令和2年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった工事を1つ選び、その工事について以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)

(1) 工事名を具体的に記述しなさい。

(2) 工事内容等

(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について具体的に記述しなさい。

① 施工場所

② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名

(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。

③ 工期

④ 工事金額又は請負代金額

⑤ 工事概要

(ア) 工事内容

(イ) 工事数量(例:工種、種別、細別、規格、数量等)

(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(必要に応じ、関連工事の有無等当該工事の施工に影響等を与える事項、内容等を含む)

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。

(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。

(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答欄

0 / 40 字
0 / 30 字
0 / 30 字
0 / 20 字
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0 / 20 字
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0 / 10 字
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0 / 250 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

(1) 工事名の記述例

○○市△△霊園第2期区域植栽整備工事

18 字
別解

(別の例1)第○回全国都市緑化○○フェア△△会場植栽整備工事

(別の例2)○○株式会社△△工場緑地整備工事

(2)① 施工場所の記述例

○○県○○市△△町地内

11 字
別解

(別の例1)○○県△△市□□町地内

(別の例2)○○県△△郡□□町地内

(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名の記述例

○○市

3 字
別解

(別の例1)○○県

(別の例2)△△建設株式会社

(2)②(イ) 所属する会社などの契約上の立場(元請・下請・その他)の記述例

元請

2 字
別解

(別の例1)元請

(別の例2)下請

(2)③ 工期の記述例

平成31年2月1日〜令和元年6月28日

19 字
別解

(別の例1)平成30年10月1日〜平成31年3月15日

(別の例2)平成31年2月4日〜令和元年5月31日

(2)④ 工事金額又は請負代金額の記述例

52,800,000円

11 字
別解

(別の例1)86,900,000円

(別の例2)18,700,000円

(2)⑤(ア) 工事内容の記述例

霊園の拡張区域(墓域周辺の緑地)の植栽基盤整備、高木・中低木植栽、張芝

35 字
別解

(別の例1)緑化フェア会場の植栽基盤整備、高木植栽、張芝、花壇植栽

(別の例2)臨海部の工場の新設に伴う敷地外周の緑地の高木植栽、生垣植栽、張芝

(2)⑤(イ) 工事数量の記述例

土性改良(バーク堆肥)3,200m²、高木植栽工 クロガネモチ H3.5m C0.21m W1.0m 24本、ヤマモモ H3.0m C0.15m W0.8m 16本、中低木植栽工 オオムラサキ H0.5m W0.5m 900株、地被類植栽工 コウライシバ べた張り 2,600m²

140 字
別解

(別の例1)土性改良 4,500m²、高木植栽工 ソメイヨシノ H3.5m C0.15m W1.2m 30本、ハナミズキ H3.0m C0.12m W1.0m 20本、地被類植栽工 コウライシバ べた張り 3,800m²、花壇植栽工 草花 6,000株

(別の例2)高木植栽工 シマトネリコ H3.0m C0.12m W0.8m 40本(支柱取付け)、中低木植栽工 アベリア H0.5m W0.3m 1,500株(生垣)、地被類植栽工 コウライシバ べた張り 1,800m²

(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況の記述例

既設の墓域は供用中で、墓参者の通路が工事区域に接していた。植栽地は丘陵を切土して造成した区域で、締め固まった粘性土が地表近くまで出ていた。

69 字
別解

(別の例1)開幕日が決まっていた。会場内では園路・広場の舗装と施設の工事が別途工事として並行して行われ、植栽区域への搬入路を共用していた。

(別の例2)工場は海岸から約200mの埋立地にあり、春先は海からの強い風が吹く。敷地内では建屋の外構工事が並行しており、工事車両の出入りが多かった。

(3) 施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人(主任技術者を兼務)

15 字
別解

(別の例1)主任技術者

(別の例2)工事主任(施工管理担当)

(4) 課題があった管理項目名の記述例

品質管理

4 字
別解

(別の例1)工程管理

(別の例2)品質管理

(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)の記述例

植栽地は切土の造成地で、着手前に長谷川式土壌貫入計で調べると、深さ約20cmより下に根が伸びにくい固結した粘性土層があった。このまま4月〜5月に高木40本を植えると植穴に雨水がたまり、根腐れや活着不良となるおそれがあったため、植栽基盤の有効土層と透水性を確保することが課題であった。

