平成28年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理又は品質管理上の課題と処置・対策)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった1つの工事を選び、その工事について以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)

(1) 工事名

(2) 工事内容

(1)の工事に関し、以下の①〜⑤について明確に記述しなさい。

① 施工場所

② (ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名

(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を、解答欄の〔 〕内の該当するものに○を付けなさい。「その他」に○を付けた場合は( )に契約上の立場を記述しなさい。

③ 工期

④ 工事金額又は請負代金額

⑤ 工事概要

(ア) 工事の内容について具体的に記述しなさい。

(イ) 工事数量について具体的に記述しなさい。(例:工種、種別、細別、数量、規格等)

(ウ) 現場の状況及び周辺の状況について具体的に記述しなさい。(必要に応じ、関連工事の有無等当該工事の施工に影響等を与える事項、内容等を含む)

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。

(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。

(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答欄

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ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

(1) 工事名の記述例

○○市△△城址公園園路・植栽改修工事

18 字
別解

○○県△△森林公園遊歩道整備工事

△△団地緑道再整備工事

○○市△△植物園温室周辺外構整備工事

(2)① 施工場所の記述例

○○県○○市△△町地内

11 字
別解

○○県△△郡□□町地内

○○県○○市△△地内

○○県○○市△△町地内(△△植物園)

(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名の記述例

○○市

3 字
別解

○○県

△△建設株式会社

○○市

(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)の記述例

元請

2 字
別解

元請

下請(一次下請)

元請

(2)③ 工期の記述例

平成26年10月6日〜平成27年3月20日

21 字
別解

平成24年10月1日〜平成25年3月22日

平成25年11月5日〜平成26年3月25日

平成27年6月1日〜平成27年12月18日

(2)④ 工事金額又は請負代金額の記述例

39,960,000円

11 字
別解

26,250,000円

18,900,000円

32,400,000円

(2)⑤(ア) 工事の内容の記述例

供用中の城址公園で、堀沿いの園路を土系舗装に改修し、植栽基盤を整えて桜・梅などを植える工事

45 字
別解

(別の例1)森林公園の散策路を木製階段とウッドチップ舗装で整備し、沿道にコナラなどを植える工事

(別の例2)住宅団地内の緑道の舗装を改修し、既存木を更新して高木・低木を植える工事

(別の例3)植物園の温室の周囲に花壇と芝生広場を設け、ケヤキ並木沿いに透水性舗装の園路を整備する工事

(2)⑤(イ) 工事数量の記述例

アスファルト舗装撤去1,100m²、土系舗装1,100m²、植栽基盤工 土層改良(混層耕)600m²、高木植栽工 ヤマザクラ H3.5m C0.15m W1.0m 24本・ウメ H2.5m C0.15m W1.2m 12本、中低木植栽工 キリシマツツジ H0.5m W0.4m 800本

143 字
別解

(別の例1)ウッドチップ舗装(厚さ10cm)1,600m²、木製階段 幅1.5m 120段、高木植栽工 コナラ H3.0m C0.12m W0.8m 40本・ヤマザクラ H3.0m C0.12m W0.8m 20本(八ツ掛支柱(竹))

(別の例2)インターロッキング舗装800m²、樹木伐採・抜根 18本、高木植栽工 ナツツバキ H3.0m C0.12m W0.8m 16本・エゴノキ H3.0m C0.12m W0.8m 14本、中低木植栽工 アベリア H0.5m W0.3m 900本

(別の例3)客土(購入土 厚さ30cm)650m²、花壇植栽 宿根草 3,200株、張芝(コウライシバ べた張り)900m²、透水性インターロッキング舗装 750m²

(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況の記述例

史跡の城址公園で、毎年3月下旬の桜まつりの前に園路を開放する必要があった。園路の下に旧石垣が残る区域があり、掘削は文化財担当の立会いが条件だった。

73 字
別解

(別の例1)車両の入れない山腹の散策路で、樹木と資材は林道の端から小型運搬車で約300m運ぶ必要があった。

(別の例2)住宅団地の通学路を兼ねる緑道で、居住者の通行を確保しながら区間ごとに施工した。更新のため伐採する既存木には、団地の建設時に植えられたサクラが含まれていた。

(別の例3)開園中の植物園で、温室の改築工事が同時に行われていた。新しい園路は、植栽後約60年のケヤキ4本(幹周1.2m前後)の根元から約2mの位置を通る計画だった。

(3) 施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人(工程・品質・安全の管理を担当)

21 字
別解

主任技術者として施工管理を担当

現場主任(工程管理を担当)

監理技術者(現場代理人を兼務)

(4) 課題があった管理項目名の記述例

工程管理

4 字
別解

品質管理

工程管理

品質管理

(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)の記述例

舗装の撤去後、園路の下から旧石垣の石列が見つかり、文化財担当課との協議と記録調査で園路工事が18日間止まった。このままでは桜まつり前に園路を開放できず、ヤマザクラ・ウメの植付けも落葉期を過ぎるおそれがあった。

104 字
別解

(別の例1:品質管理)植栽地は車両が入れず、樹木を小型運搬車で約300m運んで植える必要があった。掘取りから植付けまでに時間がかかり、根鉢の乾燥や鉢崩れでコナラ・ヤマザクラが活着しないおそれがあった。

