平成30年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった工事を1つ選び、その工事について以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)

(1) 工事名を具体的に記述しなさい。

(2) 工事内容等

(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について具体的に記述しなさい。

① 施工場所

② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名

(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。

「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。

③ 工期

④ 工事金額又は請負代金額

⑤ 工事概要

(ア) 工事内容

(イ) 工事数量(例:工種、種別、細別、数量、規格等)

(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(必要に応じ、関連工事の有無等当該工事の施工に影響等を与える事項、内容等を含む)

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。

(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。

(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答欄

0 / 40 字
0 / 30 字
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0 / 250 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

(1) 工事名の記述例

○○県△△海浜公園防風植栽工事

15 字
別解

○○市△△駅前広場植栽整備工事

○○市立△△病院新館屋上庭園整備工事

○○県立△△総合運動場芝生広場改修工事

(2)① 施工場所の記述例

○○県○○市△△町地内

11 字
別解

○○県○○市△△一丁目地内

○○県○○市△△町地内(○○市立△△病院)

○○県△△郡□□町地内

(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名の記述例

○○県

3 字
別解

○○建設株式会社

○○市

○○県

(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)の記述例

元請

2 字
別解

下請(一次下請)

元請

元請

(2)③ 工期の記述例

平成28年10月3日〜平成29年3月17日

21 字
別解

平成27年10月1日〜平成28年3月18日

平成29年2月6日〜平成29年5月26日

平成28年3月7日〜平成28年7月15日

(2)④ 工事金額又は請負代金額の記述例

37,800,000円

11 字
別解

26,460,000円

18,360,000円

41,040,000円

(2)⑤(ア) 工事内容の記述例

海浜公園の駐車場の海側に防風植栽帯を造成し、防風柵を設けてクロマツなどを植栽する工事

42 字
別解

(別の例1)駅前広場の再整備に伴い、植栽基盤を整備し、ケヤキ・ハナミズキと低木を植栽する工事

(別の例2)病院の新館の屋上に、屋上緑化システムで植栽基盤をつくり、高木・低木と芝を植える庭園整備工事

(別の例3)運動施設の芝生広場の改修として、暗渠排水を設け、床土を改良して張芝を行う工事

(2)⑤(イ) 工事数量の記述例

植栽基盤工 客土900m³・土性改良1,800m²、防風柵(竹すだれ H1.5m)延長240m、高木植栽工 クロマツ H2.0m W0.6m 450本・ウバメガシ H1.5m W0.4m 300本、中低木植栽工 トベラ H0.5m W0.4m 1,200本

128 字
別解

(別の例1)植栽基盤工 土層改良(深耕)650m²・土性改良650m²、高木植栽工 ケヤキ H5.0m C0.21m W1.5m 12本・ハナミズキ H2.5m C0.10m W0.6m 18本、中低木植栽工 サツキツツジ H0.3m W0.4m 900本

(別の例2)屋上緑化工 屋上緑化システム(耐根層・排水層・透水層・土壌層)580m²、高木植栽工 ハナミズキ H2.5m C0.10m W0.6m 6本(地下支柱)、中低木植栽工 サツキツツジ H0.3m W0.4m 400本、地被類植栽工 コウライシバ 300m²

(別の例3)透水層工 暗渠排水(有孔管 径100mm)延長620m、植栽基盤工 土性改良5,200m²、地被類植栽工 コウライシバ 36cm×28cm×10枚 5,200m²(目地張り)

(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況の記述例

海岸から約80mの砂地で、冬は北西の季節風による飛砂と潮風を強く受ける。公園は供用中で、駐車場の利用者の通行を確保しながら施工した。

66 字
別解

(別の例1)別発注のバスロータリー改修工事と同時期の施工で、舗装を終えた区域から植栽地が引き渡される条件だった。駅の利用者が多く、作業は9時〜17時に限られた。

(別の例2)新館の屋上で、積載荷重の制限から土壌層は人工軽量土とする設計だった。下階は病室で、防水層を傷めない施工が求められ、資材は建築工事の揚重設備で荷揚げした。

(別の例3)供用中の運動公園内の広場で、隣の陸上競技場で4〜5月に大会が3回開かれ、そのたびに広場の一部を駐車場として開放する条件だった。9月の大会までに芝を養生して開放する計画だった。

(3) 施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人(施工管理全般を担当)

16 字
別解

主任技術者として施工管理を担当

現場代理人兼主任技術者

監理技術者(現場代理人を兼務)

(4) 課題があった管理項目名の記述例

品質管理

4 字
別解

工程管理

品質管理

工程管理

(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)の記述例

植栽地は海砂で、試験掘りと簡易な透水試験で調べると、有機物が乏しく水がすぐに抜ける保水性の低い土だった。このまま植え付けると、冬の季節風による乾燥と潮風で、クロマツなどが活着しないおそれがあった。

98 字
別解

(別の例1:工程管理)指定規格のケヤキ12本を生産する圃場は寒冷地にあり、土が凍って掘取りができるのは3月上旬以降だった。このままでは搬入から植付け・支柱の取付けまでが工期末の3月18日に間に合わず、萌芽前の植付けもできないおそれがあった。

