平成29年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった1つの工事を選び、その工事について以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)

(1) 工事名を明確に記述しなさい。

(2) 工事内容

(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について明確に記述しなさい。

① 施工場所

② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名

(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。

③ 工期

④ 工事金額又は請負代金額

⑤ 工事概要

(ア) 工事の内容について具体的に記述しなさい。

(イ) 工事数量について具体的に記述しなさい。(例:工種、種別、細別、数量、規格等)

(ウ) 現場の状況及び周辺の状況について具体的に記述しなさい。(必要に応じ、関連工事の有無等当該工事の施工に影響を与える事項、内容等を含む)

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。

(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。

(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答欄

0 / 40 字
0 / 30 字
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0 / 250 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

(1) 工事名の記述例

○○港△△地区緑地整備工事

13 字
別解

○○市△△古墳公園園地整備工事

○○自動車道△△サービスエリア植栽工事

○○市△△総合公園花壇・園路改修工事

(2)① 施工場所の記述例

○○県○○市△△町地内

11 字
別解

○○県△△郡□□町地内

○○県○○市△△町地内(△△サービスエリア)

○○県○○市△△地内

(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名の記述例

○○県

3 字
別解

○○市

○○建設株式会社

○○市

(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)の記述例

元請

2 字
別解

元請

下請(一次下請)

元請

(2)③ 工期の記述例

平成28年1月18日〜平成28年5月27日

21 字
別解

平成26年10月1日〜平成27年3月20日

平成27年4月1日〜平成27年9月30日

平成25年11月1日〜平成26年3月28日

(2)④ 工事金額又は請負代金額の記述例

52,800,000円

11 字
別解

24,600,000円

36,300,000円

19,800,000円

(2)⑤(ア) 工事の内容の記述例

港湾の埋立地に整備する親水緑地で、客土による植栽基盤整備、タブノキ・ヤマモモなどの高木・低木の植栽、張芝を行う工事

57 字
別解

(別の例1)古墳公園の墳丘周りの園地で、盛土による植栽基盤整備、ヤマザクラの植栽、張芝を行う工事

(別の例2)高速道路に新設するサービスエリアの駐車場周りの植栽帯に、高木・中低木を植栽する工事

(別の例3)供用中の総合公園の花壇の作り替えと、花壇を巡る園路のインターロッキング舗装への改修を行う工事

(2)⑤(イ) 工事数量の記述例

植栽基盤工 客土900m³・土性改良(バーク堆肥)1,800m²、高木植栽工 タブノキ H3.0m C0.15m W0.8m 40本・ヤマモモ H3.0m C0.15m W0.8m 30本、低木植栽工 トベラ H0.5m W0.4m 1,200株・シャリンバイ H0.5m W0.4m 800株、張芝2,000m²

157 字
別解

(別の例1)植栽基盤工 盛土(良質土)350m³・土性改良(バーク堆肥)700m²、高木植栽工 ヤマザクラ H3.5m C0.15m W1.0m 24本(八ツ掛支柱)、地被類植栽工 ノシバ(べた張り)2,600m²

(別の例2)高木植栽工 ケヤキ H4.0m C0.15m W1.2m 16本・ヤマボウシ H3.0m C0.15m W1.5m 20本、中低木植栽工 オオムラサキ H0.5m W0.5m 1,400株、植栽基盤工 土性改良(バーク堆肥)1,500m²

(別の例3)植栽基盤工 土性改良(腐葉土・バーク堆肥)600m²、草花植栽工 パンジーほか10,800株、既設アスファルト舗装撤去520m²、インターロッキング舗装520m²、縁石340m

(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況の記述例

埋立地の緑地は海に面し、周りは物流倉庫が並ぶ。隣接する岸壁改良工事と工事用道路を共用しており、ダンプの通行は1日20台までに制限されていた。

70 字
別解

(別の例1)古墳は史跡で、墳丘の周りにも遺構が残る。文化財担当課との協議で、地表からの掘削は深さ30cmまでに制限されていた。

(別の例2)サービスエリアは9月末の供用開始が決まっていた。舗装・建築工事が先行し、植栽地の引渡しが遅れて植付けが7月になった。

(別の例3)公園は供用中で、毎年4月第1週に花まつりが開かれる。花壇の周りの園路は、工事中も来園者の通路を確保する必要があった。

(3) 施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人(工程・品質・安全の管理を担当)

21 字
別解

主任技術者として施工管理を担当

主任技術者(現場代理人を兼務)

現場代理人

(4) 課題があった管理項目名の記述例

工程管理

4 字
別解

品質管理

品質管理

工程管理

(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)の記述例

客土900m³は1日20台の搬入制限のため3月末までに約6割しか入らず、計画より10日遅れた。このままでは高木の植付けと張芝が5月下旬にずれ込み、植付け後の養生期間もとれず、工期内に完成できないおそれがあった。

105 字
別解

(別の例1:品質管理)掘削が30cmまでに制限され、ヤマザクラの根鉢を据える深さの植穴を地山に掘れなかった。そのままでは有効土層が薄く根が伸びられず、生育不良や倒伏のおそれがあった。

