電気工事施工管理技士 試験当日の持ち物と注意点

公開 ・執筆・編集:試験対策プロジェクトチーム(スタジオインサイト)

電気工事施工管理技士の試験は、マークも記述も HB の黒鉛筆か HB の芯のシャープペンシルで書きます。ボールペンやサインペンでぬったマークは採点されません。計算問題が多い試験ですが、電卓は使えず、机に置けるのは受検票・筆記具・小型の時計だけです。この記事では、令和8年度の試験時間と問題用紙の注意事項を確かめたうえで、時間配分、マークの注意、第二次検定の記述と択一の進め方を説明します。

持ち物

  • 受検票。会場と受検番号は受検票に書かれています。忘れたときは会場の受付で再発行の手続きができますが、写真付きの身分証明書(運転免許証など)が要ります
  • HB の黒鉛筆か HB の芯のシャープペンシル、消しゴム。受検の手引と問題用紙の注意事項に、ボールペン・サインペン・色鉛筆などで記入した場合は採点されないと書かれています。第二次検定の記述も同じ筆記具で書きます。芯が折れたときのために 2〜3 本
  • 小型の時計。机に置いてよいのは、通信・計算・辞書の機能がついていない小型のものだけです。試験室に時計がない、または不正確な場合があると手引に書かれています。スマートウォッチは使えません
  • 昼食(1級 第一次検定と、2級の同日受検)。1級の第一次検定と 2級後期は、昼休みが 12 時 45 分〜13 時 45 分です。会場の周りで昼食を買えない場合があると手引にあります
  • 敷物(任意)。荷物はすべて椅子の下に置くので、手引は敷物の持参を勧めています

電卓は使えない

試験中に机の上に置いてよいものは、受検票、筆記具(鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)、小型の時計だけで、計算の機能がついた電子機器の使用は禁止されています。電気理論の計算、照度計算、電圧降下や短絡電流の計算、ネットワーク工程表の日数計算は、問題用紙の余白で筆算します(注意事項に余白を計算に使ってよいと書かれています)。過去問も電卓を使わずに解く習慣をつけておくと、本番で戸惑いません。選択肢の数値は筆算で扱いやすい値になっていることが多く、√3 や √2 も近い値で見当をつけられます。

入室時刻と試験時間(令和8年度)

検定入室説明試験時間
1級 第一次(午前の部 No.1〜54)9時45分まで10時00分〜10時15分10時15分〜12時45分(150 分)
1級 第一次(午後の部 No.55〜89)13時45分まで14時00分〜14時15分14時15分〜16時15分(120 分)
1級 第二次12時30分まで12時45分〜13時00分13時00分〜16時00分(180 分)
2級 第一次(前期・後期)9時45分まで10時00分〜10時15分10時15分〜12時45分(150 分)
2級 第二次13時45分まで14時00分〜14時15分14時15分〜16時15分(120 分)

1級の第一次検定は、午前の部だけ、午後の部だけを受けることはできません。試験開始から 1 時間以内と、終了前の 10 分間は退室できません。問題用紙は、試験終了時刻まで在席した人のうち希望者だけが持ち帰れ、途中で退席すると回収されます。自己採点に使いたい人は終了まで席にとどまってください。第一次検定の問題と正答肢は、試験日の翌営業日の午前 9 時から 1 年間、主催者のサイトにも掲載されます。

第一次検定の時間配分

1級 午前:150 分で 54 問から 31 問

午前の部は、No.1〜6(電気工学)が必須、No.7〜12 は 6 問から 4 問、No.13〜44(電気設備)は 32 問から 14 問、No.45〜52(関連分野)は 8 問から 5 問、No.53〜54(設計・契約)が必須でした(令和8年度)。1 問あたり 4 分以上使えます。おすすめは、(1) 必須の No.53〜54 と、決めておいた電気設備の問題、(2) 関連分野、(3) 電気工学の文章問題、(4) 計算問題、の順です。必須の計算で手が止まったら印を付けて先に進み、最後に戻ります。

1級 午後:120 分で 35 問から 29 問

午後の部は、No.55〜60(応用能力、五肢択一)と No.61〜67(施工管理)が必須、No.68〜76(施工)は 9 問から 6 問、No.77〜89(法規)は 13 問から 10 問です。応用能力は 5 つの選択肢をすべて読んで判断し、ネットワーク工程表の計算もあるので 1 問に時間がかかるうえ、6 問中 3 問の基準があります。法規と施工を 50 分ほどで終え、残りの 70 分ほどを応用能力・施工管理と見直しに回す(当サイトの目安)と、基準の 3 問を確保するための時間が取れます。

2級:150 分で 62 問から 40 問

No.1〜4(電気工学)と No.36〜40(設計・契約と能力問題)が必須、No.5〜10 は 6 問から 4 問、No.11〜29 は 19 問から 10 問、No.30〜35 は 6 問から 3 問、No.41〜50 は 10 問から 6 問、No.51〜62 は 12 問から 8 問です(令和8年度前期)。1 問あたり 3 分半以上使えるので、時間には比較的余裕があります。必須の 9 問を片づけてから、法規、施工管理・施工、電気設備の選択問題へ進むと、どれを選ぶかで迷う時間が後ろに集まり、残り時間を読みやすくなります。

