建築施工管理技士 試験当日の持ち物と注意点

公開 ・執筆・編集:試験対策プロジェクトチーム(スタジオインサイト)

建築施工管理技士の試験は、マークも記述も HB の黒鉛筆か黒シャープペンシルで書きます。ボールペンやサインペンでぬったマークは採点されません。この記事では、令和8年度の試験時間と問題用紙の注意事項を確かめたうえで、時間配分、マークの注意、第二次検定の記述と択一の進め方を説明します。

持ち物

  • 受検票。会場と受検番号は受検票に書かれています。届いた日にスマートフォンで撮影しておけば、万一なくしても番号を確認できます
  • HB の黒鉛筆か黒シャープペンシル、消しゴム。注意事項に「ボールペン,サインペン,色鉛筆等では採点されません」とあり、第二次検定の記述も HB の黒鉛筆か黒シャープペンシルで書きます。芯が折れたときのために 2〜3 本
  • 腕時計。試験室に時計が掛かっていない場合があります。持ち込める時計の条件は受検の手引に従ってください
  • 昼食(1級 第一次検定と、2級の同日受検)。1級の第一次検定は午前の部が 12 時 45 分に終わり、午後の部の入室が 13 時 45 分までです。2級後期の同日受検も、昼休みは 12 時 45 分〜13 時 45 分です

電卓を使えるか、机に何を置いてよいか、携帯電話をどうするかといった決まりは受検の手引に載っています。試験日の前に一度目を通しておいてください。問題用紙は計算に使ってよいと注意事項に書かれているので、構造力学や環境工学の計算、工程表の日数計算は余白で筆算します。過去問も筆算で解く習慣をつけておくと、本番で戸惑いません。

入室時刻と試験時間(令和8年度)

検定入室説明試験時間
1級 第一次(午前の部 No.1〜44)9時45分まで10時00分〜10時15分10時15分〜12時45分(150 分)
1級 第一次(午後の部 No.45〜72)13時45分まで14時00分〜14時15分14時15分〜16時15分(120 分)
1級 第二次12時30分まで12時45分〜13時00分13時00分〜16時00分(180 分)
2級 第一次(前期・後期)9時45分まで10時00分〜10時15分10時15分〜12時45分(150 分)
2級 第二次13時45分まで14時00分〜14時15分14時15分〜16時15分(120 分)

1級の第一次検定は、午前の部だけ、午後の部だけを受けることはできません。問題用紙は、その部の試験終了時刻まで在席した場合に限り持ち帰れます。途中退席すると持ち帰りが認められないので、自己採点に使いたい人は終了まで席にとどまります。第一次検定の問題と正答肢は、試験日の翌営業日の午前 9 時から主催者のサイトにも掲載されます。

第一次検定の時間配分

1級 午前:150 分で 44 問から 36 問

午前の部は、No.1〜6 が必須、No.7〜15 は 9 問から 6 問、No.16〜20 が必須、No.21〜30 は 10 問から 7 問、No.31〜40 は 10 問から 8 問、No.41〜44 が必須でした(令和8年度)。1 問あたり 4 分ほど使えます。おすすめは、(1) 必須の No.16〜20 と No.41〜44、(2) 躯体・仕上げのうち決めておいた工種、(3) 建築学等の文章問題、(4) 構造力学と環境工学の計算、の順です。計算で手が止まると、得意な工種に回す時間がなくなります。

1級 午後:120 分で 28 問から 24 問

午後の部は、No.45〜50(施工管理法)と No.51〜60(応用能力、五肢択一)が必須、No.61〜72(法規)は 12 問から 8 問です。応用能力は 5 つの記述をすべて読んで判断するので 1 問に時間がかかり、しかも 10 問中 6 問の基準があります。No.45〜50 と法規を 50 分ほどで終え、残りの 70 分ほどを応用能力と見直しに回す(当サイトの目安)と、基準の 6 問を確保するための時間が取れます。

2級:150 分で 50 問から 40 問

No.1〜4・No.15〜17・No.28〜37・No.38〜42 が必須、No.5〜14 は 10 問から 5 問、No.18〜27 は 10 問から 7 問、No.43〜50 は 8 問から 6 問です(令和8年度前期)。1 問あたり 4 分弱使えるので、時間には比較的余裕があります。必須の 22 問を片づけてから、法規、躯体・仕上げ、建築学等の選択問題へ進むと、どれを選ぶかで迷う時間が後ろに集まり、残り時間を読みやすくなります。

マークシートで落としやすい点

四肢択一と五肢択一が混ざる

1級の No.51〜60、2級の No.38〜42 は五肢択一で、選択肢が (5) まであります。ほかの問題は四肢択一です。どちらも正解と思う番号を 1 つだけぬります。(5) が正解の問題で、四肢の問題と同じ感覚で 4 つ目までしか読まずに答えると取りこぼすので、五肢の問題は最後の選択肢まで読むことを意識してください。

