建設業経理士 試験当日の持ち物と注意点
試験当日の失点は、知識不足よりも「電卓が使えなかった」「欄を書き間違えた」「時間が足りなかった」で起きます。公式サイトの受験時の注意に書かれている持ち物と規定を先に押さえ、そのうえで時間配分と見直しの順番を決めておきます。
持ち物チェックリスト
公式サイトの「受験時のご注意」で、試験中に机の上に置けるものは次に限られています。
- 受験票。級・科目ごとの試験時間割が記載されています。紛失した場合は会場で再発行できますが、顔写真付きの身分証明書(運転免許証など)の提示が必要です。
- 筆記用具:鉛筆、シャープペンシル、消しゴム。定規と蛍光ペンは必要な場合に限って可。筆箱はカバンにしまいます。
- 計算器具:そろばん、または四則演算のみの電卓(規定は次の節)。
- 時計:アラームは鳴らない設定にし、通信機能がある腕時計は使えません。
- 飲み物:ふた付きのペットボトル飲料1,000ml以下を1本まで。ペットボトルカバーは外します。
筆記用具・電卓・時計の貸出は一切ないと明記されています。電卓は電池切れに備えて2台持つか、前日に動作を確認してください。会場によっては近くに売店がない場合もあると案内されているので、飲み物も用意していきます。
電卓の規定(公式の案内)
電卓は「計算機能(四則演算)のみのもの」に限ると案内されています。持ち込みできない機能として挙げられているのは次の4つです。
- 印刷(出力)機能
- メロディー(音の出る)機能
- プログラム機能(関数電卓などの多機能な電卓、売価計算・原価計算などの公式を記憶する機能のある電卓)
- 辞書機能(文字入力を含む)
一方で、日数計算・時間計算・換算・税計算・検算の機能はプログラム機能に当たらないものとして使用可とされています。一般的な実務用電卓(メモリーキーや税計算キー付き)は使えます。
本番で使う電卓は、学習中から同じ機種を使ってください。精算表や工事原価計算表はメモリーキー(M+・M−・RM)を使うと集計が速くなりますが、本番で初めて触るとかえって時間を失います。当サイトの出題画面の電卓もM+・M−に対応しているので、キー配置に慣れる練習に使えます。
時間割と当日の流れ
第40回(2027年3月14日)の時間割は公式サイトで次のように案内されています。1級を複数科目受ける人は、科目の間の時間で昼食と次の科目の準備をします。
| 時限 | 級・科目 | 試験時間 | 長さ |
|---|---|---|---|
| 1時限目 | 1級 財務諸表 | 9:30〜11:00 | 1時間30分 |
| 2時限目 | 1級 財務分析 | 12:00〜13:30 | 1時間30分 |
| 3時限目 | 1級 原価計算 | 14:40〜16:10 | 1時間30分 |
| 3時限目 | 2級 | 14:40〜16:40 | 2時間 |
受験の手引では、各科目の入室時刻は開始の10分前(財務諸表9:20、財務分析11:50、原価計算・2級14:30)とされています。試験室と座席は受験番号で指定されるので、所定の時間までに着席します。駐車違反の呼び出しなどで試験中に退室すると再入室できないと案内されているので、自家用車での来場は避けてください。
途中退室
試験開始1時間後から終了10分前までの間は、解答を終えた人は問題・計算用紙・解答用紙を提出して退室できます。ただし再入室はできません。1級を続けて受ける人が、次の科目の準備のために早めに出ることは可能ですが、見直しの時間を削ってまで退室する利点はありません。
試験を欠席する場合、会場や主催者への連絡は不要と案内されています。
解答用紙の書き方と時間配分
書き方の注意
- 赤で書くべき箇所も黒で記入します。通常の経理処理では赤字で書く箇所(精算表の貸方残高など)も、解答用紙では鉛筆の黒字です。公式の注意事項に明記されています。
- 金額の桁区切り(カンマ)と単位(円・千円・百万円)は、問題の指示どおりに書きます。1級財務分析は百万円・千円の指示が問題ごとに変わります。
- 記号で答える欄(配賦差異の借方・貸方、有利A・不利B、1級財務分析の増減率のX・Yなど)は、金額を書いたあとに記号の記入漏れがないかを必ず確認します。
- 精算表は整理記入欄の借方合計と貸方合計を一致させてから、損益計算書・貸借対照表の欄に移します。
解く順番(当サイトの目安)
配点の重い大問から着手し、小問集合を後に回すのが基本です。2級なら第5問(精算表30点)→第1問(仕訳20点)→第4問→第3問→第2問、1級財務諸表なら第5問(精算表36点)→第2問→第4問→第3問→第1問(記述)の順です。記述は最後に回しても、要点を3つ書くだけなら15分で済みます。
所要時間の目安は、2級で第5問35分・第1問15分・第4問25分・第3問20分・第2問15分・見直し10分です。1級の各科目は、配点30点以上の大問に35分、残りを配点に比例させて配分します。詳しい配分は勉強法の記事に表でまとめています。
見直しの順番
- 記号と単位の記入漏れ。借方・貸方、A・B、X・Yの欄が空いていないか。金額の単位が指示と合っているか。
- 精算表の当期純利益。損益計算書の差額と貸借対照表の差額が一致しているか。一致していなければ整理記入欄に戻る。
- 仕訳の勘定科目名。問題で指定された勘定科目の名称(例:完成工事未収入金と工事未収金)を、指定どおりの表記で書いているか。
- 空欄。分からない計算問題でも、手持ちの数値から推定した金額を書く。空欄は確実に0点、記入すれば部分点の可能性があります。
よくある質問
関数電卓は使えますか?
使えません。公式サイトでは、関数電卓などの多機能な電卓はプログラム機能に当たるとして持ち込み不可とされています。四則演算のみの電卓を用意してください。
税計算キーやメモリーキーのある電卓は使えますか?
使えます。日数計算・時間計算・換算・税計算・検算の機能はプログラム機能に当たらないものとして使用可と案内されています。
受験票を忘れたらどうなりますか?
試験会場の受付で再発行を申し出ることができますが、顔写真付きの身分証明書(運転免許証など)の提示が必要です。受験票と身分証明書の両方を持っていくのが安全です。
途中で退室できますか?
試験開始1時間後から終了10分前までの間、解答を終えていれば問題・計算用紙・解答用紙を提出して退室できます。再入室はできません。
1級を3科目受ける日の昼食はどうすればよいですか?
財務諸表の終了(11:00)から財務分析の入室(11:50)までの50分、財務分析の終了(13:30)から原価計算の入室(14:30)までの60分が空きます。会場の近くに売店がない場合もあると案内されているので、昼食は持参するのが安全です。
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出典・参考:受験時のご注意(建設業振興基金)、R8下期 建設業経理検定試験(建設業振興基金)、受験の手引(建設業振興基金・PDF)
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