マークシートで落としやすい点

四肢択一と五肢択一が混ざる

1級の No.55〜60、2級の No.37〜40 は五肢択一で、選択肢が 5 まであります。ほかの問題は四肢択一です。どちらも正解と思う番号を 1 つだけぬります。5 が正解の問題で、四肢の問題と同じ感覚で 4 つ目までしか読まずに答えると取りこぼすので、五肢の問題は最後の選択肢まで読むことを意識してください。

選択問題は指定の数を超えない

注意事項に「選択問題の解答数が指定数を超えた場合は、減点となります」とあります。さらに、マークを直すときの消し方が十分でないと、指定数を超えた解答となって減点されるとも書かれています。電気の第一次検定は選択の区分が多く、1級(午前 3 区分・午後 2 区分)も 2級も 5 つの区分で問題数を数えなければなりません。解くと決めた問題の番号に問題用紙で印を付け、区分が変わるたびに印の数を確かめてからマークしてください。

  • 選択問題で飛ばす番号があるので、マークする行がずれやすい。区分が変わるところで、問題番号と解答欄の番号を照らし合わせる
  • 書き直すときは前のマークを消しゴムできれいに消す。薄く残ると指定数の超過として扱われるおそれがある
  • 解答用紙は雑書きしたり、汚したり、折り曲げたりしない(注意事項に明記)
  • 終了間際は、答えの見直しよりマーク位置のずれの点検を先にする。1 行ずれていれば、それ以降がすべて誤答になってしまう

第二次検定の時間配分と記述の書き方

令和8年度の 1級は、問題1〜4 が記述式、問題5・6 が五肢択一(マークシート)でした。令和7年度の 2級は、問題1〜3 が記述式、問題4・5 が四肢択一です。解答用紙は別紙の両面で、記述は定められた範囲に書きます。

時間の割り振りの例(当サイトの目安)

問題内容1級2級
択一式1級 問題5・6(計算・法規)/2級 問題4・5(計算・法規)25 分20 分
型の記述1級 問題3(労働災害の防止または品質を確保する方法)/2級 問題2(施工管理か安全管理の語句・単線結線図)30 分25 分
技術用語1級 問題4(12 から 4 つ)/2級 問題3(9 から 3 つ)40 分25 分
施工経験記述1級 問題1・2/2級 問題170 分40 分
見直し空欄・条件の読み落とし・問A と問B の選択15 分10 分

答えが一つに決まる択一式を先に片づけ、残りの時間を記述に回します。施工経験記述を最初に書く人も多いのですが、書き込みすぎて時間が足りなくなると、択一式という確実な点を落とします。施工経験記述は問題文の条件を読み、問A・問B のどちらを選ぶか決める時間がかかるので、1級は 1 時間以上、2級は 40 分前後を残しておいてください。

記述の書き方

  • 問われた順に、問われた形で。事項(問題)とその理由、対策のように分かれていれば、その欄に対応する内容を書く
  • 配点しないとされた内容だけで終わらせない。安全管理の設問の「保護帽の単なる着用のみ」「墜落制止用器具の単なる着用のみ」は点にならない
  • 同じ内容を繰り返さない。「対策の内容は重複しないこと」とあれば、言い換えただけの同じ対策は 2 つ目として数えられない
  • 示された条件に合わせる。問A・問B の条件(運用中の施設、夜間作業など)に合う場面を選び、電気工事の作業内容がわかるように書く
  • 数値と手順で具体的に。「注意する」で終わらず、停電範囲・検電・締付けトルク・試験の値などを入れて 1〜2 行にまとめる

問題ごとの出題パターンは第二次検定の頻出論点で、施工経験記述の書き方は施工経験記述のページで詳しく扱っています。

よくある質問

電卓は持ち込めますか?

使えません。受検の手引で、試験中に机の上に置いてよいのは受検票・筆記具・小型の時計だけとされ、計算の機能がついた電子機器の使用は禁止されています。計算は問題用紙の余白で筆算します。

第二次検定の記述はボールペンで書きますか?

いいえ。問題用紙の注意事項に、解答は HB の芯のシャープペンシルか HB の鉛筆で記入し、それ以外のボールペン・サインペン・色鉛筆などを使った場合は採点されないと書かれています。

1級の第一次検定は午後だけ受けられますか?

受けられません。受検の手引で、午前の試験のみ、あるいは午後の試験のみを受検することはできないとされています。

選択問題を多く解くとどうなりますか?

解答数が指定の数を超えると減点されると、問題用紙の注意事項に書かれています。解く問題に印を付け、区分ごとに数を数えてからマークしてください。

2級の同日受検で、午前の第一次検定の手ごたえが悪くても午後は受けるべきですか?

第一次検定が基準に届かないと第二次検定は採点されませんが、合否は試験中には分かりません。自己採点の結果にかかわらず、午後も受けてください。

あわせて読む

出典・参考:令和8年度 1級 受検の手引・2級 第一次検定(前期)受検の手引・2級 第一次・第二次検定 受検の手引(一般財団法人 建設業振興基金。試験時間・入室時刻・持ち物・禁止行為)、令和8年度 1級(第一次・第二次)・2級(前期)、令和7年度 2級 第二次の電気工事施工管理技術検定の試験問題の表紙(解答の方法、選択問題の減点、試験問題の持ち帰り)

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