過去問の令和3〜5年度は形が違います。1級の応用能力(No.55〜60)は「五肢択二」、2級の能力問題(No.39〜42)は「四肢択二」で、正解と思う番号を 2 つぬり、2 つとも正しい場合だけ正答でした。過去問を解くときは問題文の指示に従い、本番では当日の問題用紙の注意事項に従ってください。

選択問題は指定の数を超えない

注意事項に「選択問題は,解答数が指定数を超えた場合,減点となります」とあります。多めに解いて後から削るやり方は時間を食い、消し忘れで指定数を超える原因にもなります。解くと決めた問題の番号に問題用紙で印を付け、区分が変わるたびに印の数を確かめてからマークしてください。

  • 選択問題で飛ばす番号があるので、マークする行がずれやすい。区分が変わるところで、問題番号と解答欄の番号を照らし合わせる
  • 書き直すときは前のマークを消しゴムで完全に消す。薄く残ると機械が誤って読み取る
  • 解答用紙は雑書きしたり、汚したり、折り曲げたりしない(注意事項に明記)
  • 終了間際は、答えの見直しよりマーク位置のずれの点検を先にする。1 行ずれていれば、それ以降がすべて誤答になってしまう

第二次検定の時間配分と記述の書き方

令和8年度の 1級は、問題1〜4 が記述式、問題5・6 が五肢択一(マークシート)でした。令和7年度の 2級は、問題1〜3 が記述式、問題4・5 が四肢択一で、問題5 は受検種別(建築は 5-A、躯体は 5-B、仕上げは 5-C)に従って解答します。自分の種別以外の問題5 に答えないよう、開始直後に確かめてください。

時間の割り振りの例(当サイトの目安)

問題内容1級2級
択一式1級 問題5・6(躯体または仕上げ・法規)/2級 問題4・5(法規・受検種別)25 分20 分
工程表1級 問題3(ネットワーク)/2級 問題3(バーチャートと出来高)30 分20 分
型の記述1級 問題2(仮設・安全)・問題4(施工の留意事項)/2級 問題2(用語)55 分30 分
経験記述問題155 分40 分
見直し空欄・条件の読み落とし・受検種別15 分10 分

答えが一つに決まる択一式と工程表を先に片づけ、残りの時間を記述に回します。経験記述を最初に書く人も多いのですが、書き込みすぎて時間が足りなくなると、択一式と工程表という確実な点を落とします。経験記述は問題文と工事概要を読む時間がかかるので、50 分前後は残しておいてください。

記述の書き方

  • 問われた順に、問われた形で。①工種名、②理由や懸念、③対策のように番号で分かれていれば、その番号の欄に対応する内容を書く
  • 不可とされた内容を書かない。問題1 の「工期の遅延に繋がる内容」「品質が低下するような変更」、問題2 の「保護帽の着用」「申請手続」など、除かれた事項は点にならない
  • 同じ内容を繰り返さない。「すべて異なる内容」とあれば、言い換えただけの同じ対策は 2 つ目として数えられない
  • 示された工事に合わせる。工事概要の構造・規模・仕上げにない工種を書かない。2級は自分の受検種別に係る作業で書く
  • 数値と手順で具体的に。「注意する」で終わらず、間隔・時間・温度・順序を入れて 1〜2 行にまとめる

問題ごとの出題パターンは第二次検定の頻出論点で、経験記述の書き方は経験記述のページで詳しく扱っています。

よくある質問

第二次検定の記述はボールペンで書きますか?

いいえ。問題用紙の注意事項に、記述式は HB の黒鉛筆か黒シャープペンシルで記入すると書かれています。マークもボールペンやサインペンでは採点されません。

1級の第一次検定は午後だけ受けられますか?

受けられません。受検の手引で、午前・午後のどちらか一方だけの受検はできないとされています。

選択問題を多く解くとどうなりますか?

解答数が指定の数を超えると減点されると、問題用紙の注意事項に書かれています。解く問題に印を付け、区分ごとに数を数えてからマークしてください。

試験問題は持ち帰れますか?

試験終了時刻まで在席した場合に限り持ち帰れます(1級 第一次検定は午前の部・午後の部それぞれ)。途中退席すると持ち帰れません。第一次検定の問題と正答肢は、試験日の翌営業日から 1 年間、主催者のサイトに掲載されます。

2級の同日受検で、午前の第一次検定の手ごたえが悪くても午後は受けるべきですか?

第一次検定が基準に届かないと第二次検定は採点されませんが、合否は試験中には分かりません。自己採点の結果にかかわらず、午後も受けてください。

あわせて読む

出典・参考:令和8年度 1級 受検の手引・2級 第一次検定(前期)受検の手引・2級 第一次・第二次検定 受検の手引(一般財団法人 建設業振興基金。試験時間・入室時刻)、令和8年度 1級(第一次・第二次)・2級(前期)、令和7年度 2級 第二次、令和5年度 1級・2級 第一次の建築施工管理技術検定の試験問題の表紙(解答の方法、選択問題の減点、試験問題の持ち帰り)

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