令和2年度 問題4 設問(1)(ハ)(ニ)論点:樹木の規格・植栽基盤の調査重要度 A未着手

寸法規格(株立物のエゴノキ・ナツツバキの合否・イチョウの枝張W)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題4 設問(1)(ハ)(ニ)の問題です。論点は「樹木の規格・植栽基盤の調査」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。

(1)「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に関する以下の(イ)〜(ニ)について答えなさい。

【問題4】次に示す工事数量表及び工事に係る条件に基づく造園工事の品質管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・表土保全工は、良質な表土を今後の植栽工事に活用するため、表土を掘削し、現場に近接する場所に運搬して、仮置きして保全する。

(ハ) 下表に示すア〜オの樹木は、本工事に使用する予定のものの一部である。工事数量表の「H」及び「C」の寸法規格基準を満たしているものの記号を全て記入しなさい。

ただし、表中の「各幹の周長」のそれぞれの数値は、「各幹の高さ」の数値の順序と同じ幹に対するものである。

(ニ) 下図は、現場に搬入されたイチョウのうち1本の立面図及び樹冠投影図である。図の(A)〜(D)の測定値は下表のとおりとなった。このイチョウにおける「W」の値を求めなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
敷地造成工表土保全工表土掘削―m³1,500運搬・仮置きを含む
植栽工高木植栽工イチョウH(m) 4.0、C(m) 0.21、W(m) 1.5、株立数 ―本10支柱取付け
植栽工高木植栽工エゴノキH(m) 3.5、C(m) 0.21、W(m) ―、株立数 3本立以上本10支柱取付け
植栽工高木植栽工ナツツバキH(m) 3.5、C(m) 0.15、W(m) 1.0、株立数 3本立以上本10支柱取付け
植栽工地被類植栽工ノシバ36cm×28cm×10枚m²3,000目地張り(目土あり)
移植工高木移植工ケヤキH(m) 7.0、C(m) 0.60、W(m) 4.0、株立数 ―本5支柱取付け
使用予定の樹木(ア〜オ)
記号樹種株立数各幹の高さ(m)各幹の周長(m)
アエゴノキ3本立3.9、3.4、2.80.13、0.11、0.07
イエゴノキ4本立3.8、3.5、2.7、2.40.12、0.10、0.07、0.04
ウエゴノキ4本立3.7、3.6、2.8、2.60.10、0.10、0.07、0.06
エナツツバキ4本立3.2、3.1、2.3、1.80.08、0.07、0.05、0.03
オナツツバキ3本立3.3、3.2、2.10.08、0.08、0.06
現場に搬入されたイチョウ1本の立面図と樹冠投影図、測定値の表。立面図は根巻きした根鉢の上に幹と縦長の樹冠があり、樹冠の輪郭(一部の突出した枝を除いた形)を破線で囲む。左右の枝先がこの破線から少し突出している。樹冠投影図は、突出した枝を含む不規則な外形線と、その内側の破線の楕円からなり、中心に幹の断面(丸)がある。(A)は破線の楕円の横幅、(B)は突出した枝を含む外形線の横幅、(C)は破線の楕円の縦幅、(D)は突出した枝を含む外形線の縦幅。測定値:(A)1.8m、(B)2.2m、(C)1.6m、(D)2.0m。

解答欄

m

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

(ハ) H及びCの寸法規格基準を満たしているものの記号(全て)ウ(ウのみ・ウだけ も正解)
(ニ) イチョウのW1.7 m

解き方

  1. (ハ) 公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)(第5次改訂)の定義では、株立数が3本立以上のときは、指定株立数について過半数は所要の樹高に達しており、他は所要の樹高の70%以上に達していることとされる。幹が2本以上の樹木の幹周は、おのおのの周長の総和の70%とする。所要樹高の70%に満たない幹は、株立数にも幹周の総和にも数えない。
  2. エゴノキ(H3.5m、C0.21m、3本立以上):所要樹高の70%は3.5×0.7=2.45m。指定株立数3本の過半数は2本なので、3.5m以上の幹が2本以上あり、残りの幹が2.45m以上であればHを満たす。
  3. ア:3.5m以上の幹は3.9mの1本だけなのでHを満たさない。
  4. イ:3.8m・3.5mの2本が3.5m以上、2.7mは2.45m以上でHは満たす。2.4mの幹は2.45m未満なので数えない。幹周は(0.12+0.10+0.07)×0.7=0.29×0.7=0.203m<0.21mでCを満たさない。
  5. ウ:3.7m・3.6mの2本が3.5m以上、2.8m・2.6mは2.45m以上でHを満たす。幹周は(0.10+0.10+0.07+0.06)×0.7=0.33×0.7=0.231m≧0.21mでCも満たす。
  6. ナツツバキ(H3.5m、C0.15m、3本立以上):エは最も高い幹が3.2m、オは3.3mで、3.5m以上の幹がないのでHを満たさない(参考に幹周は、エ(0.08+0.07+0.05+0.03)×0.7=0.161m、オ(0.08+0.08+0.06)×0.7=0.154m)。よって満たすものはウだけである。
  7. (ニ) 同基準の定義では、枝張(W)は樹木等の四方面に伸長した枝の幅で、測定方向により幅に長短がある場合は最長と最短の平均値とし、一部の突出した枝は含まない。図の(B)2.2mと(D)2.0mは突出した枝を含む外形線の幅なので使わない。突出した枝を除いた樹冠の幅は(A)1.8mと(C)1.6mで、W=(1.8+1.6)÷2=1.7m。工事数量表のW1.5m以上なので、Wの規格も満たしている。
引っかけ:イは4本の総和で計算すると(0.12+0.10+0.07+0.04)×0.7=0.231mで合格に見えるが、2.4mの幹は所要樹高の70%(2.45m)に届かず数えない。ナツツバキはCを計算する前に、Hで不合格になる。Wは突出した枝を含む(B)・(D)を使わない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題4 設問(1)(ハ)(ニ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する