4 設問(1)(イ)の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 9 手順・引っかけの指摘が読めます。
(イ)「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」の寸法規格に関し、以下の1)、2)について答えなさい。
【問題4】品質管理に関する以下の設問(1)、(2)について答えなさい。
(1) 次の工事数量表に基づく造園工事の品質管理に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
1)スダジイの寸法規格に関し、「C」の測定に関する次の記述の[①]〜[③]に当てはまる語句または数値を記述しなさい。
・「C」は樹木の[①]をいい、根鉢の上端より[②]m上りの位置を測定する。この部分に枝が分岐しているときは、分岐部分の[③]を測定する。
2)下表に示すア〜オの樹木について、本工事に使用するものとして、「H」及び「C」の寸法規格をともに満たしているものの記号を全て記入しなさい。
ただし、表中「C」のそれぞれの数値は、「H」の数値の順序と同じ幹に対するものである。
〔工事数量表〕
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 植栽工 | 高木植栽工 | スダジイ | H(m) 3.5、C(m) 0.18、W(m) 1.0、株立数 ― | 本 | 50 | 支柱取付け |
| 植栽工 | 高木植栽工 | ヤマボウシ | H(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立以上 | 本 | 30 | 支柱取付け |
| 植栽工 | 高木植栽工 | ナツツバキ | H(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) ―、株立数 3本立以上 | 本 | 30 | 支柱取付け |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | ノシバ | 36cm×28cm×10枚 | m² | 3,000 | 目地張り(目土あり) |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | シバザクラ | 3芽立、コンテナ径9.0cm | 株 | 1,000 |
ア〜オの樹木の寸法
| 記号 | 樹種 | H(m) | C(m) | 株立数 |
|---|---|---|---|---|
| ア | ヤマボウシ | 3.6、3.5、2.8、2.5、1.9 | 0.09、0.08、0.07、0.04、0.03 | 5本立 |
| イ | ヤマボウシ | 3.7、3.6、2.6 | 0.12、0.10、0.06 | 3本立 |
| ウ | ヤマボウシ | 3.7、3.6、2.9、2.6 | 0.10、0.10、0.07、0.06 | 4本立 |
| エ | ナツツバキ | 3.2、3.1、2.1、1.8 | 0.08、0.08、0.06、0.03 | 4本立 |
| オ | ナツツバキ | 3.3、3.2、2.0 | 0.08、0.07、0.07 | 3本立 |
解答欄
正解
| 1)① | 幹の周長(周長・幹周・幹の周囲の長さ・幹の周囲長 も正解) |
|---|---|
| 1)② | 1.2 m |
| 1)③ | 上部(上部(分岐部分の上部)・上の部分・分岐部分の上部 も正解) |
| 2)H及びCの寸法規格をともに満たしているものの記号(全て) | ウ・エ(エ・ウ も正解) |
解き方
- 1)公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)(第5次改訂) の定義:幹周(C)は、樹木の幹の周長をいい、根鉢の上端より1.2m上りの位置を測定する。この部分に枝が分岐しているときは、その上部を測定する。幹が2本以上の樹木の場合は、おのおのの周長の総和の70%をもって幹周とする。
- 2)同基準の定義では、株立数が3本立以上のときは、指定株立数について過半数は所要の樹高に達しており、他は所要の樹高の70%以上に達していることとされる。所要樹高の70%に満たない幹は、株立数にも幹周の総和にも数えない。株立物の幹周は、数える幹の周長の総和の70%とする。
- 所要樹高の70%に満たない幹を株立数にも幹周の総和にも数えない扱いは、1級第一次検定(平成30年度 問題B No.9、令和2年度 問題B No.9、令和3年度 問題B No.28)の正答と同じで、アはこの扱いで不合格になる(1.9mの幹を数えると0.217mで合格に見える)。
- ヤマボウシはH3.5m、C0.21m、3本立以上。所要樹高の70%は3.5×0.7=2.45m。ナツツバキはH3.0m、C0.15m、3本立以上で、所要樹高の70%は3.0×0.7=2.1m。どちらも指定株立数3本の過半数(2本)が所要の樹高以上で、残りの幹が70%以上であればHを満たす。
- ア(ヤマボウシ):3.6m・3.5mの2本が3.5m以上、2.8m・2.5mは2.45m以上でHは満たす(1.9mの幹は数えない)。幹周は(0.09+0.08+0.07+0.04)×0.7=0.28×0.7=0.196m<0.21mでCを満たさない。
- イ(ヤマボウシ):3.7m・3.6mの2本が3.5m以上、2.6mは2.45m以上でHは満たす。幹周(0.12+0.10+0.06)×0.7=0.28×0.7=0.196m<0.21mでCを満たさない。
- ウ(ヤマボウシ):3.7m・3.6mの2本が3.5m以上、2.9m・2.6mは2.45m以上でHを満たす。幹周(0.10+0.10+0.07+0.06)×0.7=0.33×0.7=0.231m≧0.21mでCも満たす。
- エ(ナツツバキ):3.2m・3.1mの2本が3.0m以上、2.1mはちょうど2.1m(70%)でHを満たす(1.8mの幹は数えない)。幹周(0.08+0.08+0.06)×0.7=0.22×0.7=0.154m≧0.15mでCも満たす。
- オ(ナツツバキ):3.3m・3.2mの2本は3.0m以上だが、2.0mの幹は2.1m未満で数えない。数える幹は2本で3本立以上にならず、幹周も(0.08+0.07)×0.7=0.105m<0.15mで満たさない。よって満たすものはウ・エ。
引っかけ:アは1.9mの幹も幹周に数えると(0.09+0.08+0.07+0.04+0.03)×0.7=0.217mで合格に見え、オは2.0mの幹も数えると(0.08+0.07+0.07)×0.7=0.154mで合格に見えるが、所要樹高の70%に届かない幹は数えない。エの2.1mはナツツバキの所要樹高3.0mのちょうど70%で、数える幹に入る。1)③は分岐部分の「上部」(下部ではない)。
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論点ページ:樹木の規格・植栽基盤の調査の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題4 設問(1)(イ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する