(別の例2:品質管理)供用開始に合わせるため、ケヤキ・ヤマボウシの植付けが7月の高温乾燥期になった。根を切った樹木は吸水が蒸散に追いつかず、葉のしおれや枯損で活着しないおそれがあった。

(別の例3:工程管理)着工後、公園管理者の要望で、花壇を巡る園路の有効幅員を120cmから車いすがすれ違える180cm以上に広げる設計変更があり、変更図面の確定まで園路工が14日止まった。このままでは花壇の植付けと園路の仕上げが4月第1週の花まつりに間に合わないおそれがあった。

(5) 現場で実施した処置又は対策の記述例

監督職員と岸壁工事の元請に協議し、ダンプの通行を時間帯で分けて、1日の搬入枠を20台から32台に増やした。植栽地を3工区に分け、客土の終わった工区から植付けを先行させる並行作業に工程表を組み替え、植栽班を2班にした。毎週、出来高を工程表と照らし合わせた。その結果、4月26日に植栽を終え、5月20日に完成した。

155 字
別解

(別の例1)監督職員・文化財担当課と協議し、植栽位置に良質土を盛ってバーク堆肥を混ぜ、高さ約50cmの植栽マウンドをつくった。根鉢は遺構面に触れない高さに据え、マウンドは締め固め過ぎないよう人力で仕上げた。植付け前に長谷川式土壌貫入計でS値が1.5cm/drop以上であることを確かめ、翌春に24本すべての活着を確認した。

(別の例2)監督職員の承諾を得て、搬入前に枝抜き剪定と摘葉で葉量を減らし、掘取りから植付けまでを当日中に終えた。水極めで根鉢に土を密着させ、幹巻きと蒸散抑制剤の散布を行った。植付け後1か月は日中の高温時を避けて週2回以上灌水し、葉の状態を記録した。その結果、枯損は1本もなかった。

(別の例3)監督職員と協議し、変更の影響を受けない花壇の植栽基盤整備を先に進めるよう工程表を組み替えた。変更図面の確定後は園路を2区間に分け、舗装班を1班増やして2区間を並行して施工し、休園日の月曜日にも舗装を施工した。花苗は2回に分けて搬入して植付けを早めた。その結果、3月28日に完成し、花まつりに間に合った。

要点(書けていたものにチェック)(1) 工事名(2)① 施工場所(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)(2)③ 工期(2)④ 工事金額又は請負代金額(2)⑤(ア) 工事の内容(2)⑤(イ) 工事数量(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(3) 施工管理上のあなたの立場(4) 課題があった管理項目名(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)(5) 現場で実施した処置又は対策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。設問(1)〜(3)は工事名・施工場所・発注者・契約上の立場・工期・工事金額・工事概要・施工管理上の立場を書き、(4)(5)と食い違わないようにする。
  2. 工事数量の樹木の規格は、公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法規格表にある組合せにする(タブノキ・ヤマモモ H3.0m C0.15m W0.8m、トベラ・シャリンバイ H0.5m W0.4m、ヤマザクラ H3.5m C0.15m W1.0m、ケヤキ H4.0m C0.15m W1.2m、ヤマボウシ H3.0m C0.15m W1.5m、オオムラサキ H0.5m W0.5m)。
  3. 植栽の時期は樹種の適期と矛盾させない。一般に、タブノキ・ヤマモモなどの常緑広葉樹は春の萌芽前後から梅雨期、ヤマザクラなどの落葉樹は落葉期(厳寒期を除く)が植付けの適期とされる。別の例2のように適期外(夏)に植え付けるときは、それを課題として取り上げ、枝葉を減らす・当日中に植え付ける・灌水するなどの対策を書く。
  4. 工程管理は「遅れの原因と日数・守るべき期限(植栽の適期・工期・行事)」を(4)に、「工程表の見直し・並行作業・増員・搬入方法の調整」と結果を(5)に書く。品質管理は「確保すべき品質と、確保できないおそれの理由」を(4)に、「方法・数値・確認」を(5)に書く。
  5. 植栽基盤の硬さの目安は、長谷川式土壌貫入計のS値 1.0cm/drop未満が不良、1.5〜4.0cm/dropが良とされる。植栽基盤の改良では、設計図書に示す範囲で有効土層を確保し、植栽基盤を締め固め過ぎないようにする(公園緑地工事共通仕様書(平成29年4月) 第1章1-5)。
  6. 別の例3の園路の幅員は、都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン(改訂第2版)が車椅子使用者どうしのすれ違いを考えて園路の幅を180cm以上としていることに合わせている。
引っかけ:設問は「工程管理又は品質管理」のどちらか一方を選ぶ。(4)の管理項目名と(5)の内容を同じ管理項目にそろえる。工程管理を選んだのに品質の確保の話だけを書く、(1)〜(2)の工事概要に無い工種の課題を書く、植栽の適期と合わない工期を書くと減点される。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する