電気工事施工管理技士の学習スケジュール:試験日から逆算する
電気工事施工管理技士の学習計画は、申込期間と試験日をカレンダーに入れ、「過去問を何回分、いつまでに解き終えるか」を逆算すると崩れにくくなります。1級 第一次検定(7 月)・1級 第二次検定(10 月)・2級 前期(6 月)・2級 後期と第二次検定(11 月)それぞれに合わせた 3 か月・6 週間・2 週間の計画例を紹介します。
逆算の起点になる日程(令和8年度)
電気工事の検定は、1級が第一次(7 月)・第二次(10 月)とも年 1 回、2級は第一次が 6 月の前期と 11 月の後期の年 2 回で、第二次は後期の第一次と同じ日曜日に行われます。令和8年度の日程は次の表のとおりです。
| 検定 | 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 1級 第一次検定 | 7月12日(実施済み) | 2月13日〜2月27日(第一次検定のみは 4月7日まで) | 8月25日 |
| 1級 第二次検定 | 10月18日(実施済み) | 2月13日〜2月27日 | 令和9年1月8日 |
| 2級 第一次検定(前期) | 6月14日(実施済み) | 2月6日〜2月27日 | 7月13日 |
| 2級 第一次検定(後期) | 11月8日 | 6月29日〜7月27日 | 12月21日 |
| 2級 第二次検定 | 11月8日(後期の第一次検定と同じ日の午後) | 6月29日〜7月27日(旧受検資格の書面申込は 7月13日〜7月27日) | 令和9年2月5日 |
目につくのは、1級の申込(2 月)が試験の 5 か月前、2級前期の申込(2 月)が 4 か月前と早いことです。勉強の計画より先に、申込の締切を手帳に書いてください。区分ごとの申込方法は申込手順の記事で説明しています。
過去問 1 回分の所要時間(当サイトの目安)
逆算するには、過去問を 1 回分こなすのにどれだけかかるかを知っておく必要があります。下の表は主催者が示したものではなく、試験時間と同じ長さの復習時間を加えて当サイトが見積もった値です。
| 検定 | 試験時間 | 1 回分の目安 |
|---|---|---|
| 1級 第一次検定 | 午前 2 時間 30 分+午後 2 時間 | 約 9 時間(89 問を読み、60 問を解いて復習) |
| 2級 第一次検定 | 2 時間 30 分 | 約 5 時間 |
| 1級 第二次検定 | 3 時間 | 約 6 時間(記述を記述例と見比べて書き直す時間を含む) |
| 2級 第二次検定 | 2 時間 | 約 4 時間 |
仕事のある日に 1 時間、休日に 2 時間半(週 10 時間)勉強するとして、1級の第一次検定は現在の形に近い令和3〜8年度の 6 回分を 1 周するのに約 5 週間半、2級は令和3年度前期以降の 11 回分で約 5 週間半です。2 周目は間違えた問題だけを解くので、1 周目の半分以下の時間で済みます。
3 か月プラン(過去問を 2 周する)
初めて受ける人、または建物の設備か電力・鉄道の設備のどちらかしか現場を知らない人向けの配分です。始める時期は、1級 第一次なら 4 月中旬、2級 前期なら 3 月中旬、2級 後期なら 8 月上旬です。どれも申込期間のすぐ後なので、申込を済ませた週から始める、と覚えておくと区切りがつけやすくなります。
| 時期 | やること | 到達点 |
|---|---|---|
| 第 1〜2 週 | 直近 2 回分を通しで解く。区分ごとの問題数を確かめ、電気設備の選択問題で捨てる設備を決める | 自分が解く問題番号の範囲が決まる |
| 第 3〜5 週 | 施工管理法(施工計画・工程・品質・試験と検査・安全)を論点ごとに。1級は応用能力、2級は能力問題を毎週 1 回分まとめて | 施工管理法で 7 割 |
| 第 6〜8 週 | 電気設備を論点ごとに。受変電・構内配線・送配電・発電・防災・情報通信のうち、選ぶ設備から順に | 選択問題の正答率 7 割 |
| 第 9〜10 週 | 電気工学(電気理論の計算・電気機器・電力系統)と、関連分野(土木・機械設備・建築)、設計・契約 | 必須問題を落とさない |
| 第 11 週 | 法規を論点ごとに。建設業法・電気事業法・電気工事士法を先に、そのあと安衛法・労基法・建築基準法・消防法 | 法規で 8 割 |
| 第 12 週 | 2 周目(間違えた問題だけ)と、直近 1 回分を本番と同じ時間で通し演習 | 全体で 7 割を安定して取れる |
1級は、全体が 36 問を超えても応用能力が 6 問中 3 問に届かないと不合格です。第 3 週から最後まで、応用能力の 6 問は毎週欠かさず解いてください。ネットワーク工程表の計算は、慣れれば 1 問 5 分ほどで解けるようになります。
6 週間プラン(1 周と間違い直し)
電気工事の現場経験があり、機器や工法の名前に迷わない人向けです。週 10 時間で、1級なら 4 回分、2級なら 7 回分が目安です。
- 第 1 週:いちばん新しい回を試験時間どおりに解いて区分別の正答率を出し、6 割未満の区分を残り 5 週間の重点にする
- 第 2 週:施工管理法を論点ごとに。工程管理(ネットワーク工程表・工程表の特徴)と安全管理(作業床・停電作業・作業主任者)から
- 第 3 週:応用能力(2級は能力問題)。施工計画の書類と届出の提出先、品質管理の図を毎日 5 問
- 第 4 週:電気設備のうち選択する設備と、施工(1級は No.68〜76)
