平成29年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった1つの工事を選び、その工事に関する以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)

(1) 工事名を明確に記述しなさい。(例:○○公園整備工事など)

(2) 工事内容

(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について明確に記述しなさい。

① 施工場所(例:○○県△△市××町地内)

② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名

(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。

③ 工期(例:平成×年×月×日〜平成×年×月×日)

④ 工事金額又は請負代金額(1万円未満は切り捨てて記入してもよい)

⑤ 工事の概要

(ア) 工事の内容について具体的に記述しなさい。

(イ) 工事数量について具体的に記述しなさい。(例:工種、種別、細別、数量、規格等)

(ウ) 現場の状況及び周辺の状況について具体的に記述しなさい。(必要に応じ、関連工事の有無等当該工事の施工に影響を与える事項、内容等を含む)

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。

(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。

(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答欄

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ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

(1) 工事名の記述例

○○市立△△図書館前庭植栽工事

15 字
別解

(例2・品質管理)○○市△△市民農園外周生垣植栽工事

(例3・工程管理)○○町道の駅△△駐車場緑化工事

(2)① 施工場所の記述例

○○県△△市□□町地内

11 字
別解

(例2)○○県△△市××地内

(例3)○○県△△郡□□町地内

(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名の記述例

○○市(教育委員会)

10 字
別解

(例2)○○建設株式会社

(例3)○○町

(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)の記述例

元請

2 字
別解

(例2)下請(一次下請)

(例3)元請

(2)③ 工期の記述例

平成27年11月16日〜平成28年3月25日

22 字
別解

(例2)平成28年5月23日〜平成28年7月29日

(例3)平成28年10月17日〜平成29年3月10日

(2)④ 工事金額又は請負代金額の記述例

1,480万円

7 字
別解

(例2)620万円

(例3)1,150万円

(2)⑤(ア) 工事の内容の記述例

開館中の図書館の前庭約1,200m²を改修する工事で、植栽基盤の整備、高木・中低木の植栽、張芝を行う。

51 字
別解

(例2)新設の市民農園の外周延長約260mに、目隠しと防風を兼ねた生垣を植栽する工事。

(例3)道の駅の駐車場の周りと分離帯の植栽帯約1,500m²に、客土と高木・中低木の植栽を行う工事。

(2)⑤(イ) 工事数量の記述例

植栽基盤工 土壌改良(耕うん・堆肥混合)650m²、高木植栽工 ハナミズキ H3.0m C0.12m W1.0m 6本・コブシ H3.0m C0.12m W1.0m 5本(二脚鳥居型支柱)、中低木植栽工 キリシマツツジ H0.4m W0.3m 400株、地被類植栽工 コウライシバ 目地張り320m²

150 字
別解

(例2)植栽基盤工 客土(黒土)80m³、中低木植栽工 ベニカナメモチ H1.2m W0.3m 780本(生垣、3本/m)、支柱工 布掛支柱(唐竹)延長260m

(例3)植栽基盤工 客土300m³(厚さ20cm)、高木植栽工 ナンキンハゼ H3.0m C0.12m W1.0m 18本(二脚鳥居型支柱)、中低木植栽工 ヒラドツツジ H0.5m W0.5m 900株・イヌツゲ H1.0m W0.3m 120本

(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況の記述例

前庭は開館中の図書館の正面にあり、来館者は前庭の中央を東西に分ける通路を通って入館する。開館日は通路を閉鎖できず、休館日は月曜日だけだった。

70 字
別解

(例2)元は畑地で、北側と西側は交通量の多い県道に面する。農園は7月末の開園が決まっており、造成工事は元請が行い、当社はその後に生垣の植栽を行った。

(例3)営業中の道の駅の駐車場で、利用者の車が終日出入りする。植栽帯は駐車区画に接しており、作業のときは隣の駐車区画を閉鎖する必要があった。

(3) 施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人

5 字
別解

(例2)主任技術者

(例3)現場代理人兼主任技術者

(4) 課題があった管理項目名の記述例

工程管理

4 字
別解

(例2)品質管理

(例3)工程管理

(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)の記述例

発注者との協議で、来館者の通路を確保して安全に工事を行うため、前庭を東西2工区に分けて片側ずつ施工することになり、全面を同時に施工する当初の計画より作業日数が約3週間増える見込みとなった。落葉樹のハナミズキとコブシは萌芽前の3月上旬までに植え付ける必要があり、この制約の中で植栽を適期内に終えることが課題となった。

157 字
別解

(例2)造成工事が遅れ、生垣の植付けが6月下旬から7月中旬の高温期にずれ込んだ。ベニカナメモチは常緑樹で、梅雨明け後の高温と乾燥で葉からの蒸散が多くなると、根の吸水が追いつかずに葉の枯れ込みや活着不良を起こすおそれがあった。そのため、高温期の植付けでも生垣を確実に活着させることが課題となった。

