電気工事施工管理技士の申込方法:受検資格の確認から手数料の払込みまで
電気工事施工管理技士の申込は、1級が 2 月中旬〜下旬(第一次検定のみは 4 月上旬まで)、2級が前期 2 月・後期 6 月下旬〜7 月下旬です。受検手数料は1級が第一次・第二次とも 15,800 円、2級が第一次・第二次とも 7,900 円(同時に受けると 15,800 円)です。第一次検定は年齢の条件を満たせば誰でも受けられる一方、第二次検定は、改正後の受検資格で受けるか、令和10年度まで使える改正前の受検資格で受けるかによって、申込の方法と、同じ年度に受けられる組み合わせが違います。
手順 0:受検資格の区分を確かめる
第一次検定だけを受ける場合
年齢だけが条件です。1級は試験の年度中に満 19 歳、2級は満 17 歳になっていれば、学歴や実務経験がなくても受けられます(令和8年度は 1級が平成20年4月1日以前、2級が平成22年4月1日以前の生まれ)。申込方法はインターネットに限られ、住民票コード(マイナンバーとは別の 11 桁の番号)と、パスポートの規格に合った顔写真のデータが必要です。
第二次検定を受ける場合(新しい受検資格)
令和8年度の案内では、次のいずれかの区分に当てはまり、決められた実務経験があることが条件でした。実務経験は、それぞれの試験に合格した後(電気工事士・電気主任技術者は試験の合格後または免状の交付後)のものを数えます。
| 検定 | 区分 | 必要な実務経験 |
|---|---|---|
| 1級 第二次 | 1級 第一次検定の合格者 | 合格後 5 年以上/特定実務経験 1 年以上を含む 3 年以上/監理技術者補佐としての実務経験 1 年以上 |
| 1級 第二次 | 1級 第一次検定の合格者(同じ年度に受ける人を含む)で、2級 第二次検定の合格者 | 2級 第二次検定の合格後 5 年以上/特定実務経験 1 年以上を含む 3 年以上 |
| 1級 第二次 | 1級 第一次検定の合格者(同じ年度に受ける人を含む)で、第一種電気工事士試験の合格者または免状の交付を受けた人 | 合格または免状交付後 5 年以上/特定実務経験 1 年以上を含む 3 年以上 |
| 2級 第二次 | 2級 第一次検定の合格者 | 合格後 3 年以上 |
| 2級 第二次 | 1級 第一次検定の合格者 | 合格後 1 年以上 |
| 2級 第二次 | 電気工事士(第一種・第二種)または電気主任技術者(第一種〜第三種)の試験の合格者・免状の交付を受けた人 | 合格または免状交付後 1 年以上(第一次検定の合格が別に必要。第一次・第二次の同時申込もできる) |
新しい受検資格で 1級の第一次・第二次を同じ年度に受けられるのは、2級の第二次検定か第一種電気工事士試験に合格している人の区分です。2級は、電気工事士・電気主任技術者の区分に限って、新しい受検資格でも第一次・第二次を同時に申し込めます。ほかの区分は「第二次検定のみ」の申込になります。
特定実務経験とは
建設業法が適用される請負金額 4,500 万円(建築一式工事は 7,000 万円)以上の工事で積んだ施工管理の経験のうち、監理技術者・主任技術者(その工事に対応した監理技術者資格者証を持つ人)の指導を受けて行ったもの、または自分が監理技術者・主任技術者として行ったものを指します(令和8年度の案内)。工事ごとに当てはまるかは受検の手引で確かめてください。
改正前の受検資格(令和10年度まで)
改正前の受検資格(学歴や資格ごとに実務経験年数を定めたもの。以下「旧受検資格」)も、経過措置として令和10年度まで第二次検定に使えます。電気ならではの区分として、旧受検資格では、第一種電気工事士免状の交付を受けた人は実務経験の年数を問われず、1級は第一次検定の合格者であれば、2級は第一次検定と合わせて、第二次検定を受けられます。2級では、第二種電気工事士免状や電気主任技術者免状の交付を受けた人は通算 1 年以上の実務経験で受けられます。令和6〜10年度に旧受検資格で「第二次検定のみ」の再受検の対象になった人は、令和11年度以降も再受検者として申し込めます。