(別の例2:工程管理)既存のサクラの伐採に一部の居住者から反対があり、自治会への説明と樹木の診断結果の提示に時間がかかって、伐採・抜根の着手が18日遅れた。このままでは植栽の適期の3月中旬と工期内に植付けを終えられないおそれがあった。

(別の例3:品質管理)設計どおりに園路の路床を掘り下げると、既存のケヤキの根元から2〜3mの範囲で太い根を多く切ることになり、樹勢が衰えたり、根の支えが弱まって強風で傾いたりするおそれがあった。

(5) 現場で実施した処置又は対策の記述例

工程表を見直し、協議中は植栽地の土層改良と植付けを先に進めた。園路は3区間に分け、調査の済んだ区間から土系舗装を施工した。舗装班を1班から2班に増やし、舗装材の搬入日を製造工場と週ごとに調整した。毎週の工程会議で進み具合を確かめ、植付けを2月末に終え、3月13日に園路を開放し、3月20日に完成した。

150 字
別解

(別の例1)1日に植え付けられる本数に合わせて搬入量を決め、根鉢は搬入時に崩れや乾燥がないか確かめた。小運搬では根鉢をこもで包んで直射日光と風を避け、当日植えられない樹木は根鉢を覆土しシートで覆った。植付けは水極めで根鉢と土を密着させ、植付け後も乾燥の続く日に灌水した。翌春、全数の萌芽を確かめた。

(別の例2)元請と協議し、伐採の対象がない区間から舗装の撤去とインターロッキング舗装を先に進めるよう工程を組み替えた。合意が得られた後は、伐採・抜根と植穴掘りを2班で並行させ、樹木は生産圃場での掘取りを前倒しして搬入日に植え付けられるよう調整した。毎週、出来高を工程表に記入して確かめ、3月12日に植付けを終え、工期内に完成した。

(別の例3)監督職員と協議し、着手前に人力で試掘して根の位置と深さを確かめた。根元から3m以内は人力で掘削し、太い根は切らずに残せるよう園路の仕上がり高さを上げて路床の掘削を浅くした。やむを得ず切る細い根は鋭利な刃物で切り直して埋め戻した。施工中は根元周りに資材を置かず、重機も入れなかった。翌年の夏まで葉の量や色に変化がないことを確かめた。

要点(書けていたものにチェック)(1) 工事名(2)① 施工場所(2)②(ア) 契約上の発注者名又は注文者名(2)②(イ) 所属する会社等の契約上の立場(元請・下請・その他)(2)③ 工期(2)④ 工事金額又は請負代金額(2)⑤(ア) 工事の内容(2)⑤(イ) 工事数量(2)⑤(ウ) 現場の状況及び周辺の状況(3) 施工管理上のあなたの立場(4) 課題があった管理項目名(4) 課題の内容(背景及び理由を含む)(5) 現場で実施した処置又は対策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。設問(1)〜(3)は工事名・施工場所・発注者・契約上の立場・工期・工事金額・工事概要・施工管理上の立場を書き、(4)(5)と食い違わないようにする。
  2. 工事数量の樹木の規格は、公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の寸法規格表にある組合せにする(ヤマザクラ H3.5m C0.15m W1.0m・H3.0m C0.12m W0.8m、ウメ H2.5m C0.15m W1.2m、コナラ H3.0m C0.12m W0.8m、ナツツバキ・エゴノキ H3.0m C0.12m W0.8m、キリシマツツジ H0.5m W0.4m、アベリア H0.5m W0.3m)。
  3. 植栽の時期は樹種の適期と矛盾させない。落葉樹(サクラ類・ウメ・コナラ・ナツツバキ・エゴノキ)は落葉期(厳寒期を除く)に植え付ける。工期は試験の年度より前の年にする。工事金額は消費税込みの請負代金額の形で書く。
  4. 工程管理は「遅れの原因と日数・守るべき期限(供用の開始・植栽の適期・工期)」を(4)に、「工程表の見直し・並行作業・増員・調達の前倒し」と結果を(5)に書く。品質管理は「確保すべき品質と、確保できないおそれの理由」を(4)に、「方法・数値・確認」を(5)に書く。
  5. 別の例1の樹木の扱いは、樹木の掘取り・荷造り・運搬は1日の植付け量を考慮して行い、当日中に植栽できない分は仮植えするか根部を覆土しシート等で覆って乾燥を防ぐとする公園緑地工事共通仕様書(令和8年6月) 第2章2-4-1 5に合わせている。
  6. 別の例3の既存樹の根の扱い(切る根は鋭利な刃物で切り直す)は、根回し・掘取りで根の切り口を切り直して腐朽を防ぐのと同じ考え方による(公園緑地工事共通仕様書 第2章2-4-3・2-4-4)。
引っかけ:設問は「工程管理又は品質管理」のどちらか一方を選ぶ。(4)の管理項目名と(5)の内容を同じ管理項目にそろえる。工程管理を選んだのに品質の確保の話だけを書く、また(1)〜(2)の工事概要に無い工種の課題を書くと減点される。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する