(例3)着工後、道の駅の管理者から、年末年始の繁忙期の12月19日〜1月9日は駐車区画を閉鎖する作業を休止するよう求められ、作業できる日数が約3週間減った。落葉樹のナンキンハゼを萌芽前の2月中に植え付け、3月10日の工期に間に合わせるため、残りの日数で客土と植栽を終えることが課題となった。

(5) 現場で実施した処置又は対策の記述例

発注者と協議し、張芝を予定していた前庭北側に幅2mの仮設通路を敷板とバリケードで設けて来館者の動線を移し、東西の植栽地を同時に施工できるようにした。工程表を組み替えて土壌改良と高木の植栽を先に進め、植栽班を2班にして東西で並行させた。樹木は区画ごとに搬入日を決めて当日に植え付け、高木11本を2月26日に植え終えた。仮設通路を撤去した後、3月中旬に北側の張芝を行い、3月22日に完成した。

194 字
別解

(例2)生産者に依頼して搬入の前日に掘り取ってもらい、根鉢をシートで包んで運び、搬入した日のうちに植え付けた。植付け前に枝透かしと切詰めで葉の量を減らし、水を注ぎながら棒でつつく水極めで根鉢と土を密着させた。植付け後は株元にバークでマルチングし、西日の当たる県道側には寒冷紗で日よけを張った。梅雨明け後は毎朝灌水し、7月末に全数の活着を確認した。

(例3)発注者・管理者と協議し、休止前の12月中旬までに客土と植穴の掘削を終えるよう、ダンプトラックを2台から4台に増やして前倒しした。休止中は駐車場に影響しない場所で支柱の丸太を加工し、生産者の圃場でナンキンハゼ全数の下見を済ませた。休止明けは植栽班を2班にして区画ごとの閉鎖期間を短くし、樹木は搬入当日に植え付けた。2月18日にナンキンハゼ18本の植付けを終え、工期内に完成した。

要点(書けていたものにチェック)(1) 工事名(2)① 施工場所(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)(2)③ 工期(2)④ 工事金額又は請負代金額(2)⑤(ア) 工事の内容(2)⑤(イ) 工事数量(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(3) 施工管理上のあなたの立場(4) 課題があった管理項目名(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)(5) 現場で実施した処置又は対策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 設問(1)〜(3)は、実際に携わった造園工事の工事名・施工場所・発注者と契約上の立場・工期・金額・工事の概要・施工管理上の立場を書く。平成29年度の問題は、工事の概要を(ア)工事の内容、(イ)工事数量、(ウ)現場の状況及び周辺の状況の3つに分けて問うている。(ア)は何の施設のどこで何をする工事か、(イ)は工種・種別・細別(樹種)・規格(H・C・W)・数量を書き、(4)・(5)で取り上げる工種を含める。
  2. 樹木の規格は、公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法規格表にある組合せにする(ハナミズキ H3.0m・C0.12m・W1.0m、コブシ H3.0m・C0.12m・W1.0m、ナンキンハゼ H3.0m・C0.12m・W1.0m、キリシマツツジ H0.4m・W0.3m、ヒラドツツジ H0.5m・W0.5m、ベニカナメモチ H1.2m・W0.3m、イヌツゲ H1.0m・W0.3m)。
  3. 設問(4)は、課題があった管理項目名を「工程管理」か「品質管理」のどちらか一方で書き、課題の内容を「現場の状況(背景)→工程・品質に影響する理由→課題」の順で書く。植栽の時期は樹種の適期と矛盾させない。落葉樹は厳寒期を除く落葉後から萌芽前までに植え付け、常緑樹を高温期や厳寒期に植えざるを得ないときは、蒸散の抑制・灌水・日よけなどの品質の対策が要る。
  4. 設問(5)は、(4)の課題に対して現場で実施した処置・対策を、作業順序の変更・区画分けと先行作業・作業班の増加、又は掘取りから植付けまでの時間の短縮・枝葉の切詰め・水極め・マルチング・日よけ・灌水など、具体的な方法と数量・時期で書く。
  5. 模範例は工程管理(開館中の図書館の前庭で、来館者の通路を確保するため片側ずつの施工を求められた中、仮設通路で動線を移して東西を同時に施工し、落葉樹を適期に植え付けた例)、例2は品質管理(市民農園の生垣を高温期に植え付けて活着させた例。下請の立場)、例3は工程管理の別の観点(営業中の道の駅で、年末年始の作業休止で減った日数を前倒しと先行作業で取り戻した例)である。この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
引っかけ:管理項目名は「工程管理」か「品質管理」の一方だけを書き、(4)と(5)をその管理項目でそろえる。平成29年度は工事の概要が(ア)工事の内容・(イ)工事数量・(ウ)現場の状況の3つに分かれているので、(ア)に数量を並べるだけにしない。工期と植栽の時期が適期と矛盾しないようにし、工事数量に書いた樹種・数量と(4)・(5)の記述を一致させる。造園工事以外の記述は採点されない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する