手順 1:申込期間を確かめる
| 検定・区分 | 申込期間(令和8年度) | 試験日(令和8年度) |
|---|---|---|
| 1級 第一次・第二次/第二次のみ | 2月13日〜2月27日 | 第一次 7月12日、第二次 10月18日 |
| 1級 第一次検定のみ | 2月13日〜4月7日(インターネットのみ) | 7月12日 |
| 2級 第一次検定(前期) | 2月6日〜2月27日(インターネットのみ) | 6月14日 |
| 2級 後期(インターネット:第一次のみ・新受検資格・再受検) | 6月29日〜7月27日 | 11月8日 |
| 2級 後期(旧受検資格の書面申込) | 7月13日〜7月27日 | 11月8日 |
1級の「第一次検定のみ」は、ほかの区分より 1 か月以上長く申し込めます。2 月の締切を逃しても、第一次検定だけなら 4 月上旬まで間に合うことがあります(令和8年度)。1級の第一次検定は、建築施工管理技術検定の第一次検定とは別の日(令和8年度は電気が 1 週早い 7 月 12 日)に行われました。
1級の「第一次検定のみ」で受けた人の注意
「第一次検定のみ」で申し込んで合格しても、同じ年度の第二次検定は受けられません。その年のうちに第二次検定まで受けたい人は、2 月の申込期間に「第一次・第二次」で申し込む必要があります。申込の後で区分(第一次のみ・第一次と第二次・第二次のみ、新旧の受検資格)を変えることはできません。
手順 2:インターネット申込か書面申込かを決める
- インターネットのみ:1級・2級の第一次検定のみ、新しい受検資格での第二次検定の申込(令和8年度から新受検資格はインターネットのみ)
- 書面申込(願書の購入が必要):旧受検資格で初めて「第一次・第二次」や「第二次検定のみ」を申し込む人
- 書面かインターネット:旧受検資格での再受検
書面申込に使う願書は、申込期間が始まる前から売り出されます。令和8年度は、1級が 1 月 30 日から(インターネットでの購入は 2 月 20 日の正午まで、窓口販売は 2 月 27 日まで)、2級後期が 6 月 29 日からでした。郵送で取り寄せると届くまで日数がかかるので、旧受検資格で申し込む人は販売開始と同時に手配するくらいでちょうどよいでしょう。
インターネット申込では、顔写真のデータ(縦 531 ピクセル×横 413 ピクセルの JPEG)と住民票コードを用意します。新受検資格で第二次検定に申し込む人は、どの工事を実務経験として書くか、誰に証明してもらうかの調整に手間がかかります。令和8年度は、申込に必要な実務経験を作成するツールが申込期間の前に主催者のサイトで公開されました。申込期間が始まる前に段取りをつけておきましょう。
手順 3:受検手数料を払う
| 検定 | 受検手数料(令和8年度・非課税) |
|---|---|
| 1級 第一次検定 | 15,800 円 |
| 1級 第二次検定 | 15,800 円 |
| 2級 第一次検定のみ | 7,900 円 |
| 2級 第二次検定のみ | 7,900 円 |
| 2級 第一次・第二次(同時) | 15,800 円 |
1級の「第一次・第二次」は手数料の払込みが 2 回
第一次・第二次の区分で申し込むと、まず申込時に第一次検定分の 15,800 円、第一次検定の合格後に第二次検定分の 15,800 円を、別々に払い込みます。令和8年度は合格発表の 8 月 25 日から 9 月 8 日までが払込みの期間で、第一次検定の合格通知に同封されるコンビニ払込用紙か、主催者のサイトでのクレジットカード決済で払う方法でした。払込みを忘れると第二次検定に進めないので、合格発表を見たその日のうちに手続を済ませるのが確実です。