- 第 5 週:電気工学と法規。計算問題は型が決まっているものだけ
- 第 6 週:誤答の解き直しに加え、もう 1 回分を本番の時間割で解く
予定より遅れたら、電気設備の選択問題で解く設備を減らし、浮いた時間を必須問題と施工管理に回します。合格に要るのは 6 割なので、すべての論点を同じ深さで仕上げなくても構いません。
2 週間プラン(直前の総点検)
過去問を一通り終えた人の仕上げ用、または準備が遅れた人の最小限の計画です。この期間に新しい論点を広げることはしません。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1〜2 日目 | 最新の回を時間を計って解き、区分別の正答率を確かめる |
| 3〜6 日目 | 応用能力(1級 6 問)・能力問題(2級 4 問)と施工管理を論点ごとに。工程表は手で計算し直す |
| 7〜9 日目 | 電気設備と電気工学の、間違えた問題だけ |
| 10〜11 日目 | 法規の間違えた問題と、改正で変わった数値や名称の確認 |
| 12〜13 日目 | 別の 1 回分を試験と同じ時間割で解き、選択問題を選ぶ手順まで再現する |
| 前日 | 受検票と筆記具をそろえ、まとめた数値のメモを見返す程度にとどめる |
第一次と第二次を同じ年に受けるときの配分
1級:第一次(7 月)から第二次(10 月)まで 14 週間
令和8年度は第一次検定が 7 月 12 日、第二次検定が 10 月 18 日で、間はちょうど 14 週間でした。合格発表(8 月 25 日)まで待つと、残りは 8 週間足らずに減ります。翌営業日に公表される正答肢で自己採点をして手ごたえがあれば、翌週には第二次検定の準備に切り替えるのが得策です。なお第一次・第二次の区分の人は、合格発表の後に第二次検定の手数料を払い込む期間(令和8年度は 8 月 25 日〜9 月 8 日)があり、これも忘れずに予定に入れておきます。
| 時期 | 第二次検定の準備 |
|---|---|
| 7 月下旬〜8 月 | 計算(問題5)と法規(問題6)の五肢択一。答えが一つに決まる問題で土台を作る |
| 8 月〜9 月上旬 | 問題3 の労働災害の防止・品質を確保する方法と、問題4 の技術用語を 1 日 2〜3 語ずつ書く |
| 9 月 | 問題1・2 の施工経験記述。工程管理・品質管理・安全管理(墜落・飛来落下、感電)の下書きを作り、人に読んでもらって直す |
| 10 月 | 直近の回を 3 時間で通しで解く。施工経験記述は書き直した最終稿を手で書いて覚える |
「第二次検定のみ」で申し込んだ人(第一次検定に合格済みの人)は、申込の 2 月から 10 月まで 8 か月を第二次検定に使えます。春のうちに施工経験記述の下書きと技術用語のまとめを作っておくと、夏以降は択一式の仕上げに集中できます。
2級:後期は午前に第一次、午後に第二次
第一次・第二次を同じ日に受けられるのは、旧受検資格の人と、新受検資格の電気工事士・電気主任技術者の区分の人です。第一次検定は 10 時 15 分〜12 時 45 分、第二次検定は 14 時 15 分〜16 時 15 分で、第一次検定の得点が基準に届かないと第二次検定は採点されません。そこで、7 月の申込から 9 月末までは第一次検定の過去問に重心を置き、10 月に第二次検定の計算・法規の択一式と単線結線図を加え、試験前の 3 週間で施工経験記述と技術用語を書き込む、という流れにします。
第二次検定のみを受ける人は、7 月の申込から 11 月の試験まで、およそ 4 か月を第二次検定だけに充てられます。最初の 1 か月で択一式と単線結線図を仕上げ、残りを施工経験記述と技術用語の書く練習に当ててください。
第二次検定の頻出論点(施工経験記述・品質と安全・技術用語・択一) →
よくある質問
2級は前期と後期、どちらで受けるのがよいですか?
第一次検定のみなら、6 月の前期に受けておくと、たとえ届かなくても同じ年度の 11 月の後期で再挑戦できます。第一次・第二次を同じ日に受けられる人は、後期にまとめる方法もありますが、第一次検定が基準に届かないと第二次検定は採点されません。
1級の第二次検定の準備は、第一次検定の合格発表の後からで間に合いますか?
発表を待たずに始めるのがおすすめです。令和8年度は第一次検定(7 月 12 日)から第二次検定(10 月 18 日)まで 14 週間ありましたが、合格発表(8 月 25 日)からだと 8 週間足らずです。施工経験記述と技術用語は書き直しに時間がかかるので、早く始めた分だけ有利です。
勉強時間はどれくらい必要ですか?
公式の目安は示されていません。当サイトでは、過去問 1 回分を「試験時間+同じ長さの復習」(1級 第一次で約 9 時間、2級 第一次で約 5 時間)と見て、解く回数を掛けて見積もっています。
申込を忘れたらどうなりますか?
締切後の受付はないので、1級は次の年度、2級は次の前期か後期まで受けられません。1級の「第一次検定のみ」は 4 月上旬まで申し込めた(令和8年度)ので、2 月の締切を逃した人は確かめてください。
あわせて読む
出典・参考:一般財団法人 建設業振興基金 1級電気工事施工管理技術検定・2級電気工事施工管理技術検定、同 令和8年度 試験日程(申込期間・試験日・合格発表日)、令和8年度 1級 受検の手引・2級 第一次・第二次検定 受検の手引(試験時間)
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