キャッシュ・フロー分析の意義
これは建設業経理士1級 財務分析 第38回(2026年3月8日(日)実施) 第1問 問1(配点 10点)の問題です。論点は「キャッシュ・フロー分析(純CF・完成工事高CF率・営業CF対流動負債比率)」(重要度A・解答の形は指定字数(200〜300字)の記述2問、各10点)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の問に解答しなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問1 キャッシュ・フロー分析の意義について説明しなさい。(250 字)
解答欄
正解
模範解答
キャッシュ・フロー分析の意義は、損益計算に表れない資金の動きを明らかにし、資金管理と企業活動の実態把握に役立てる点にある。発生主義会計では収益や費用の計上時期と現金収支の時期がずれ、減価償却費など現金支出を伴わない費用もあるため、損益計算書の利益と現金等の増減は一致しない。このため損益が黒字でも資金繰りを誤れば黒字倒産に至ることがある。また貸借対照表の現金預金残高の推移からは増減の要因まで分からない。資金がどの活動で生まれ何に使われたかを営業、投資、財務の区分で示すこの分析が必要となる。
246 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 意義を一文で定義する(資金管理と企業活動の実態把握)。
- 損益と現金が一致しない理由を二つ(発生主義による時期のずれ、非現金支出費用)挙げる。
- 黒字倒産の危険と貸借対照表の限界(残高では要因が分からない)を述べ、だから必要だと結ぶ。
引っかけ:「資金繰りが大事」だけでは要点が入らない。発生主義のずれと非現金支出費用という理由を必ず入れ、貸借対照表の限界にも触れる。
同じ論点の過去問
第35回 第5問 2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)とキャッシュ・フロー分析(資金概念・主要比率・純キャッシュ・フロー・資金運用表と資金繰表)の空欄補充
第34回 第2問 2キャッシュ・フロー計算書の構成比率分析の前提(正誤)
第31回 第2問 3純キャッシュ・フローの算式(正誤)
論点ページ:キャッシュ・フロー分析(純CF・完成工事高CF率・営業CF対流動負債比率)の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第38回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務分析 第38回(2026年3月8日(日)実施) 第1問 問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する