令和5年度 問題2 設問(1)(イ)2)(ロ)論点:植栽・移植重要度 A未着手

支柱の結束方法(丸太と樹幹部・丸太と丸太)・寒冷紗かけの目的

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題2 設問(1)(イ)2)(ロ)の問題です。論点は「植栽・移植」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(1) 高木植栽工に関し、以下の(イ)2)、(ロ)について答えなさい。

【問題2】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の施工管理に関して、以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。

注)表中の*の欄に入る語句は、出題の趣旨から記入していない。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、関東地方の臨海部に位置する近隣公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・高木移植工のケヤキは、約1km離れた圃場から移植する。

・本工事の工期は、12月1日から翌年の5月31日までとする。

(1) 高木植栽工に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。

(イ) 下図は、本工事でクスノキの植栽工に用いる支柱の模式図である。これに関して、以下の1)、2)について答えなさい。

2)この支柱の取付けに当たり、図中の①(丸太と樹幹部)、②(丸太と丸太)の箇所の結束方法をそれぞれ具体的に記述しなさい。

(ロ) クスノキの植付けに際し、樹木の養生として、寒冷紗かけを行った。この作業の一般的な目的を具体的に2つ記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
植栽工高木植栽工クスノキH(m) 3.0、C(m) 0.15、W(m) 0.8本10*
植栽工地被類植栽工ノシバ36cm×28cm×10枚m²500目地張り、整地を含む
移植工高木移植工ケヤキH(m) 4.0、C(m) 0.20、W(m) 2.5本3*
本工事でクスノキの植栽に用いる支柱の模式図(側面)。地面に斜めに打ち込んだ2本の丸太の上端に横木(丸太)を渡した鳥居形の支柱があり、その間に立つ樹木の幹に沿って、地際から樹冠の中ほどまで1本の長い丸太(添え木)が立てられている。①は丸太と樹幹部の取付け箇所で、添え木と幹が接する3か所(樹冠内の2か所と地際付近の1か所)に丸印がある。②は丸太と丸太の取付け箇所で、横木と右側の丸太の交差部に丸印がある。「※出題の趣旨から結束部は表示していない」の注がある。

解答欄

0 / 60 字
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0 / 80 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(イ) 2) ①(丸太と樹幹部)の結束方法 模範解答

丸太と幹が交差する部分の幹に杉皮などの保護材を巻き、シュロ縄で緩みのないように割り縄がけに結束する。

50 字
別解

幹に杉皮を巻いて保護したうえで、シュロ縄を数回巻き付けて割り縄をかけ、丸太と幹が動かないように結ぶ。

幹との取付け部は保護材を巻いてからシュロ縄で結束し、鉄線は使わずに幹を傷めないようにする。

(イ) 2) ②(丸太と丸太)の結束方法 模範解答

丸太と丸太の接合部は釘打ちしたうえで鉄線を掛けて締め付け、動揺しないように結束する。

42 字
別解

横木と丸太の交差部は釘で打ち留め、その上から鉄線がけをして緩まないように固定する。

(ロ) 寒冷紗かけの一般的な目的 1 模範解答

冬の寒風や霜から樹冠を覆って保温し、寒さによる葉の傷みや枝の枯れ込みなどの寒害を防ぐ。

43 字
別解

樹冠を覆って風当たりと日射を弱め、葉からの水分の蒸散を抑えて、根の吸水が少ない植付け直後の乾燥による衰弱を防ぐ。

臨海部の潮風から枝葉を守り、塩分が葉に付いて葉が傷む潮害を防ぐ。

春先から初夏の強い日差しや西日をさえぎり、植え付けたばかりのクスノキの葉焼けや幹焼けを防ぐ。

(ロ) 寒冷紗かけの一般的な目的 2 模範解答

樹冠を覆って風当たりと日射を弱め、葉からの水分の蒸散を抑えて、根の吸水が少ない植付け直後の乾燥による衰弱を防ぐ。

56 字
別解

冬の寒風や霜から樹冠を覆って保温し、寒さによる葉の傷みや枝の枯れ込みなどの寒害を防ぐ。

臨海部の潮風から枝葉を守り、塩分が葉に付いて葉が傷む潮害を防ぐ。

春先から初夏の強い日差しや西日をさえぎり、植え付けたばかりのクスノキの葉焼けや幹焼けを防ぐ。

要点(書けていたものにチェック)(イ) 2) ①(丸太と樹幹部)の結束方法(イ) 2) ②(丸太と丸太)の結束方法(ロ) 寒冷紗かけの一般的な目的 1(ロ) 寒冷紗かけの一般的な目的 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (イ)2) 公園緑地工事共通仕様書(令和2年5月) 2-3-3 4(1) は、支柱の丸太・唐竹と樹幹(枝)との交差部分はすべて保護材を巻き、シュロ縄は緩みのないように割り縄がけに結束し、支柱の丸太と接合する部分は釘打ちのうえ鉄線がけとする、としている。保護材には杉皮などを使う。
  2. ①(丸太と樹幹部)は、幹を傷めないよう保護材を巻いてからシュロ縄で結束する。鉄線で幹を縛ると、幹が太るにつれて食い込み、樹皮や形成層を傷める。②(丸太と丸太)は、釘打ちしたうえで鉄線がけとし、支柱が動揺しないようにする。
  3. (ロ) 寒冷紗巻き(寒冷紗かけ)は、樹木を寒風から守り、保温と蒸散による衰退の防止のために行う樹木養生である(公園緑地工事積算体系 用語定義集)。本工事は工期が12月1日から5月31日で、クスノキ(常緑広葉樹で寒さにやや弱い)を冬から春にかけて植え付けることになるので、寒風・霜による寒害の防止と、植付け直後の根の吸水が少ない時期の蒸散の抑制が主な目的になる。
  4. 条件の「臨海部」から、潮風による塩分の付着(潮害)を防ぐことも目的に挙げられる。春から初夏にかけては、強い日差しによる葉焼け・幹焼けを防ぐ日よけの役割もある。
引っかけ:①は「シュロ縄」、②は「釘打ちのうえ鉄線がけ」。丸太と幹を鉄線で縛るのは誤り。(ロ)は「寒さ(寒風・霜)から守る」と「蒸散を抑える」が基本で、臨海部の条件から潮風の防止も書ける。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題2 設問(1)(イ)2)(ロ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する