材料副費の予定配賦(直接工事費・次月繰越額・副費配賦差異の勘定残高)
これは建設業経理士1級 原価計算 第39回(2026年9月13日(日)実施) 第3問(配点 14点)の問題です。論点は「材料副費の予定配賦と副費配賦差異」(重要度B・解答の形は金額(+記号A/B)、第30回のみ配賦表)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
当社におけるQ資材の購入と現場搬入に関する次の<資料>に基づいて、下の設問に答えなさい。なお、副費配賦差異について、月次ではそのまま繰り越す処理をしている。計算の過程で端数が生じる場合、計算途中では四捨五入せず、最終数値の円未満を四捨五入すること。
問1 直接工事費に算入されるQ資材費を計算しなさい。
問2 材料貯蔵品として次月に繰り越すQ資材の金額を計算しなさい。
問3 Q資材について当月の副費配賦差異の勘定残高を計算し、その残高が借方差異の場合は「A」、貸方差異の場合は「B」を解答用紙の所定の欄に記入しなさい。
- 1.Q資材の当月購入額(送り状価額) 8,500,000 円
- 2.Q資材の当月現場搬入額(送り状価額ベース) 鉄筋工事用 7,850,000 円 共通仮設工事用 644,000 円。なお、当月中にすべて現場で利用されている。
- 3.Q資材に関する当月副費実際発生額 256,080 円
- 4.前月末におけるQ資材の棚卸高(材料副費を含む) 267,800 円
- 5.Q資材に対する副費の配賦方法 年間を通じて購入時に送り状価額に対して 3% を予定配賦している。
- 6.前月末におけるQ資材に対する副費配賦差異の次月繰越高 3,300 円(貸方残高)
解答欄
正解
| 問1 直接工事費に算入されるQ資材費 | 8,085,500 円 |
|---|---|
| 問2 材料貯蔵品として次月に繰り越すQ資材の金額 | 273,980 円 |
| 問3 当月の副費配賦差異の勘定残高 | 2,220 円 |
| 問3 記号 | B |
解き方
- 材料副費(引取運賃・保管費など)は購入時に送り状価額の 3% を予定配賦して材料の購入原価に含める。したがってQ資材の消費額も次月繰越額も「送り状価額 × 1.03」で計算する。
- 問1:直接工事費に算入されるのは、特定の工事に直接跡付けられる鉄筋工事用の資材である。共通仮設工事用は共通仮設費(間接工事費)になるので含めない。7,850,000 × 1.03 = 8,085,500。
- 問2:前月末棚卸高(副費込み)に当月購入額(副費込み)を加え、当月の現場搬入額(副費込み)を差し引く。267,800 + 8,500,000 × 1.03 - (7,850,000 + 644,000) × 1.03 = 267,800 + 8,755,000 - 8,748,820 = 273,980。
- 問3:当月の予定配賦額 = 8,500,000 × 3% = 255,000。当月の配賦差異 = 255,000(予定)- 256,080(実際)= -1,080(借方差異・配賦不足)。
- 月末残高 = 3,300(前月末・貸方残高)- 1,080(当月・借方差異)= 2,220 の貸方残高 → B。
引っかけ:問1 で共通仮設工事用 644,000 を直接工事費に含めない。問2 は前月末棚卸高が既に副費込みなので、そのまま加える(さらに 1.03 を掛けない)。問3 は当月の差異だけ(1,080・借方)を答えず、前月からの貸方残高 3,300 と通算した勘定残高を答える。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 原価計算 第39回(2026年9月13日(日)実施) 第3問。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する