(別の例2:品質管理)屋上は防水層の上に植栽基盤をつくるため、排水層や透水層の施工に不備があると土壌層に水がたまって根腐れを起こし、ルーフドレンが土で詰まると漏水のおそれもあった。また、屋上の強風でハナミズキが傾いたり倒れたりするおそれがあった。

(別の例3:工程管理)大会のたびに資機材を片付けて区域の一部を開放するため、前後の準備と片付けを含めて計9日間作業ができず、暗渠排水と土性改良が遅れる見込みになった。このままでは張芝が7月にずれ込み、9月の大会前の養生期間を確保できないおそれがあった。

(5) 現場で実施した処置又は対策の記述例

監督職員と協議し、海砂に客土とバーク堆肥を設計量どおり均一に混ぜて植栽基盤をつくった。防風柵を植栽より先に風上側へ設置し、クロマツは2月下旬〜3月上旬に植え付けた。植付け後は根元をバークでマルチングし、晴天が続くときは灌水した。引渡し時に枯損や葉の褐変はなかった。

132 字
別解

(別の例1)元請と協議し、ケヤキの植栽基盤整備と植穴掘り、支柱材の加工を2月中に済ませ、ほかの樹木の植付けも先に終える工程に組み替えた。生産者と掘取りの順序と日を決め、搬入を2回に分けて、搬入した日のうちに植付けと支柱の取付けを終えるよう植栽班を2班にした。その結果、3月11日にケヤキの植付けを終え、工期内に完成した。

(別の例2)監督職員と協議し、防水層の上に耐根層と耐根層保護層を重ね合せ部まですき間なく敷き、板状の排水層、透水層の順に施工した。ルーフドレンには土壌流出防止用のカバーを付け、土壌層を敷く前に散水してドレンから排水されることを確かめた。人工軽量土は敷き均した後に10か所で厚さを測り、ハナミズキは地下支柱で根鉢を固定した。引渡しまで滞水や漏水はなかった。

(別の例3)公園管理者と協議し、大会で開放する区域を広場の西側に固定して、東側の工区から暗渠排水・土性改良・張芝を先に進めるよう工程表を組み替えた。東工区は大会の前後も作業を続け、西工区は大会の後にまとめて施工した。張芝班を2班に増やし、芝は工区ごとに分けて搬入して当日中に張った。その結果、6月26日に張芝を終えた。

要点(書けていたものにチェック)(1) 工事名(2)① 施工場所(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)(2)③ 工期(2)④ 工事金額又は請負代金額(2)⑤(ア) 工事内容(2)⑤(イ) 工事数量(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(3) 施工管理上のあなたの立場(4) 課題があった管理項目名(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)(5) 現場で実施した処置又は対策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。設問(1)〜(3)は工事名・施工場所・発注者・契約上の立場・工期・工事金額・工事概要・施工管理上の立場を書き、(4)(5)と食い違わないようにする。
  2. 工事数量の樹木の規格は、公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法規格表にある組合せにする(クロマツ H2.0m W0.6m、ウバメガシ H1.5m W0.4m、トベラ H0.5m W0.4m、ケヤキ H5.0m C0.21m W1.5m、ハナミズキ H2.5m C0.10m W0.6m、サツキツツジ H0.3m W0.4m)。切り芝は36cm×28cm×10枚で1束(同基準 10))。
  3. 植栽の時期は樹種の適期と矛盾させない。クロマツなどのマツ類は早春(新芽が伸びる前)、落葉樹(ケヤキ・ハナミズキ)は落葉期(厳寒期を除く)が適期。別の例1のケヤキ、別の例2のハナミズキも萌芽前の3月に植え付ける計画にしている。コウライシバの張芝は春から初夏が適期。
  4. 工程管理は「遅れの原因と日数・守るべき期限(植栽の適期・工期・供用開始日)」を(4)に、「工程の組替え・並行作業・増員・搬入の調整」と結果を(5)に書く。品質管理は「確保すべき品質と、確保できないおそれの理由」を(4)に、「方法・数値・確認」を(5)に書く。
  5. 植栽基盤の改良は、土性改良では土壌改良材を植栽基盤土壌に均一に混合する(公園緑地工事共通仕様書(平成30年4月) 第1章1-5-5)。下請の場合、(2)②(ア)には注文者(元請会社)の名称を書く。
  6. 別の例2の屋上緑化は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版 23章5節(屋上緑化システムは耐根層・耐根層保護層・排水層・透水層・土壌層で構成する、排水孔・ルーフドレンに目詰まり・土壌流出防止用のカバーを設ける、支柱の形式は特記による)に合わせている。
引っかけ:設問は「工程管理又は品質管理」のどちらか一方を選ぶ。(4)の管理項目名と(5)の内容を同じ管理項目にそろえる。工程管理を選んだのに品質の確保の話だけを書く、また(1)〜(2)の工事概要に無い工種の課題を書くと減点される。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する