直接原価計算・CVP・最適セールスミックス
重要度 C第4問で出題過去問 2問
直接原価計算・CVP・最適セールスミックスは、建設業経理士1級 原価計算の第29〜39回(11回)のうち2回で出題された論点です(収録68問中2問・重要度C)。出題されるのは第4問です。
要点:貢献利益(販売価格-変動費)を制約単位当たりで比較し、制約条件が1つなら単位当たり貢献利益の大きい製品を優先する。制約が複数のときは各制約の上限を連立させて組合せを決める。改善効果は増加する貢献利益(売上増・変動費減)で測り、固定費や月給制の労務費は変化しない限り無視する。
出題の少ない論点です。第29〜39回の11回のうち2回(2問)だけの出題です。要点を確かめたら、同じ大問でよく出る設備投資の経済性計算(税引後CF・正味現在価値・回収期間・取替投資)・業務的意思決定(差額原価・機会原価・自製か購入か)を優先して解きましょう。
覚える要点
- 制約条件が1つなら制約単位当たり貢献利益(貢献利益÷必要機械時間)の大きい製品を優先する。1個当たり貢献利益の大小では決めない。
- 制約が複数なら制約線の交点(端点)ごとに貢献利益を比べ、最大の組合せを選ぶ。候補が他の制約を満たすかも確認する。営業利益は貢献利益−固定費。
- 改善効果は増減する収益と原価だけで測る。月給制の直接労務費や固定製造間接費は変わらない限り無視する。
- 不良品率の改善は良品(販売量)の増加分×販売価格、材料消費の改善は不良品を含む生産量×単価×削減率、販売価格の改善は良品数×値上げ額で測る。
勉強のしかた:第4問で生産能力制約下の改善効果や最適セールスミックスが出る。「何が変わり何が変わらないか」を各小問で書き出し、線形計画の端点比較は2本の制約式を連立して解く練習をする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、直接原価計算・CVP・最適セールスミックスで間違えやすい点を集めました。
- 第38回 第4問:問1 で 1 個当たり貢献利益の大きいD製品を優先しない。制約が 1 つのときは制約単位当たりの貢献利益で決める。問2 では制約が複数になるので単位当たり貢献利益の大小だけでは決まらず、制約線の交点を列挙して比べる。材料制約 y ≦ 110 の端点(C 25 個・D 110 個)も候補に入れて比較し、検査時間の制約を満たしているか確認する。営業利益を答えるので、貢献利益から固定費 2,000,000 を引き忘れない。
- 第36回 第4問:(1) は「不良品率が 1 割減る」= 10% が 9% になることで、不良品率が 0% になるわけではない。(2) は生産量の増加(2,000 単位)に対して材料費と変動製造間接費が増える一方、直接労務費は月給制で残業時間も 40 時間のままなので増えない点を見抜く。(3) と問2 の材料費は不良品を含む生産量に対して発生するので、良品 72,000・49,500 ではなく生産量 80,000・55,000 で計算する。(4) は逆に販売できる良品 72,000 単位で計算する。
この論点の問題
制約条件下の最適セールスミックス(機械時間の単一制約と検査時間・材料制約の追加)第38回 第4問
生産能力の制約下での改善効果の測定(不良品率・機械停止時間・材料消費量・販売価格の改善)第36回 第4問
同じ大問でよく出る論点
第4問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。