退職給付債務の説明(退職給付見込額に言及)
これは建設業経理士1級 財務諸表 第30回(2022年3月13日(日)実施) 第1問 問1(配点 10点)の問題です。論点は「退職給付会計」(重要度A・解答の形は記述(各問 200〜300 字以内、原稿用紙形式))。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
退職給付会計に関する以下の問に答えなさい。各問とも指定した字数以内で記入すること。
問1 退職給付債務について、退職給付見込額に言及したうえで説明しなさい。(300 字)
解答欄
正解
模範解答
退職給付とは、一定期間の労働の提供等を事由として、退職以後に従業員へ支給される給付をいう。退職給付債務は、退職時に見込まれるこの給付の総額(退職給付見込額)のうち、認識時点である期末までに発生済みと認められる部分を、割引率を用いて現在価値に割り引いたものである。退職給付見込額は制度ごとに算定される。退職一時金制度であれば、従業員が予想される退職時期に受け取る支給額を見積り、企業年金制度であれば、退職後に支給される年金の総額を計算する。これらの額に年度ごとの退職確率や死亡確率等を乗じ、その集計値(期待値)を退職給付見込額とする。期末までの発生額は、期間定額基準か給付算定式基準で各期に帰属させる。
300 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 退職給付の定義から入り、退職給付債務を「退職給付見込額のうち期末までに発生済みの部分」「割引計算で現在価値に」の二要素で定義する。
- 設問の指示に従い退職給付見込額の算定を制度ごと(退職一時金制度は予想退職時期の支給額、企業年金制度は年金支給総額)に書き分け、退職確率・死亡確率等を乗じた期待値であることを添える。
- 字数に余裕があれば、期末までの発生額を各期に帰属させる方法(期間定額基準・給付算定式基準)に一言触れて締める。
引っかけ:設問は「退職給付見込額に言及したうえで」と指示しているので、債務の定義だけで終わらせず見込額の算定方法まで書く。「割引計算」の語は必ず入れる。
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第30回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務諸表 第30回(2022年3月13日(日)実施) 第1問 問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する