平成28年度 問題2 設問(2)(イ)(ロ)論点:植栽・移植重要度 A未着手

植え穴掘りの留意事項(大きさ・深さ・底部の仕上げ)・クロマツの土極めの作業方法

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年11月20日(日)実施) 問題2 設問(2)(イ)(ロ)の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(2) 高木植栽工に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

【問題2】次の工事数量表に基づく造園工事に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

注)表中の*の欄に入れる語句は、出題の趣旨から記入していない。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、関東地方にある整備中の近隣公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・移植するクスノキは、約3km離れた別の公園内に植栽されているものを移植するものである。

(2) 高木植栽工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。

(イ) 植え穴掘りの作業において留意すべき事項を、下記の①〜③の項目について、それぞれ具体的に記述しなさい。(ただし、安全管理に関する内容は除く。)

① 植え穴の大きさ

② 植え穴の深さ

③ 植え穴の底部の仕上げ

(ロ) クロマツの植付けにあたり土極め(から極め)を行った。土極め(から極め)の作業方法を具体的に記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工クロマツH(m) 4.0、C(m) 0.3、W(m) 2.0本4八ツ掛支柱(丸太三本)
植栽工地被類植栽工ノシバ36cm×28cm×10枚m²500*
移植工高木移植工クスノキH(m) 6.0、C(m) 0.7、W(m) 2.0本2八ツ掛支柱(丸太三本)

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(イ)① 植え穴の大きさ 模範解答

根鉢の径より大きく掘り、根鉢の周りに埋戻し土を入れて棒で十分に突き固められる余裕のある大きさとする。

50 字
別解

根鉢の大きさを確かめてから掘り、根鉢を入れたときに穴の壁に当たって鉢が崩れない、余裕のある大きさにする。

根鉢に応じて余裕のある植え穴を植付けの前にあらかじめ掘っておき、植付けを迅速に行えるようにする。

(イ)② 植え穴の深さ 模範解答

根鉢の高さに合わせて深さを決め、据えたときに根の付け根の上端が地表面と同じ高さになり、深植えにならないようにする。

57 字
別解

掘りすぎて深植えにならないよう根鉢の高さを測って掘り、掘りすぎたときは土を戻して突き固めてから根鉢を据える。

穴底を耕して戻す土の厚さを見込んで掘り、植付け後に根鉢が沈んで深植えにならないよう高さを調整する。

(イ)③ 植え穴の底部の仕上げ 模範解答

穴底をよく耕して軟らかくし、瓦礫や不良土を取り除いたうえで、中央を少し高く(中高に)敷き均す。

47 字
別解

穴底は耕して根が伸びやすいようにし、根鉢が安定して座り、水がたまらないよう中高に仕上げる。

穴底に湧水や水たまりが見られたときは監督職員に連絡し、排水層を設けるなど排水の対策をとってから植え付ける。

(ロ) 土極め(から極め)の作業方法 模範解答

根鉢を据えた後、水を使わずに土を数回に分けて入れ、その都度棒で突き固めて根鉢と土を密着させる。

47 字
別解

根鉢の周りに少しずつ土を入れては突き棒で突き、すき間ができないよう固めながら地表面まで埋め戻す。

水極めのように水を注がず、埋戻し土を棒で十分に突き固めて根鉢の周りの空隙をなくし、最後に水鉢を切る。

要点(書けていたものにチェック)(イ)① 植え穴の大きさ(イ)② 植え穴の深さ(イ)③ 植え穴の底部の仕上げ(ロ) 土極め(から極め)の作業方法
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (イ)① 公園緑地工事共通仕様書(平成27年4月) 2-3-1 9(2) は、植穴掘削は植栽しようとする樹木に応じて余裕のある植穴を掘るとし、同 2-3-3 2(3) は、植付けが迅速に行えるように、あらかじめその根に応じた余裕のある植穴を掘るとしている。根鉢と穴の壁の間に埋戻し土を入れて突き固める余裕が要るので、植え穴は根鉢の径より大きく掘る(一般に根鉢径の1.5倍程度以上が目安とされる)。
  2. (イ)② 同 2-3-1 9(3) は、樹木の立込みは根の付け根の最上端が土に隠れる程度に根鉢の高さを調整し、深植えは絶対に避けるとしている。深植えにすると根が酸素不足になって活着や生育が悪くなる。特にクロマツは過湿を嫌うので、根鉢の高さを測って深さを決め、掘りすぎたら土を戻して突き固め、植付け後に沈まないようにする。
  3. (イ)③ 同 2-3-3 2(4) は、植穴は生育に有害な物を取り除き、穴底をよく耕した後、中高に敷き均すとしている。穴底を耕すと根が下へ伸びやすくなり、中高にすると根鉢が安定し、水が根鉢の下にたまりにくい。同 2-3-1 8 は、植穴の掘削で湧水が認められたときは直ちに監督職員に連絡し指示を受けるとしている。
  4. (ロ) 同 2-3-3 2(7) は、土ぎめをする樹種は根廻りに土を入れ、根鉢に密着するよう突き固めるとしている。土極め(から極め)は水を使わずに埋め戻す方法で、過湿を嫌うクロマツなどのマツ類に用いる。土を一度に入れず、数回に分けて入れては棒で突き固め、根鉢の周りの空隙をなくす。埋戻しの後は水鉢を切って灌水して仕上げる(同 2-3-1 9(7))。
引っかけ:(イ)は安全管理の内容(植え穴への転落防止・立入禁止)を書かない。②は「深く掘る」ではなく、深植えを避けて根鉢の高さに合わせることが要点。(ロ)の土極めは水を注がない方法で、水を注いで泥状にする水極めと逆である。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年11月20日(日)実施) 問題2 設問(2)(イ)(ロ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する