契約の種類ごとの工事収益額の測定方法
これは建設業経理士1級 財務諸表 第32回(2023年3月12日(日)実施) 第1問 問2(配点 10点)の問題です。論点は「工事収益の認識(工事進行基準)」(重要度A・解答の形は記述(各問 200〜300 字以内、原稿用紙形式))。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
工事進行基準に関する以下の問に答えなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問2 総額請負契約、原価補償契約、単価精算契約それぞれについて、工事進行基準による工事収益額の測定方法を説明しなさい。(300 字)
解答欄
正解
模範解答
総額請負契約は、請負代金の総額を契約時に確定させる契約である。この場合の工事収益額は、確定した工事収益総額に決算日の工事進捗度を乗じて累計収益を求め、そこから前期までに計上した収益を差し引いて測定する。原価補償契約は、発生した工事原価の実額に一定の利益を加えた額を代金とする契約であり、工事収益額は、各期に発生した実際原価に所定の利益率を上乗せして測定するため、進捗度の見積りを要しない。単価精算契約は、作業単位ごとの単価を事前に取り決め、実際の作業量に応じて代金を決める契約であり、工事収益額は、各期に完成した作業単位の数量に単位当たりの収益額を乗じて測定する。
282 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 三つの契約を同じ型(契約の定義→当期の工事収益額の測定方法)で並べ、各 100 字弱を目安にする。
- 総額請負契約は工事収益総額×進捗度(累計から前期分を控除)、原価補償契約は実際原価+一定率の利益、単価精算契約は完成作業単位量×単価、と算式の対応を明確にする。
- 余裕があれば、後二者は進捗度を乗じるのではなく実際原価や作業量から直接に収益額が決まる点を一言添える。
引っかけ:総額請負契約だけ詳しく書いて残り二つが薄くならないようにする。原価補償契約と単価精算契約に「進捗度を乗じる」と書かない。
現行基準との関係:収益認識に関する会計基準の下でも、契約の種類に応じた対価の測定(固定価格・原価に利益を上乗せする対価・作業量に応じた対価)と、進捗度にもとづく収益認識という考え方は引き継がれている。
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論点ページ:工事収益の認識(工事進行基準)の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第32回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務諸表 第32回(2023年3月12日(日)実施) 第1問 問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する