令和4年度 問題2 設問(2)(ロ)(ハ)論点:植栽・移植重要度 A未着手

埋戻し(水極め法・土極め法)の正誤・支柱の取付け(八ツ掛・布掛)の穴埋め

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題2 設問(2)(ロ)(ハ)の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。

(2) 下図は、高木植栽工及び中低木植栽工の一般的な作業手順を示したものである。下図に示す作業に関し、以下の(ロ)、(ハ)について答えなさい。

【問題2】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の施工管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

注)表中の*の欄に入る語句は、出題の趣旨から記入していない。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、関東地方の近隣公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づき施工するものである。

・地被類植栽工の施工箇所は、平坦地であり、その土壌は事前の調査により植栽土壌として良好であることを確認している。

・高木移植工は、あらかじめ溝掘り式根回しを行ってあるクスノキを、約1km離れた圃場から移植する。

(ロ) 次の記述は、樹木の植付け作業で行う埋戻しの方法を示したものである。下線部の(a)〜(e)について、その記述が適当な場合は○印を、適当でない場合は適当な語句を、それぞれ解答欄に記述しなさい。

・水極め法は、植え穴に土を埋め戻して鉢が(a)2/3程度埋まったら水を(b)少量注いで、鉢の周りに土がよく密着するように棒で泥をよく突く。これを数回繰り返しながら、(c)地表面まで土を埋め戻していく。

・土極め法は、(d)水を注がずに埋め戻す方法であり、マツ類などに用いられる場合がある。

・水極め法、土極め法のいずれの方法によっても、最後に、鉢の外周に沿って適当な幅で浅い溝を掘るか、木の根元を平らにしながら鉢の外周に土を盛り上げて十分に(e)根鉢を乾燥させる。

(ハ) 支柱の取付けについて、次の記述の[A]〜[D]に当てはまる適当な語句又は数値を下記のア〜コの中から選び、その記号を記入しなさい。(ただし、同じ記号は繰り返し選べないものとする。)

・[A]支柱は、高木を植栽する敷地が広いときに用いる支柱で、丸太や竹を樹木の幹や太枝に結束する。幹周120cm以上の大木に用いる場合は[B]本立てにするのが一般的である。

・[C]支柱は、主に寄せ植えや植込みなどにおいて用いる支柱で、樹木を相互に連ね、竹などを[D]結束する。

(選択欄)ア.二脚鳥居型 イ.布掛 ウ.ワイヤー エ.八ツ掛 オ.方杖 カ.3 キ.4 ク.5 ケ.斜めに取り付けて コ.水平に渡して

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工ハナミズキH(m) 2.5、C(m) 0.10、W(m) 0.6本7*
植栽工中低木植栽工ベニカナメモチH(m) 1.5、C(m) ―、W(m) 0.4本40*
植栽工地被類植栽工ノシバ36cm×28cm×10枚m²500目地張り、整地を含む
移植工高木移植工クスノキH(m) 10.0、C(m) 1.2、W(m) 8.0本1*
高木植栽工及び中低木植栽工の一般的な作業手順を示す流れ図。左から順に、運搬 → 位置出し → 植え穴掘り → 立込み(立入れ) → 埋戻し → 支柱の取付け → 養生 の7つの箱が矢印でつながっている。

解答欄

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

(ロ) (a) 2/31/2(1/2・2分の1・二分の一・半分・1/3〜1/2・1/3〜1/2・1/3・1/3 も正解)
(ロ) (b) 少量十分(十分に・充分・充分に・たっぷり・多量に・多量・大量に も正解)
(ロ) (c) 地表面○(〇 も正解)
(ロ) (d) 水を注がずに埋め戻す○(〇 も正解)
(ロ) (e) 根鉢を乾燥させる灌水する(かん水する・潅水する・灌水・かん水・根鉢に灌水する・水を与える・水を注ぐ・根鉢を湿らせる も正解)
(ハ) Aエ.八ツ掛(エ・八ツ掛・八ッ掛・八つ掛 も正解)
(ハ) Bキ.4(キ・4 も正解)
(ハ) Cイ.布掛(イ・布掛 も正解)
(ハ) Dコ.水平に渡して(コ・水平に渡して も正解)