受検手数料は原則として返金されませんが、受検資格がなかった場合や、試験日の 1 か月前までに辞退届を出した場合などは、手数料を差し引いて返還される扱いがあります(令和8年度の 1級の手引)。
2級の前期・後期と同時受検
2級の第一次検定は年 2 回です。前期(6 月)は第一次検定だけの回で、第二次検定はありません。後期(11 月)は、午前に第一次検定、午後に第二次検定があり、旧受検資格の人と、電気工事士・電気主任技術者の区分の人は、両方を同じ日に受ける「第一次・第二次」で申し込めます。
- 同じ日に受けた人は、第一次検定の得点が合格基準に届かないと、第二次検定は採点されません
- 第一次検定を欠席すると、第二次検定は受けられません
- 前期で第一次検定に合格した人が、その年度の後期に第二次検定を受けられるかは、受検資格の区分によります。区分ごとの扱いは受検の手引の表で確かめてください
- すでに第二次検定の受検資格がある人が後期の「第一次検定のみ」を受けた場合、同じ日の第二次検定を受けるには、別に「第二次検定のみ」の申込が必要です
申込の後に気をつけること
- 令和8年度の試験地は、1級が第一次・第二次とも 10 地区(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄。近郊の府県で行う場合あり)、2級は前期が同じ 10 地区、後期は青森・金沢・鹿児島を加えた 13 地区(学校申請向けにほかに 8 地区)でした。具体的な会場は受検票で通知され、事前の問い合わせには回答されません
- 受検票は試験の 3 週間ほど前に発送されました(令和8年度は 1級 第一次 6 月 22 日、1級 第二次 9 月 28 日、2級 前期 5 月 25 日、2級 後期 10 月 22 日)。届かないときの連絡先は受検の手引で確かめてください
- 氏名・書類の送付先・受検地の変更には、主催者のサイトにある様式での届出が要ります。1級は第一次検定の受検地を変えても第二次検定の受検地は変わらないので、両方を変える場合はそれぞれ届け出ます
よくある質問
第一次検定に実務経験は必要ですか?
不要です。令和6年度以降、第一次検定の条件は年齢だけで、1級は年度中に 19 歳、2級は 17 歳になる人なら受けられます。
電気工事士の資格があると何が変わりますか?
第二次検定の受検資格で有利な区分があります。新しい受検資格では、電気工事士(第一種・第二種)の試験の合格後か免状の交付後に 1 年以上の実務経験があれば2級の第二次検定を、1級 第一次検定の合格者(同じ年度に受ける人を含む)が第一種電気工事士試験の合格後に 5 年以上(特定実務経験を含めば 3 年以上)の実務経験があれば1級の第二次検定を受けられます。旧受検資格では、第一種電気工事士免状の交付を受けた人は実務経験の年数を問われません。
新受検資格と旧受検資格、どちらを使えばいいですか?
令和10年度までは両方が使えます。学歴・資格・実務経験でどちらの条件を満たすか、同じ年度に第一次・第二次を受けられる区分があるかを、受検の手引の両方の表で確かめてください。新受検資格はインターネット、旧受検資格の初めての申込は書面です。
1級の第二次検定の手数料は、申込のときに払うのですか?
第一次・第二次の区分なら、申込時には払わず、第一次検定の合格後に払い込みます(令和8年度は 8 月 25 日〜9 月 8 日)。第二次検定のみの区分は申込時に払います。
あわせて読む
出典・参考:一般財団法人 建設業振興基金 1級電気工事施工管理技術検定・2級電気工事施工管理技術検定(受検資格・受検手数料・試験地)、令和8年度 1級 受検の手引(旧受検資格用)、2級 第一次検定(前期)受検の手引、2級 第一次・第二次検定 受検の手引、2級 第二次検定 受検の手引、新受検資格での申請について、令和8年度 試験日程
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