施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった工事を1つ選び、その工事について以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)
〔注意〕記述した工事が、あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。
(1) 工事名を具体的に記述しなさい。
(2) 工事内容など
(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について具体的に記述しなさい。
① 施工場所
② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名
(イ) この工事におけるあなたの所属する会社などの契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。
③ 工期
④ 工事金額又は請負代金額
⑤ 工事概要
(ア) 工事内容
(イ) 工事数量(例:工種、種別、細別、規格、数量など)
(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(必要に応じ、関連工事の有無など当該工事の施工に影響などを与える事項、内容などを含む)
(3) 上記の工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。
(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。
(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。
解答欄
正解
○○市道△△線街路樹整備工事
14 字(別の例1)○○川△△地区河川敷緑地整備工事
(別の例2)○○市△△浄水場外周緑化工事
○○県○○市△△町地内
11 字(別の例1)○○県△△郡□□町地内
(別の例2)○○県○○市△△地内
○○市(都市整備部公園緑地課)
15 字(別の例1)○○県(○○土木事務所)
(別の例2)○○市上下水道局
元請
2 字(別の例1)元請
(別の例2)下請
令和2年9月28日〜令和3年3月24日
19 字(別の例1)令和2年11月2日〜令和3年5月14日
(別の例2)令和元年11月1日〜令和2年3月13日
39,600,000円
11 字(別の例1)28,380,000円
(別の例2)16,500,000円
市道約600m区間の両側植樹帯の再整備(既存木の撤去、植栽基盤の整備、高木・中低木の植栽)
45 字(別の例1)河川敷の多目的広場の芝生化(植栽基盤整備・張芝)と管理用園路の舗装
(別の例2)旧沈殿池の解体跡地における植栽基盤の整備と高木・中低木の植栽
樹木伐採・抜根工:既存木の伐採・抜根 32本、植栽基盤工:客土(購入土)1,200m²、高木植栽工:ハナミズキ H3.0m C0.12m W1.0m 40本(二脚鳥居型支柱)、中低木植栽工:ヒラドツツジ H0.5m W0.5m 1,200本
120 字(別の例1)植栽基盤工:土層改良(耕うん)4,000m²、地被類植栽工:ノシバ 36cm×28cm×10枚 べた張り(目土あり)4,000m²、園路広場整備工:アスファルト舗装 600m²
(別の例2)植栽基盤工:客土(購入土)厚さ60cm 450m²、高木植栽工:アキニレ H3.5m C0.18m W1.2m 12本(二脚鳥居型支柱)、中低木植栽工:ヒラドツツジ H0.5m W0.5m 800本
住宅と商店が並ぶ通学路で、片側交互通行の規制と歩行者の誘導をしながら施工した。中央の約200m区間では市の下水道管の布設替え工事(別途発注)が12月中旬まで行われていた。
85 字(別の例1)堤防の内側の高水敷で、周りの河川敷は散歩やジョギングに使われている。出水期(6月〜10月)は河川内で工事ができないため、5月中旬までに完成させる必要があった。
(別の例2)浄水場は稼働中で、場内の車両の通行を確保しながら施工した。旧沈殿池の解体工事は別の業者が前年度に行い、跡地は砕石で整地されていた。
現場代理人
5 字(別の例1)主任技術者
(別の例2)主任技術者(施工管理全般を担当)
工程管理
4 字(別の例1)品質管理
(別の例2)品質管理
落葉樹のハナミズキ40本は、落葉期のうちの3月上旬までに植え付ける必要があった。しかし中央区間の下水道工事が3週間遅れ、その区間の植栽基盤の整備と植栽の着手が1月中旬にずれ込むことになり、植栽の適期と工期内の完成をどう確保するかが課題となった。
122 字(別の例1)ノシバ4,000m²を4月中旬から約2週間で張る計画で、芝は約150km離れた産地から運ぶため、まとめて搬入すると現場で数日積み置くことになった。芝を積み重ねたまま置くと蒸れて黄化し、ほふく茎や根が傷んで活着が悪くなるため、搬入から張付けまで芝の品質を保つことが課題となった。
(別の例2)跡地は砕石で整地され、植栽地には厚さ60cmの客土が必要であった。搬入予定の購入土の試料を調べると粘土分が多く、ササの地下茎も混じっていた。このまま客土に使うと透水性が悪く雑草も繁茂し、アキニレの根の発達が妨げられるおそれがあり、植栽に適した客土の確保が課題となった。
①全線を3工区に分け、下水道工事の影響を受けない両端の工区で既存木の撤去・客土・植栽を先行し、中央工区は下水道工事の完了後すぐ着手できるよう資材と作業班を手配した。②植栽は2班体制とし、樹木は1日の植付け量に合わせて搬入した。③下水道工事の受注者と週1回工程会議を開き、出来高を予定と比べて遅れを確かめた。この結果、植栽を3月10日に終え、工期内に完成した。
179 字(別の例1)①芝の搬入は1日の張付け量(約300m²)に合わせて毎日とし、生産者と出荷日を調整した。②搬入時に葉色・ほふく茎・根の状態と雑草の混入を確かめ、蒸れや黄化のあるものは返品した。③荷下ろしした芝は日陰に低く積み、シートで覆って乾燥を防ぎ、その日のうちに張った。④張付け後は目土をかけて転圧し、灌水した。この結果、5月上旬に全面が緑化した。
(別の例2)①監督職員と協議して採取地を変更し、新しい採取地で試料を取って土性・pH・異物の混入を調べ、承諾を得てから搬入した。②搬入時はダンプごとに土の状態を目で確かめ、地下茎や礫の混じるものは返した。③客土は30cmずつ敷き均し、重機で踏み固めないようにした。④敷均し後に透水試験を行い、最終減水能が可以上であることを確かめてから2月下旬に植え付けた。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 設問(1)〜(3)は、実際に携わった造園工事の工事名・施工場所・発注者・契約上の立場・工期・工事金額・工事概要・施工管理上の立場を書く。工事数量は工種・種別・細別・規格・数量の形で、樹木は公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法の組合せ(ハナミズキH3.0m・C0.12m・W1.0m、アキニレH3.5m・C0.18m・W1.2m、ヒラドツツジH0.5m・W0.5mなど)に合う値で書く。
- 設問(4)は「管理項目名(工程管理又は品質管理)」と「課題の内容」を分けて書く。課題の内容には、現場の状況や関連工事、調査の結果などの背景と、そのままでは何が問題になるか(理由)を入れる。
- 設問(5)は、(4)の課題に対して現場で実施した処置・対策を、工区割り・班編成・試験の数値・材料の確認などの具体的な方法で書く。結果まで書くと課題との対応が分かりやすい。
- 品質管理の別の例1は、芝の搬入と仮置きの管理で品質を保った例である。公園緑地工事共通仕様書(令和2年5月) 第2章2-3-6は、芝は現場搬入後に高く積み重ねて圧迫したり、長期間寒乾風や日光にさらして乾燥させたりしないよう注意するとしている。別の例2は客土の材料の品質を確かめた例で、同2-3-2は、客土は植物の生育に適合した土壌で小石・ごみ・雑草・きょう雑物を含まないものとし、品質管理の試験項目は設計図書によるか、監督職員と協議してpH・有害物質の試験を行うとしている。
- 工期と植栽の時期は、樹種の植付けの適期と矛盾しないようにする。落葉樹(ハナミズキ・アキニレ)は落葉期(厳寒期を除く)、ノシバの張芝は春の萌芽前後が一般的な適期である。記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する