解き方

  1. (ロ)(a) 適当でない。水極め(水ぎめ)は、鉢の周りに土を入れ、鉢が1/3〜1/2くらい埋まったところで水を注ぐ。2/3まで土を入れてからでは、鉢の下の方に泥が回らずにすき間が残りやすい。2級の第一次検定(平成29年度 No.14)でも「水極めによる植付けは、根鉢の1/2〜1/3の土を埋め戻したら水を注ぎ棒でよく突く」が適当な記述として出題されており、令和7年度の第二次検定の問題文も「鉢が1/3〜[A]くらい埋まったら」としている。よって(a)は1/2である(1/3〜1/2の範囲の値なので、1/3や「1/3〜1/2」と書いてもよい)。
  2. (ロ)(b) 適当でない。水は十分に注いで土を泥状にし、棒で突いて根鉢と土の間のすき間をなくす。少量では泥状にならず、根の回りに間隙が残る。公園緑地工事共通仕様書(令和2年5月) 2-3-3 2(6) は、水ぎめをする樹種は根鉢の周囲に土が密着するように水を注ぎながら植え付け、根部に間隙のないよう土を十分に突き入れるとしている。よって(b)は十分である。
  3. (ロ)(c) 適当(○)。土を入れて水を注ぎ突く作業を繰り返して、最後は地表面まで埋め戻す。同 2-3-3 2(6) も、水が引くのを待って土を入れ、軽く押さえて地均しするとしている。
  4. (ロ)(d) 適当(○)。土極め(土ぎめ)は水を使わずに土を入れ、棒で突き固めて根鉢に密着させる方法で、過湿を嫌うマツ類などに用いる。同 2-3-3 2(7) は、土ぎめをする樹種は根廻りに土を入れ、根鉢に密着するよう突き固めるとしている。
  5. (ロ)(e) 適当でない。鉢の外周に溝を掘るか土を盛り上げて作るのは水鉢で、根鉢に水をためて十分に灌水するためのものである。同 2-3-1 9(7) は、埋戻し完了後は地均しなどを行い、根元の周囲に水鉢を切って十分灌水して仕上げるとしている。よって(e)は灌水するである。
  6. (ハ)A・B:八ツ掛支柱は、樹木の周りから斜めに3本(又は4本)の丸太や竹を立て掛けて幹や太枝に結束する支柱で、支柱を広げる場所が要るので敷地が広いときに用いる。一般に丸太3本で組むが、幹周120cm以上のような大木では本数を増やして4本立てにするのが一般的とされる(共通仕様書・数量算出要領には本数の基準は無く、数量算出要領の八ッ掛の区分は幹周75cm未満までである。設問の「120cm以上の大木に用いる場合は」の文から、通常の3本より多い4を選ぶ)。よってA=八ツ掛(エ)、B=4(キ)。
  7. (ハ)C・D:布掛支柱は、寄せ植えや列植・植込みで、樹木の幹に沿って竹(又は丸太)を水平に渡し、樹木を相互に連ねて結束する支柱である。公園緑地工事共通仕様書(令和2年5月) 2-3-3 4(2) は、八ツ掛・布掛の支柱は樹木が倒伏・屈折・振れることのないよう堅固に取り付け、唐竹は先端を節止めしたうえ釘打ち又はのこぎり目を入れて鉄線で結束するとしている。よってC=布掛(イ)、D=水平に渡して(コ)。
引っかけ:(c)(d)は適当な記述で○。(e)は「乾燥させる」が誤りで、水鉢は灌水のためのもの。(ハ)のBは八ツ掛の一般的な本数の3ではなく、大木の場合の4。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題2 設問(2)(ロ)(ハ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する