ノシバの目地張り:目地張りを選んだ理由・目土かけの作業方法・目土かけの効果
これは2級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題2 設問(3)の問題です。論点は「芝生・花壇」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
(3) 地被類植栽工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
【問題2】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の施工管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
注)表中の*の欄に入れる語句は、出題の趣旨から記入していない。
〔工事に係る条件〕
・本工事は、関東地方における近隣公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
・本工事の工期は、2月1日から7月20日までとする。なお、この工事区域の供用開始は10月上旬である。
・地被類植栽工の施工箇所は、平坦地であり、その土壌は事前の調査により植栽土壌として良好であることを確認している。
・移植工のヤマモモは、約3km離れた別の公園から移植する。
(イ) 本工事におけるノシバの張芝方法は、「目地張り」と指定されている。「目地張り」が選択された理由を、「べた張り」との特徴の違いを踏まえて2つ記述しなさい。
(ロ) 目土かけを行う際の作業方法を具体的に3つ記述しなさい。(ただし、目土の材料、安全管理に関する内容は除く。)
(ハ) ノシバを植え付けた後に目土かけを行うことは、芝生の生育にどのような効果があるか、その効果について記述しなさい。
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 植栽工 | 高木植栽工 | イヌシデ | H(m) 4.0、C(m) 0.25、W(m) ―、株立数 3本立以上 | 本 | 10 | * |
| 植栽工 | 高木植栽工 | カツラ | H(m) 4.5、C(m) 0.25、W(m) 1.8 | 本 | 10 | * |
| 植栽工 | 地被類植栽工 | ノシバ | 36cm×28cm×10枚 | m² | 400 | 目地張り(目土あり) |
| 移植工 | 高木移植工 | ヤマモモ | H(m) 3.0、C(m) 0.40、W(m) 2.0 | 本 | 3 | * |
解答欄
正解
芝を隙間なく張るべた張りより使う芝の量が少なく、芝の材料費と張付けの手間を抑えて経済的に施工できるため。
52 字平坦地で土の流出のおそれが少なく、供用開始の10月上旬までに目地をほふく茎が覆う期間があり、張った直後から全面を覆う必要がないため。
べた張りは法面の侵食防止など張った直後から全面の被覆が要る所に用いる張り方で、平坦地では目地張りが標準であるため。
平坦地で土の流出のおそれが少なく、供用開始の10月上旬までに目地をほふく茎が覆う期間があり、張った直後から全面を覆う必要がないため。
66 字芝を隙間なく張るべた張りより使う芝の量が少なく、芝の材料費と張付けの手間を抑えて経済的に施工できるため。
べた張りは法面の侵食防止など張った直後から全面の被覆が要る所に用いる張り方で、平坦地では目地張りが標準であるため。
均し板やトンボを使って、目地のくぼんだところに目土を十分にかき入れ、目地にへこみが残らないようにする。
51 字芝の葉先が隠れない程度の厚さで、芝生面全体にむらなく均一に目土を敷き均し、葉の間にすり込む。
目土をかけ終えた後は、ローラなどで締め固めて、芝と床土を密着させる。
芝生面のくぼんだところには多めに入れて不陸を直し、平らに仕上げる。
目土は芝生面が乾いているときにかけ、雨天時やぬれているときは作業を避ける。
芝の葉先が隠れない程度の厚さで、芝生面全体にむらなく均一に目土を敷き均し、葉の間にすり込む。
46 字均し板やトンボを使って、目地のくぼんだところに目土を十分にかき入れ、目地にへこみが残らないようにする。
目土をかけ終えた後は、ローラなどで締め固めて、芝と床土を密着させる。
芝生面のくぼんだところには多めに入れて不陸を直し、平らに仕上げる。
目土は芝生面が乾いているときにかけ、雨天時やぬれているときは作業を避ける。
目土をかけ終えた後は、ローラなどで締め固めて、芝と床土を密着させる。
34 字均し板やトンボを使って、目地のくぼんだところに目土を十分にかき入れ、目地にへこみが残らないようにする。
芝の葉先が隠れない程度の厚さで、芝生面全体にむらなく均一に目土を敷き均し、葉の間にすり込む。
芝生面のくぼんだところには多めに入れて不陸を直し、平らに仕上げる。
目土は芝生面が乾いているときにかけ、雨天時やぬれているときは作業を避ける。
目地を埋めてほふく茎と根の乾燥を防ぎ、ほふく茎の伸長と発根を促す。
33 字芝と床土を密着させて活着を助け、目地が早くふさがって密な芝生になる。
芝生面の凹凸がならされ、ほふく茎がそろって伸びて平らな芝生になる。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (イ) 目地張りは、切り芝の間に目地をとって張る方法で、芝を隙間なく張るべた張りより芝の使用量が少なく経済的である。目地には目土を入れ、張った芝からほふく茎が伸びて目地を覆う。べた張りは張った直後から全面が覆われるので、法面など土の流出(侵食)を早く防ぎたい所に用いる。公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版 23.4.3 も、特記がなければ平地は目地張り、法面はべた張りとし、目地張りの目地寸法は30mm以内としている。
- 本工事の地被類植栽工の施工箇所は平坦地で土壌も良好であり、工期末(7月20日)から供用開始(10月上旬)までの期間に芝の生育期を挟むので、目地がほふく茎で覆われるのを待つことができる。これらの条件と、べた張りの特徴(直後からの全面被覆・侵食防止、芝の使用量が多い)との違いが、目地張りを選ぶ理由になる。
- (ロ) 公園緑地工事共通仕様書(令和2年5月) 2-3-6 2(5) は、目土を施す場合は、均し板で目地のくぼんだところに目土をかき入れ、かけ終えた後締め固めるとしている。公共建築工事標準仕様書 23.4.3(2) は、目土を均一に散布し、目地部分のへこみがないようにするとしている。厚くかけすぎて葉を埋めると光合成ができずに芝が弱るので、葉先が見える程度にむらなくかける。設問は目土の材料と安全管理を除いているので、「ふるった砂質土を使う」のような材料の答えにしない。
- (ハ) 目土は、目地や芝の間を埋めてほふく茎や根の乾燥を防ぎ、ほふく茎の伸長と発根を促して芝を密にするとともに、芝と床土を密着させ、芝生面の凹凸を整える。
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令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題2 設問(3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する