141 字
別解

(別の例1)開幕日の3月20日までに植栽を終える必要があったが、別途工事の園路舗装が長雨で約3週間遅れ、植栽区域への搬入路が使えなかった。このままでは高木50本の植栽と張芝3,800m²が開幕に間に合わないおそれがあり、残りの工期で植栽と張芝を終えることが課題であった。

(別の例2)設計の二脚鳥居型支柱(添え木なし)では、海からの強風で植付け直後のシマトネリコの樹冠が大きく揺れ、根鉢が動いて新根が切れたり樹木が傾いたりするおそれがあった。強風の中で高木40本を確実に活着させることが課題であった。

(5) 現場で実施した処置又は対策の記述例

監督職員と協議し、植栽位置ごとに土壌貫入計で固結層の範囲と深さを確かめた。植穴は通常より広く深く掘り、穴底の固結層をバックホウで深さ約30cm破砕して、バーク堆肥を混ぜた土で埋め戻した。排水の悪い箇所は植穴の底から縦穴を掘って砕石を詰め、下層へ水が抜けるようにした。植付け前に代表の植穴に水を張って水が引くことを確かめ、写真と記録に残した。

170 字
別解

(別の例1)ネットワーク式工程表で残りの作業を組み直し、舗装の終わった区域から植栽を先行させた。植栽班を2班から3班に増やして高木植栽と張芝を並行させ、樹木の掘取りは搬入日に合わせて1日の植付け量ごとに生産者へ指示した。舗装業者・発注者と毎週工程会議を開いて搬入路の使用日を調整し、日々の出来高を工程表に記入して遅れを確かめた。その結果、開幕の5日前に完了した。

(別の例2)監督職員と協議し、風当たりの強い外周側の24本は支柱を八ツ掛(丸太三本)に変え、残りは鳥居型に添え木を加えた。幹の結束部には杉皮を巻き、シュロ縄を割り縄がけにして緩まないように締めた。植付け後は強風の翌日ごとに支柱の緩みと樹木の傾きを点検し、緩みは締め直して記録した。引渡し時に傾きや枯損はなかった。

要点(書けていたものにチェック)(1) 工事名(2)① 施工場所(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名(2)②(イ) 所属する会社などの契約上の立場(元請・下請・その他)(2)③ 工期(2)④ 工事金額又は請負代金額(2)⑤(ア) 工事内容(2)⑤(イ) 工事数量(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(3) 施工管理上のあなたの立場(4) 課題があった管理項目名(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)(5) 現場で実施した処置又は対策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. (1)〜(3)は、実際に携わった造園工事の契約上の工事名・施工場所・発注者名又は注文者名・契約上の立場・工期・金額・工事概要・施工管理上の立場を書く。工事数量は、工種・種別・細別・規格(樹高H・幹周C・枝張W)・数量の形で書き、樹木の規格は公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法規格表にある組合せにする(例:クロガネモチ H3.5m・C0.21m・W1.0m、ソメイヨシノ H3.5m・C0.15m・W1.2m)。
  2. (4)は「管理項目名(工程管理又は品質管理)」と「課題の内容」を分けて書く。課題の内容は、現場の具体的な状況(地盤・時期・関連工事・供用中など)→そこから生じるおそれのある問題→何を確保することが課題か、の順に書くと背景と理由がはっきりする。
  3. (5)は(4)の課題に対して現場で実施した処置・対策を、数量・寸法・手順・人員などを入れて具体的に書く。品質管理なら植栽基盤の調査と改良、植付けの方法、養生と確認の記録、工程管理なら工程表の見直し、作業班の増員と並行作業、関係者との調整と出来高の管理などが書きやすい。
  4. 工期と植栽の時期を合わせる。常緑広葉樹(クロガネモチ・ヤマモモ)は春の4月〜5月に植える工程にしている。別の例2は、強風を受ける臨海部で支柱の形式と結束を見直して活着を確保した品質管理の例である(公園緑地工事共通仕様書(令和2年5月) 第2章2-3-3は、支柱は樹木が倒伏・屈折及び振れることのないよう堅固に取り付け、支柱と樹幹の交差部分は保護材(杉皮など)を巻いてシュロ縄を緩みのないように割り縄がけに結束するとしている)。
  5. この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。自分が経験した工事について、同じ組み立てで書く。
引っかけ:「工程管理又は品質管理」のどちらか一方を選んで書く。課題と処置が別の管理項目になっている(品質管理の課題に工程の対策を書くなど)と評価されない。工事概要の数量・工期と、(4)(5)の記述を一致させる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する